2019年7月19日 (金)

居眠り磐音

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劇場:MOVIX京都
監督:本木克英
脚本:藤本有紀
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」
製作:藤村直人(企画・プロデュース)、西麻美、福島大輔
製作総指揮:伊藤響、吉田繁暁
音楽:髙見優
主題歌:MISIA「LOVED」
出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、奥田瑛二、佐戸井けん太、比留間由哲、和田聰宏、高橋努、荒井敦史、南沙良、ベンガル、桜木健一、水澤紳吾、阿部亮平、永瀬匡、川村ゆきえ、宮下かな子、山本浩司、有福正志、菅原大吉、陣内孝則(特別出演)橋本じゅん、早乙女太一、中村ゆり、波岡一喜、石丸謙二郎、財前直見(友情出演)、西村まさ彦(友情出演)、谷原章介、中村梅雀、柄本明 他

 

 

  〈久しぶりの王道時代劇〉

 

 

 時代小説で知られる佐伯泰英の人気シリーズを松坂桃李主演で初めて映画化した時代ドラマ。不幸な過去を背負い、故郷を離れて江戸で浪人として暮らす男が、巨悪に立ち向かうため、剣を手に取る。

 

 

 人情に厚く、春風のように穏やかで、礼節を重んじる好青年の坂崎磐音(松坂桃李)は剣の達人ではあるが、日向ぼっこで居眠りする老猫のような剣術で、眠っているのか起きているのかわからないことから“居眠り剣法”と呼ばれていた。磐音と幼馴染の小林琴平(柄本佑)、河井慎之輔(杉野遥亮)は江戸勤番を終え、三年振りに故郷である九州・豊後関前藩に戻る。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音も琴平と舞の妹・奈緒(芳根京子)と祝言を控えていた。ところが、磐音と奈緒の祝言の運びになったとき、舞が不貞を犯したという噂を聞いた慎之輔が、舞を斬ってしまう。それに激昂した琴平は噂を慎之輔に吹き込んだ人物と慎之輔を斬る。琴平は罰せられることとなり、磐音が琴平を討ち取るよう命じられる。琴平を討ち取った磐音は、実の兄を殺した以上、奈緒とは一緒になれないと、彼女を残して脱藩する。すべてを失い、浪人の身となった磐音は江戸の長屋で暮らすようになるが、収入源がなく家賃の支払いも滞ってしまう。見かねた大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介で、昼は鰻屋の鰻割き、夜は両替商・今津屋の用心棒として働き始める。穏やかで優しいが剣の腕は立つ磐音は、次第に周囲の人々から頼られる存在になり、今津屋の女中で金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるようになる。そんな折、今津屋は幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は用心棒として悪に立ち向かう…。

 

 

 2007~2017年にNHKでドラマ化もされた「陽炎の辻」の一編を、別キャストで映画化したものである。ただ、こちらの原作はオリジナルに加筆修正を加えた「~決定版」なので、NHKドラマ版とはストーリーが細部で異なるとは思うのだが。関前藩国家老=宍戸文六役はピエール瀧が演じていたが、不祥事で撮り直され奥田瑛二に交代。大悪ではないものの、こっちの方が悪役として貫禄あって良くなっている。

 

 

 ちなみに、本作は松竹映画なので大半を松竹京都撮影所で撮っているのだが、ごく一部が東映太秦撮影所で撮影されている。恐らくクライマックスの花魁道中のシーンがその1つだと思われるのだが、お家取り潰しとなり人生が暗転してしまう主人公の元・許嫁でヒロインの一人である奈緒(芳根京子)が、花魁に身を落としながらも吉原で白鶴太夫として再起を図るシーンは凄く美しかった。本作は興行収入成績が今一つ芳しくないようだが、作品の悪評はあまり聞かず、原作も現在51巻あるので、ドラマ版同様、映画も続編を作ってほしいところである。

 

 

私の評価…☆☆☆☆

 

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2019年7月12日 (金)

オーヴァーロード

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ジュリアス・エイヴァリー
脚本:ビリー・レイ、マーク・L・スミス
原案:ビリー・レイ
製作:J・J・エイブラムス、リンジー・ウェバー
製作総指揮:ジョー・バーン
音楽:ジェド・カーゼル
出演:ジョヴァン・アデポ、ワイアット・ラッセル、マティルド・オリヴィエ、ジョン・マガロ、ジャニー・タウファー、ピルー・アスベック、ジェイコブ・アンダーソン、ドミニク・アップルホワイト、イアン・デ・カーステッカー、ボキーム・ウッドバイン、エヴァ・マジャル 他

 

 

  〈B級テイスト満載の珍作〉

 

 

 「クローバーフィールド」シリーズのJ.J.エイブラムスが製作を手がけたサバイバル・アクション。第二次世界大戦末期の1944年6月に行われたノルマンディー上陸作戦の裏側で、密命を受けて教会の電波塔の破壊へ向かった連合国軍の兵士たちが、ナチスの恐るべき研究によって生まれた得体の知れない敵と戦う様が描かれる。

 

 

 第二次世界大戦下の1944年6月。ノルマンディー上陸作戦が開始された直後、アメリカ軍の落下傘部隊が侵攻作戦の成功を担う重要な使命を持ち、ナチスに占領されたフランスに送り込まれる。決死の激戦をくぐり抜け生き残った兵士隊は、ナチスの要塞となった教会の塔に潜入し、地下で謎めいたナチスの研究所を発見する。そこで彼らは、これまで誰も見たことのない敵と遭遇する…。

 

 

 タイトルを聞いて、同名の深夜アニメの実写映画化と思ったが、そうではなく、J・J・エイブラムス製作の洋画である。そして、戦争ドラマにホラー映画の要素を加味させた珍作(笑)。ノルマンディー上陸作戦直前、ドイツ軍電波塔の破壊を命じられた空挺部隊の話。電波塔地下には秘密の研究所があり、村人を実験台にして異様な何かを作っている。空挺部隊に白人と黒人兵士が混在しているのは、史実というよりは昨今のポリティカル・コレクトレスなのだろうが、戦争の悲惨さもしっかり描き、克つゾンビ系ホラーのような娯楽としても成り立つという、何というか不思議な映画であった。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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2019年7月11日 (木)

〈午前十時の映画祭10-FINAL〉 八甲田山[4Kデジタルリマスター版](1977年 4K版製作は2018年)

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:森谷司郎
脚本:橋本忍
原作:新田次郎「八甲田山死の彷徨」
製作:橋本忍、野村芳太郎、田中友幸
製作総指揮:大角正、吉田繁暁、津嶋敬介
音楽:芥川也寸志
演奏:東京交響楽団
出演:高倉健、北大路欣也、加山雄三、栗原小巻、加賀まりこ、秋吉久美子、三國連太郎、緒形拳、森田健作、小林桂樹、藤岡琢也、島田正吾、丹波哲郎、前田吟、下條アトム、東野英心、竜崎勝、佐久間宏則、樋浦勉、浜田晃、玉川伊佐男、新克利、神山繁、大滝秀治、山谷初男、菅井きん、田崎潤、浜村純、花沢徳衛、加藤嘉 他


  〈自然の脅威と軍隊組織の不条理〉


 新田次郎の原作『八甲田山死の彷徨』をもとに、大部隊で自然を克服しようとする部隊と小数精鋭部隊で自然にさからわず、折り合いをつけようとする部隊の様子を冬の八甲田山を舞台に描く。


 「冬の八甲田山を歩いてみたいと思わないか」と友田旅団長(島田正吾)から声をかけられた二人の大尉、青森第五連隊の神田(北大路欣也)と弘前第三十一連隊の徳島(高倉健)は全身を硬直させた。日露戦争開戦を目前にした明治三十四年末。第四旅団指令部での会議で、露軍と戦うためには、雪、寒さについて寒地訓練が必要であると決り、冬の八甲田山がその場所に選ばれた。二人の大尉は責任の重さに慄然とした。雪中行軍は、双方が青森と弘前から出発、八甲田山ですれ違うという大筋で決った。年が明けて一月二十日。徳島隊は、わずか二十七名の編成部隊で弘前を出発。行軍計画は、徳島の意見が全面的に採用され隊員はみな雪になれている者が選ばれた。出発の日、徳島は神田に手紙を書いた。それは、我が隊が危険な状態な場合はぜひ援助を……というものであった。一方、神田大尉も小数精鋭部隊の編成をもうし出たが、大隊長山田少佐(三國連太郎)に拒否され二百十名という大部隊で青森を出発。神田の用意した案内人を山田がことわり、いつのまにか随行のはずの山田に隊の実権は移っていた。神田の部隊は、低気圧に襲われ、磁石が用をなさなくなり、白い闇の中に方向を失い、次第に隊列は乱れ、狂死するものさえではじめた。一方徳島の部隊は、女案内人(秋吉久美子)を先頭に風のリズムに合わせ、八甲田山に向って快調に進んでいた。体力があるうちに八甲田山へと先をいそいだ神田隊。耐寒訓練をしつつ八甲田山へ向った徳島隊。狂暴な自然を征服しようとする二百十名、自然と折り合いをつけながら進む二十七名。しかし八甲田山はそのどちらも拒否するかのように思われた。神田隊は次第にその人数が減りだし、辛うじて命を保った者は五十名でしかなかった。しかし、この残った者に対しても雪はとどめなく襲った。神田は、薄れゆく意識の中で徳島に逢いたいと思ったのだが…。


 約2時間50分、特撮ではないホンモノの映像に圧倒されっぱなしだった。この映画、当初は群馬の温泉地で撮影を予定していたらしいのだが、企画を進めていくうちに、

 

“これは現地で撮らないと、意図がしっかり伝わらないのでは”

 

ということになり、実際に事件が起きた場所に近い所で、それも同じような気象条件の元でロケをすることになったようで、そのあまりの過酷さに逃げ出してしまう役者もいたようである。

 

 

 ただ、小説や映画にする上では、史実をそのまま描くことは、どんな題材でも殆ど無い(理由は後述)。史実を調べてみると、映画になる上でかなり美化されている面もあって、複雑な思いになる。

 

 

 映画では青森隊と弘前隊は合同演習したように描かれているが、実際は双方の計画は個別に立案されたもので、たまたま実施期日が一致しただけである。両隊の間に事前の情報交換は無く、高倉健扮する徳島大尉(モデルは福島泰蔵大尉)と北大路欣也扮する神田大尉(同・神成文吉大尉)の間にも交流はなく、酒を酌み交わすシーン等は、全くの創作なのである。しかも、弘前隊は行軍途中で青森隊の遭難を知りながら、救助活動は行わなかったらしい。二次災害を防ぐために福島大尉が判断したようなのだが、同時に部下に箝口令を出していて、結果的に見捨てたのではとの意見もあるようだ。

 

 

 道案内をした村民に対し、弘前隊が敬礼で感謝の念を表すシーンも、創作であり、実際は別れ際に誰一人労いの言葉をかけること無く、豪雪の山中に見捨てたという。その結果7人の村民は自力で村には戻れたものの、中には凍傷にかかり、廃人同様になって若死にした人もいるらしい。

 

 

 “史実を映画化した”とうたっている映画でも、脚色された部分は必ずある。史実をそのまま描いてしまうとそれはドキュメンタリーとなり、エンターテインメントとドキュメンタリーは区別されてしまうからで、業界ではこの手法を“映画的な嘘”という人もいるのだが、たとえ創作であったとしても、当時の軍隊の理不尽さを描くのには充分であり、理不尽を通り越して、人命軽視で相当無茶苦茶なことをやってたんだなと思った。


私の評価…☆☆☆☆☆

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2019年7月 6日 (土)

ラ・ヨローナ~泣く女~

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劇場:MOVIX京都
監督:マイケル・チャベス
脚本:ミッキ・ドートリー、トビアス・イアコニス
製作:ジェームズ・ワン、ゲイリー・ドーベルマン、エミール・グラッドストーン
製作総指揮:リチャード・ブレナー 他
音楽:ジョセフ・ビシャラ
出演:リンダ・カーデリーニ、ローマン・クリストウ、ジェイニー=リン・キンチェン、レイモンド・クルス、パトリシア・ヴェラスケス、マリソル・ラミレス、ショーン・パトリック・トーマス、トニー・アメンドーラ、マデリーン・マックグロウ 他

 

 

  〈生身の人間が演じる霊は、やはり怖い〉

 

 

 メキシコに伝わる怪談で、その泣き声を聞いた者の子どもを連れ去るという女、ヨローナの恐怖を描く、ジェームズ・ワン製作によるホラー。

 

 

 1970年代のロサンゼルス。不可解な死を遂げた子どもの母親が、不吉な警告を発する。しかし、それを無視したソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カデリーニ)と彼女の子どもたちは、ほどなくして女の”泣き声”を耳にする。その日を境に、数々の恐ろしい現象に襲われることとなった家族は、教会に助けを求める。だが、そこで明らかになったのは、呪われたすすり泣く女”ヨローナ”の存在だった…。かつて、村一番の美人と謳われた女性がスペイン人と恋に落ちた。やがて2人は子どもを授かり、幸せな毎日を過ごしていたが、ある日、男は妻を捨て、裕福なスペイン人女性のもとへ去って行った。この裏切りで嫉妬に狂った女は、夫が最も愛する我が子を溺死させてしまう。我に返って後悔と苦しみの末、女は泣きながら自らも川に身を投げる…。それが”ヨローナ”だった。そしてヨローナは今も我が子を探し、彷徨い続けていた。その”泣き声”が聞こえたら、終わりの始まり。ヨローナは、水のある場所に現れる。プールやバスタブはもちろん、トイレでさえも…。果たして、アンナたちは、逃げ場のない恐怖から逃れることができるのか…。

 

 

 ジェームズ・ワンが製作を担当しているということで、「死霊館シリーズ」に属する作品。だが、今までのものとは違い中南米に古くから伝わる怪談「ラ・ヨローナ」がモチーフとなっている。それでも、映画の中盤に差し掛かったところで「アナベル 死霊館の人形」に出てきたペレス神父(トニー・アメンドーラ)が再登場し、一瞬だが“あの人形”も写るので、シリーズと何らかの関与が示唆される。

 

 

 真っ直ぐな母性と歪んだ母性との対決は、Jホラーの「スウィート・ホーム」や「仄暗い水の底から」に似ているのだが、悪霊の弱点の設定が曖昧だったり、元神父の祈祷医がどうにも頼りなかったりと、少々アラが目立つ。それほど強烈な怖さは無いが、霊体ヨローナはCGIではなく生身の人間が特殊メイクで演じており、妙に生々しい。

 

 

 因みに、時系列的には「死霊館」1作目と本作の間になる最新作「アナベル 死霊博物館」が早くも9月20日に日本公開決定。シリーズお馴染みの霊媒師ウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に加え、ヒロインとなる娘役に「ギフテッド」で注目された子役のマッケナ・グレイスが出演している。監督・脚本は「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のゲイリー・ドーベルマンということで、こちらも公開されたら観に行きたい。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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2019年7月 4日 (木)

シャザム!

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劇場:ユナイテッドシネマ大津
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本:ヘンリー・ゲイデン
原案:ヘンリー・ゲイデン、ダーレン・レムケ
原作:フォーセットコミックス「キャプテン・マーベル」(クリエイター…C・C・ベック、ビル・パーカー)
製作:ピーター・サフラン
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):アッシャー・エンジェル(緒方恵美) 、ザッカリー・リーヴァイ(菅田将暉)、ジャック・ディラン・グレイザー(阪口大助)、アダム・ブロディ(小野大輔)、マーク・ストロング(子安武人)、ジャイモン・フンスー(杉田智和)、グレイス・フルトン/ミシェル・ボース(平野綾)、イアン・チェン(宮島依里)、ロス・バトラー/ウェイン・ワード(北田理道)、ジョバン・アルマンド(かぬか光明)、D.J. コトローナ(櫻井孝宏)、フェイス・ハーマン/ミーガン・グッド(遠藤綾)、クーパー・アンドリュース(楠大典)、マルタ・ミランズ(三石琴乃)、ジョン・グローヴァー (内田直哉)、カーソン・マックコーマック(茂木たかまさ)、エヴァン・マーシュ(落合福嗣) 他

 

 

 〈子供向け感は否めないが、シリーズの方向性を変える映画となるか?〉

 

 

 見た目は大人、中身は子どもの異色ヒーローの活躍を描くアクション。

 

 

 身寄りがなく思春期真っただ中の今どきの少年ビリー・バットソン(アッシャー・エンジェル)は、ある日、謎の魔術師の目に留まり、世界の救世主に選ばれる。そして「シャザム!」と唱えるやS=ソロモンの知力、H=ヘラクラスの強さ、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスのパワー、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの飛行力という6つのパワーを持ち合わせた大人のスーパーヒーローに変身できるように。しかし身体は大人になっても心は少年のままであるため、悪友フレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)と一緒になって怪力をそこかしこで試したり稲妻パワーをスマートフォンの充電に使ってみたりと、スーパーパワーをいたずらに使ってしまう。そんな彼の前に魔法の力を狙うDr.シヴァナが出現。さらに7つの大罪というクリーチャーたちが召喚され、フレディがさらわれ、遊んでいる場合ではないことに気づく…。

 

 

 DCコミックが展開する“DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)”の最新作。同時期に公開で盛り上がっている、マーベルコミックによる“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”の「アベンジャーズ/エンドゲーム」と比べると、どうしても小粒感が否めないが、普通に面白かった。

 

 

 今までのDCEU作品のダークな展開からは一転、夜の場面は多いものの、おバカコメディ路線に。今のMCUには出来なさそうな事をやっていて、これがROTTENTOMATO等の映画サイトで評価されている一因なのだろう。

 

 

 エンドロール後のおまけには、次回作のヴィランということなのか、緑の芋虫Mr.マインドが登場。彼がリーダーとなりヴィランが大集合する映画の企画もあるし、後々ロック様が合流するという話もあるので、復調の兆しが見えてきたDCEUとしては、ライバルのシリーズが一段落した今、巻き返しを図れるチャンスであり、これからが楽しみである。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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2019年6月26日 (水)

アベンジャーズ/エンドゲーム

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
原作:スタン・リー、ジャック・カービー
製作:ケヴィン・ファイギ
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ロバート・ダウニー・Jr(藤原啓治)、クリス・エヴァンス(中村悠一)、マーク・ラファロ(宮内敦士)、
クリス・ヘムズワース(三宅健太)、スカーレット・ヨハンソン(米倉涼子)、ジェレミー・レナー(宮迫博之)、ドン・チードル(目黒光祐)、ポール・ラッド(木内秀信)、カレン・ギラン(森夏姫)、ブラッドリー・クーパー(加藤浩次〈極楽とんぼ〉)、ブリー・ラーソン(水樹奈々)
ダナイ・グリラ(斎賀みつき)、ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)、チャドウィック・ボーズマン(田村真)、トム・ホランド(榎木淳弥)、ゾーイ・サルダナ(朴璐美)、エヴァンジェリン・リリー(内田有紀)、テッサ・トンプソン(沢城みゆき)、レネ・ルッソ(滝沢久美子)、エリザベス・オルセン(行成とあ)、アンソニー・マッキー(溝端淳平)、セバスチャン・スタン(白石充)、トム・ヒドルストン(平川大輔)、ベネディクト・ウォン(田中美央)、ポム・クレメンティエフ(秋元才加)、デイヴ・バウティスタ(楠見尚己)、レティーシャ・ライト、ジョン・スラッテリー(仲野裕)、ティルダ・スウィントン(樋口可南子)、ジョン・ファヴロー(大西健晴)、ヘイリー・アトウェル(園崎未恵)、ナタリー・ポートマン(坂本真綾)、マリサ・トメイ、タイカ・ワイティティ(金谷ヒデユキ)、アンジェラ・バセット、マイケル・ダグラス(御友公喜)、ミシェル・ファイファー、ウィリアム・ハート、コビー・スマルダーズ
ヴィン・ディーゼル(遠藤憲一)、グウィネス・パルトロー(小林さやか)、ロバート・レッドフォード(田中秀幸)、クリス・プラット(山寺宏一)、サミュエル・L・ジャクソン(竹中直人)、ジョシュ・ブローリン(銀河万丈)、スタン・リー(高桑満) 他

 

 

 〈10年間の集大成! 一先ず、お疲れ様!〉

 

 

 アメリカン・コミックのマーベル・コミック『アベンジャーズ』の実写映画シリーズ第4作であり、完結作。様々なマーベル・コミックの実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)シリーズとしては第22作目の映画である。最強、最悪の敵サノスによって全宇宙の生命の半分が消し去られてしまった世界を舞台に、サノスにリベンジするため、アベンジャーズが再び立ち向かう。

 

 

 アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、最強を超える敵“サノス”によって半分が消し去られる。大切な家族や友人を目の前で失い、地球に取り残された35億の人々のなかには、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者もいた。そんななか、地球での壮絶な戦いから生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ハルク(マーク・ラファロ)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)と、宇宙をあてもなく彷徨いながら新たなスーツを開発し続けるアイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)は、決して諦めてはいなかった。大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結したヒーローたちは、失った者たちを取り戻す方法を探る。残された人々と今ここにいない仲間たちのために、アベンジャーズは最後にして史上最大の逆襲に挑む…。

 

 

 これはもう、これまでMCU21作品をずっと追いかけてきた人のためにあるようなもの。勿論、「アベンジャーズ」過去3作だけ観ても話が繋がる(元々のタイトルは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー part2」なので前作の鑑賞は必須)から面白いとは思うが、サノスを倒すだけでは世界が元に戻らなかったからと、アントマンの力を借りて、量子世界を行来する(所謂タイムスリップ)ことになるため、過去作を一気に復習すると共に、各々の単体作品に出演していて既に死んでいるか行方不明になっているキャラを演じていた俳優、例えばナタリー・ポートマン(「マイティ・ソー」)やロバート・レッドフォード(「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」)、マイケル・ダグラス(「アントマン&ワスプ」)など、懐かしいメンツの再出演もあり(スタン・リーも!)、ファン冥利につきる内容である。

 

 

特にラスト30分は涙なくしては観られない! シリーズを牽引してきたキャラが死んでしまう衝撃はあったけど、ホント“お疲れさん!”って言いたい。1作目から出ている初期メンバーが“卒業”する本作。暫くは“アベンジャーズ・ロス”になりそう。

 

 

 でも、そうは言っていられない。6月28日からは「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」が公開され、これがどうやらMCU“フェーズ3”の最終作となる。“フェーズ4”という区分になるかどうかは未定らしいのだが、「ドクター・ストレンジ2」と「ブラック・パンサー2」は既に製作が決まっていて、更に「デッド・プール」の参入も決まったらしいので、まだまだファンの楽しみは尽きないと思う。監督のルッソ兄弟も暫くシリーズから離れるので、ユニバースの方向性がどう変わっていくのかにも注目だろう。「アイアンマン」の意志を継ぐ女性“アイアンハート”の登場にも期待がかかるところだ。哀しむのはホンの少しの間だけか。

 

 

 尚、28日から公開される「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の冒頭で、本作のネタバレがあるらしく、その関係上なのか本作の上映は、ヒット中にも拘わらず27日で完全に終了することになった。未見の人は早く観に行ってくださいね。

 

 

私の評価…☆☆☆☆☆

 

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2019年6月16日 (日)

僕たちのラストステージ

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劇場:MOVIX京都
監督:ジョン・S・ベアード
脚本:ジェフ・ポープ
製作:フェイ・ウォード
製作総指揮:ケイト・ファスロ 他
音楽:ロルフ・ケント
出演:スティーヴ・クーガン、ジョン・C・ライリー、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン、ニナ・アリアンダ、ルーファス・ジョーンズ、スージー・ケイン 他

 

 

 〈芸人コンビの友情〉

 

 

 サイレント期からハリウッドで活躍したお笑いコンビ“ローレル&ハーディ”の晩年の実話を映画化。

 

 

 1937年。スタン・ローレル(スティーヴ・クーガン)とオリバー・ハーディ(ジョン・C・ライリー)のお笑いコンビ“ローレル&ハーディ”は、観客や批評家から愛され、出演映画は世界中で上映。ハリウッド・コメディ界の頂点に君臨していた。だが、それから10年以上が経過した1953年。イギリスでホールツアーを開始したローレル&ハーディだったが、既に彼らは過去の人となっていた。待遇は悪く、客席もガラガラ。互いを笑わせながら続く過酷なツアー。しかし、努力の甲斐あって、2人は次第にファンを取り戻していく。ところがある日、口論をきっかけにオリバーはコンビ解消を決意。スタンに引退を告げるが…。

 

 

 1920年代初め頃から映画や舞台で活躍し、日本でも“極楽コンビ”として人気だった、“ローレル&ハーディ”の晩年を描く感動作。実話ベースなので、映画としては話の中身が薄いし、2人のコントでの役割や性格をドラマの中で活かすため、話の中に度々ケンカを盛り込むなど、フィクションの部分も多い(コンビ仲は非常に良かったらしい)ようだが、深い友情で結ばれた二人の絆に、最後の最後で泣かされる。

 

 

 劇中で披露されるコントは、勿論このコンビが当時やっていたネタを復元したものなのだが、日本だとドリフターズのコントが、これに近いことに気付く。そう、特に志村けんが加入した後のものは、加藤茶と志村けんのコンビが映画好きということもあったのか、名作映画が元ネタになっているものが多いのである(ローレル&ハーディの他、チャップリンやキートンのコメディからミュージカル「恋愛準決勝戦」のカメラトリック、ゾンビもの「死霊のえじき」等)。だからなのか、ローレル&ハーディを知らなくても、このコントを観ただけで、どこかちょっと懐かしい気分に浸れる。

 

 

 2人の映画の多くはパブリック・ドメイン(権利関係消滅)になっているのか、YouTube等で結構観られるようなので、暇なときに観てみようかな?

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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2019年6月12日 (水)

キングダム

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:佐藤信介
共同脚本:黒岩勉、原泰久
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
製作:北畠輝幸 他
音楽:やまだ豊
主題歌:ONE OK ROCK「Wasted Nights」
出演:山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、一ノ瀬ワタル、大内田悠平、阿見201、マメ山田、TERU、髙嶋政宏、要潤、大西利空、南出凌嘉、北岡龍貴、大迫一平、大地泰仁、伊藤友樹、関野昌敏、大塚ヒロタ、佐藤一平、酒向芳、剣持直明、川井つと、岸田研二、信太昌之、慈五郎、三元雅芸、平原テツ、谷口翔太、金子岳憲、鈴木信二、尾崎一彦、名倉右喬、黒石高大、竜二、広瀬圭祐、スガマサミ、小水たいが、佐藤文吾、山口孝二、田野良樹、山田あんこ、藤倉未邦、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお 他

 

 

  〈続編が観たいと思わせる完成度〉

 

 

 週刊ヤングジャンプに連載中の原泰久の人気コミックを壮大なスケールで実写映画化した戦記ドラマ。春秋戦国時代の中国を舞台に、大将軍を目指す少年と中華統一を目指す王という2人の男が織りなす運命の物語が描かれる。

 

 

 紀元前 255 年。春秋戦国時代の中華・西方の国・秦。戦災孤児の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、天下の大将軍を夢見て、日々剣術に励んでいた。そんなある日、漂は王都の大臣・昌文君(高嶋政宏)によって召し上げられ、王宮へ。信と漂は別々の道を歩むこととなる。だが、王宮では王の弟・成(本郷奏多)によるクーデターが勃発。戦いで致命傷を負った漂は、何とか信のいる納屋に辿り着き、“お前に頼みたいことがある”と告げる。血まみれの手に握られていたのは、ある丘に建つ小屋を示す地図だった。“今すぐそこへ行け”と言い残して力尽きる漂。泣き叫びながらも、信は漂が手にしていた剣と地図を握りしめ、走り出す。そして辿り着いた場所で信の目に飛び込んできたのは、冷静に佇む漂の姿。だがそれは、玉座を奪われ、王都を追われた秦の若き王・政(吉沢亮:二役)だった。政に瓜二つの漂は、政の身代わりとなって命を落としたのだ。激高する信だったが、国を背負う政の強さと漂の意思を受け止め、政と共に行動することを決意。2人は王宮を奪還するため立ち上がる。だがそれは、政にとっての第一歩に過ぎなかった。戦乱の世に終わりをもたらす中華統一。未だかつて誰も成し遂げたことのない夢を、政は心に秘めていた。信は天下の大将軍を、政は中華統一を。その夢の前に横たわるのは、途方もない修羅の道。若き2人の戦いが幕を開ける…。

 

 

 原作の1~4巻にあたる“王都奪還編”を映像化。原作エピソードの取捨選択が良く、テンポ良く進む脚色が秀逸である。信と漂は兎も角、河了貂(かりょうてん=橋本環奈)は可愛いし、後に秦国大将軍となる実在の人物・楊端和(ようたんわ=長澤まさみ)は、むちゃくちゃカッコいい。麗しい太ももが露になるアクションシーンは、佐藤信介監督(『GANTZ』)なりのサービスショットなのかな?

 

 

 でも、美味しいところ全部持っていくのは、インパクト大の王騎(大沢たかお)。役作りのため体重を15㎏増やした体は貫禄たっぷりで、特徴的な笑い方などもピタリとハマっている。

 

 

 まぁ、原作ではこのエピソードを足がかりに7つの国を1つずつ治めて中華統一を目指すので、続編が観られるようなレベルまで、ヒットしてほしいなぁ。

 

 

私の評価…☆☆☆☆

 

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2019年6月 6日 (木)

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

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劇場:MOVIX京都
監督:石原立也
脚本:花田十輝
原作:武田綾乃「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」
製作:京都アニメーション 他
音楽:松田彬人
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
主題歌:TRUE「Blast!」
声の出演:黄前久美子…黒沢ともよ、加藤葉月…朝井彩加、川島緑輝(さふぁいあ)…豊田萌絵、高坂麗奈…安済知佳、久石奏…雨宮天、月永求…土屋神葉、鈴木美玲…七瀬彩夏、鈴木さつき…久野美咲、吉川優子…山岡ゆり、中川夏紀…藤村鼓乃美、塚本秀一…石谷春貴 他

 

 

 〈部活あるあるが散りばめられた、主人公たちの成長物語〉

 

 

 吹奏楽で全国大会を目指す高校生たちの青春を描いた人気TVアニメの劇場版第3作。2年生となった久美子が新入生が巻き起こす騒動に頭を悩ませながらも、全国大会金賞を目指し奮闘する姿がつづられる。

 

 

 昨年度の全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部では、2年に進級した黄前久美子と3年生の加部友恵が4月から新しく入った1年生の指導に当たることに。全国大会に出場したとあって多くの新入部員を迎えるなか、低音パートには、一見、何の問題もなさそうな久石奏、周囲と馴染もうとしない鈴木美玲、そんな美玲と仲良くしようとする鈴木さつき、自身のことを語ろうとしない月永求の4名がやって来る。サンライズフェスティバルやオーディション、そしてコンクールと、全国大会金賞を目標に掲げる吹奏楽部では問題が次々と勃発。北宇治高校吹奏楽部の波乱の日々が始まる…。

 

 

 TV版第2期の1年後を描く作品で、昨年公開されたスピンオフの「リズと青い鳥」とは時系列を共有する。「けいおん!」や「ラブライブ!」などでもそうだが、主人公たちが上級生になると、当然の如く下級生の指導係となり、関わりあいかたが描かれていくのだが、その1年生が揃いも揃って曲者ばかりというところが面白い。

 

 

 部活動経験者なら、誰もが身に覚えがある、部活あるあるが散りばめられていると同時に、主人公の成長物語としても、ちゃんとまとめあげられている。惜しいのは、原作には“3年生編(「北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前・後編」)”があるということで、どうしても“3部作の中間部分”的、つまり完結編への繋ぎのような感覚になってしまうというところだろうか。その“最終楽章”は6月1日にアニメ版の製作決定の情報が流れた(TV版・劇場版のどちらになるかは未定)。

 

 

 ただ前作同様、クライマックスの演奏シーンは圧巻の迫力で、ここを観るだけでも価値ある1本であり、こうなったら“最終楽章”まで観てみたいものである。最新の情報を待とう!

 

 

私の評価…☆☆☆☆

 

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2019年5月26日 (日)

ハロウィン(2018)

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劇場:MOVIX京都
監督・脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン
共同脚本:ダニー・マクブライド
原作(キャラクター創作):ジョン・カーペンター、デブラ・ヒル
製作:ジェイソン・ブラム、ビル・ブロック
音楽:ジョン・カーペンター
出演:ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ウィル・パットン、ニック・キャッスル、ハルク・ビルギナー、トビー・ハス、マイルズ・ロビンス、P・J・ソールズ 他

 

 

 〈久々の1980年代テイストなスプラッター・ムービー復活〉

 

 

 1978年公開「ハロウィン」のジェイミー・リー・カーティスが引き続き出演、同作の40年後を描くショッキングホラー。

 

 

 1978年、ハロウィンの夜、アメリカ・イリノイ州ハドンフィールドで精神病棟から殺人鬼マイケル・マイヤーズが脱走。彼は真っ白なハロウィンマスクを被り作業つなぎの出で立ちで次々に人々を惨殺していった。一人の女子高生ローリー・ストロードの命を狙うマイケルはすんでのところで射殺されたはずだが、遺体が消える。この恐怖の化身を、人々は畏怖の念を込めてブギーマンと呼んだ。事件から40年後の2018年。ハロウィンを間近に控え、40年前の凄惨な殺人事件の真相を追うジャーナリストのアーロン(ジェファーソン・ホール)とデイナ(リアン・リース)は、マイケルが収監されている精神病棟を訪ね、主治医のサルテイン(ハルク・ビルギナー)に話を聞く。サルテインによると、この40年間マイケルは一言も話さず、動機や感情は一切不明であった。病院を後にしたアーロンとデイナは、事件の被害者で唯一の生き残りローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)の元へ。彼女は事件以来トラウマが残り気難しい人間になっており、マイケル・マイヤーズが人知を超えた恐怖の化身ブギーマンであることを主張し、それ以上話すことはないと二人を冷たくあしらう。家族と一緒に過ごすよりも、マイケルが再び目の前に現れることを想定し非常事態に備えてきたローリーは、娘のカレン(ジュディ・グリア)からは距離を置かれ、孫のアリソン(アンディ・マティチャック)からは心配されている。ハロウィン前夜、精神病棟から患者を輸送する車が横転。警察が駆けつけたときには、同乗していた警察官や他の精神病患者は息絶え、マイケル・マイヤーズは忽然と姿を消していた。カレンは母の言葉を信じず、またアリソンはハロウィンパーティーに出向いている中、ローリーは再び街に解き放たれたブギーマンとの対峙を決意。40年の時を経て、再び恐怖に満ちたハロウィンが始まる…。

 

 

 タイトルに数字が無いので分かりにくいのだが、40年前に公開されたホラー映画の“正統な続編”である。今まで8作作られた続編や、ロブ・ゾンビ監督によるリブート版の設定は無かったことになっている。

 

 

 映画の中でもリアルに40年の月日が流れるのだが、第1作で殺されずに精神病棟に“収監”されていたマイケル・マイヤーズ(ブギーマン)。しかし、40年前に起きた事件の取材で来た新聞記者が、いらんちょっかいをかけたおかげて、当時の記憶が蘇ったのか、あのテーマ曲と共に大復活! 事件の生き残りであるエイミー(ジェイミー・リー・カーティス)を探すべく、関係者を次々と惨殺していく。

 

 

 マイケルとエイミーの関係性は作中で仄めかされるので、第1作は特に観ていなくても大丈夫であり、充分話にはついていける。何より第1作のヒロイン=ジェイミー・リー・カーティスが、今度は老体に鞭打って(笑)、またヒロイン役を張っているのに注目。自分が観に行ったとき、観客は第1作を全く知らない筈の10代後半から20代の女性が多かったのだが、

 

 「あのお婆ちゃんスゲー!」

 

とか言って盛り上がっていた。でも個人的には美人な孫娘アリソン(アンディ・マティチャック)と戦ってほしかったなぁ。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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