« NINE | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉ライムライト »

2010年3月25日 (木)

時をかける少女(2010 年版)

時をかける少女(2010<br />
 年版)
時をかける少女(2010<br />
 年版)
監督:谷口正晃
出演:仲 里依紗、中尾明慶 安田成美、青木崇高、石橋杏奈、千代将大、柄本時生、キタキマユ、松下優也、勝村政信、石丸幹二、他


 《原作とは違う“次(?)世代”の話。だけどどこか懐かしい》


 何度も映像化されている筒井康隆原作の人気ジュブナイル小説、映画としては4度目の映画化である。同じ事をやってもしょうがないのか、今回は原作の主人公の娘を主役にして、原作の続編的なものを創作して描いている。主演は4年前に公開されたアニメ版でも主人公役を務めた仲 里依紗(なか・りいさ)。


 このため原作や本作のオリジナル版(1983年製作の大林宣彦監督・原田知世主演作)で軸となっていた和子と一夫(=ケン・ソゴル)との関係は、今回は単なる1つの伏線にすぎない。“タイム・リープ”における重要なアイテム=ラベンダーも今回は1つの小道具といった感じだ。


 ちょっとしたきっかけで吾朗に見せられる一夫との写真。忘れてしまったはずだった記憶を交通事故によるショックで思い出した和子は、一夫に伝えたいメッセージを、身動きとれない自分に代わって娘・あかりに託す。薬学部の教授となっていた和子は自らタイム・リープの薬を作り完成させていた。その薬を使ってあかりは1972年4月にタイム・リープ… のはずが、年月を間違えて1974年2月に。そこで出会った溝呂木という青年と仕方なくそこから一夫探しを始める事になるのだが…


 やはり大林版のイメージが強いのか、全体的にオマージュを捧げているなあという感じがする。全く違う話にはなっているが、やはり「時かけ」は「時かけ」なのだ。それに加え今回は「過去を変えてはならない」という、タイム・トラベルもののお約束も入っているため、最初に提示される伏線を生かしたクライマックスがとっても切なく悲しい。このあたりは主演の仲 里依紗の演技が上手く、観ているこちらの涙を誘うので、涙腺の弱い方はハンカチのご用意を。


 ただ、オリジナル版になかった要素を持ち込んだ事で少々話が長く、辛気臭くなってしまったのは残念。監督が長編映画初挑戦という事で、しょうがない面もあるのだが、「スタイルジャム」という独立系の小さな製作会社の作品という事は、恐らく低予算で作っている事は間違いなく、その中でこれだけの物が作れるという事で、この監督のこれからが楽しみである。


私の評価…☆☆☆★

|

« NINE | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉ライムライト »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

時かけ 観ました☆

1974年の情景はイマイチでした。
大林監督のものを、どうしても引き合いに出してしまうので
(>_<)ノスタルジーとかそういうものは、、、薄いなぁ。。

ヒロインが男性に対して、半ば強引というか、正に平成のヒロインですね。
そういう私も、やや強引やけどね。。

主演の女優さんは良かったですね!

投稿: くみこ♪ | 2010年4月 1日 (木) 23時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時をかける少女(2010 年版):

« NINE | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉ライムライト »