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2010年3月

2010年3月29日 (月)

花のあと

花のあと
花のあと
監督:中西健二
出演:北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、相築あきこ、佐藤めぐみ、市川亀治郎、伊藤歩、柄本明、國村隼、藤村志保 他


 《初挑戦にしてはなかなかの殺陣捌き》


 あまり期待しないで見に行ったら、そこそこ楽しめる映画だった。北川景子は時代劇初挑戦ということだったが、確かに前半部分は演技が拙かったものの、後半なんとか持ち直し、クライマックスである仇討ちの場面の殺陣捌きは、たった1か月特訓しただけとは思えないほど、凄く良くキマっていた。


 原作では年老いた主人公が、実らなかった自分の初恋物語を子供らに語るというかたちをとっているため、映画の方でも年老いた主人公の設定で藤村志保さんが、ナレーションというかたちで観客に語り聞かせる。北川景子とは少々声質が違うかなと思うのだが、藤村さんもどちらかというと活発な役が多いようなイメージがあるので、今回の女剣士という役柄はイメージ的には合っているかな。


 一部ベテラン役者さん達を除いて、演技が一定のレベルに達していないのが残念。若手でちゃんと芝居ができていたのは佐藤めぐみぐらいで(彼女は主役よりもこういう準主役的な脇役の方が抜群に光って見える)、あとは疑問符がつく。上にチラッと書いたが主演の北川景子も武家育ちの娘という設定上、独特の言い回しがあるため、セリフの多い前半部分はかなり苦労している姿が見受けられる。


 ただ、“このままでは面白くないぞ”と思っていたところでタイミングよく柄本明(主人公の父の友人で医者)や甲本雅裕(主人公の許婚)がコメディーリリーフとして出てくるので、なんとかつまらなくならずに最後まで観ることができた。


私の評価…☆☆★

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2010年3月28日 (日)

ダレン・シャン(字幕版)

ダレン・シャン(字幕版)
監督:ポール・ワイツ
出演:クリス・マッソグリア、ジョシュ・ハッチャーソン、ジョン・C・ライリー、マイケル・セルベリス、渡辺謙、サルマ・ハエック、パトリック・フュジット、トム・ウッドラフ・ジュニア、ジェーン・クラコフスキー、オーランド・ジョーンズ、フランキー・フェイゾン、クリステン・スカール、ウィレム・デフォー、レイ・スティーヴンソン、モーガン・セイラー、ジェシカ・カールソン 他


 《あまりにも中途半端すぎ》


 12巻ある原作の1〜3巻迄を映画化したものである。という事は最初から続編ありきで作っているのは明白なのだが、現在のところ続編製作は、ハッキリとは決まっていない。恐らくヒットはするのだろうが。


 でも、ヒットするしないと、評価は別物。この映画の主人公は、毒グモに噛まれた友人を助けるため自分の身をバンパイアに売り半人半妖の身となるが、バンパイアになりたくないのか他人の血を飲まないというポリシーを守り続けるため、最後まで殆ど成長しない。つまりは物語があまり進んだように見えないわけで、そうこうしているうちにその友人がダークサイドに堕ちてしまう。


 原作の途中までというのも災いして最後もスッキリと終らない。続編の製作が最初からハッキリと決まっていれば、そういう終り方も納得がいくが、最近は金融情勢の不安もあって、続編が突如白紙に戻されるケースもあるので(「ライラの冒険」や「エラゴン」等、「ウォンテッド」もアンジェリーナ・ジョリーの降板決定で3部作の予定が白紙になりかけている)、原作を少しアレンジしてでもいいから、もう少しハッキリとした決着をつけてほしかった。それとヒロイン役のジェシカ・カールソン(サルマ・ハエックだと思われがちだが違うよ!)が、あまりヒロインらしくなく可愛くない。モンキー・ガールなんだからイメージは合ってるのかもしれないが。映画的にも魅力的とはちょっといえなかった。


私の評価…☆★

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2010年3月27日 (土)

〈午前十時の映画祭〉ライムライト

ライムライト
監督・主演:チャールズ・チャップリン
出演:クレア・ブルーム、バスター・キートン、シドニー・チャップリン、ナイジェル・ブルース、アンドレ・エグレフスキー、メリッサ・ヘイデン、ジェラルディン・チャップリン、マイケル・チャップリン 他


 《チャップリン晩年の名作》


 チャップリン映画は大好きで、何度もリバイバル上映で観ているのだが、これもその内の1本。老コメディアンの悲哀を、若いバレリーナの挫折とそこからの成長を絡めて描く、珠玉の人生讃歌である。ちなみにライムライトとは当時の舞台照明の名前で、それが転じて「名声」を意味する。


 それまでは痛烈な社会風刺の作品が多かったが、この当時は共産主義弾圧の「赤狩り」の嵐。チャップリンも例外なく対象者として当局に睨まれていたため、この映画には風刺性は見当たらないが、チャップリンがアメリカで作った映画はこれが最後になってしまう。


 何といってもとうに60は超しているはずのチャップリンの動きが軽やかで素晴らしい。若い時のチャップリンのサイレント映画は今のフィルムとは1秒間に記録されるコマ数が違うため(当時は16コマ/秒、現在は24コマ/秒)、今の映写機で昔のサイレント映画を観るとどうしてもチャカチャカした動きになってしまうので比べにくいが、子供の頃から演劇で鍛えられたためなのか、動きがホント衰えていないのだ。


 劇中重要な場面で何度も流れる、アカデミー賞を受賞した名曲「テリーのテーマ」も、クレア・ブルームの美しさとマッチしていて良く、映画の感動を盛り上げる。


 「人生を恐れる必要はない、必要なのは勇気と想像力、そしてほんの少しのお金だ。」


 これぞ名セリフ! せわしない現代にはそぐわないかもしれないが、心の中はいつでもそうでありたい。クライマックスでは喜劇役者として全盛期、チャップリンとともに人気だったバスター・キートンも出演。これもチャップリン“愛”だよね。


 余談ではあるが、一説ではチャップリン“永遠の恋人”エドナ・パーヴァイアンスがクライマックスの舞台の観客としてエキストラ出演しているのではないかという話がある(確かに似ている人がいる)。撮影日誌等から一部のチャップリン愛好家は否定しているが、真相はどうなのだろう?もし出演していたらそれはそれで、それもチャップリン“愛”として、いい話だよね!


私の評価…☆☆☆☆☆

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2010年3月25日 (木)

時をかける少女(2010 年版)

時をかける少女(2010<br />
 年版)
時をかける少女(2010<br />
 年版)
監督:谷口正晃
出演:仲 里依紗、中尾明慶 安田成美、青木崇高、石橋杏奈、千代将大、柄本時生、キタキマユ、松下優也、勝村政信、石丸幹二、他


 《原作とは違う“次(?)世代”の話。だけどどこか懐かしい》


 何度も映像化されている筒井康隆原作の人気ジュブナイル小説、映画としては4度目の映画化である。同じ事をやってもしょうがないのか、今回は原作の主人公の娘を主役にして、原作の続編的なものを創作して描いている。主演は4年前に公開されたアニメ版でも主人公役を務めた仲 里依紗(なか・りいさ)。


 このため原作や本作のオリジナル版(1983年製作の大林宣彦監督・原田知世主演作)で軸となっていた和子と一夫(=ケン・ソゴル)との関係は、今回は単なる1つの伏線にすぎない。“タイム・リープ”における重要なアイテム=ラベンダーも今回は1つの小道具といった感じだ。


 ちょっとしたきっかけで吾朗に見せられる一夫との写真。忘れてしまったはずだった記憶を交通事故によるショックで思い出した和子は、一夫に伝えたいメッセージを、身動きとれない自分に代わって娘・あかりに託す。薬学部の教授となっていた和子は自らタイム・リープの薬を作り完成させていた。その薬を使ってあかりは1972年4月にタイム・リープ… のはずが、年月を間違えて1974年2月に。そこで出会った溝呂木という青年と仕方なくそこから一夫探しを始める事になるのだが…


 やはり大林版のイメージが強いのか、全体的にオマージュを捧げているなあという感じがする。全く違う話にはなっているが、やはり「時かけ」は「時かけ」なのだ。それに加え今回は「過去を変えてはならない」という、タイム・トラベルもののお約束も入っているため、最初に提示される伏線を生かしたクライマックスがとっても切なく悲しい。このあたりは主演の仲 里依紗の演技が上手く、観ているこちらの涙を誘うので、涙腺の弱い方はハンカチのご用意を。


 ただ、オリジナル版になかった要素を持ち込んだ事で少々話が長く、辛気臭くなってしまったのは残念。監督が長編映画初挑戦という事で、しょうがない面もあるのだが、「スタイルジャム」という独立系の小さな製作会社の作品という事は、恐らく低予算で作っている事は間違いなく、その中でこれだけの物が作れるという事で、この監督のこれからが楽しみである。


私の評価…☆☆☆★

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2010年3月19日 (金)

NINE

NINE
NINE
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ファーギー、ソフィア・ローレン 他


 《オリジナル舞台版とは全く違う映画独自の世界》

 この「NINE」の元ネタはフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」。それが最初ストレート・プレイとして舞台化され後にミュージカル化、それが’03年に若干の設定変更を経てリバイバル上演されたものを元に、映画監督でもあるアンソニー・ミンゲラが脚本を映画用にリライトしたものを使って映画化されたものである。


 したがって大まかな内容は変わらないのだが、ミュージカル初演版と比べてもかなり設定は変わっているらしく、リバイバル上演版(日本人キャストによる日本公演では松岡充主演)とも設定が若干変わっているため、舞台版の印象が強く残っている人にはこの映画はかなり違和感のあるものになっているだろう。ロブ・マーシャル監督の前作「シカゴ」と比べても、キャストは随分と派手になったが映画自体は少し地味になった。


 しかしまぁ、よくもこれだけ演技達者で歌も上手いキャストが集まったものである。ミュージカル映画なんだからそれは当然の事なんだろうけど。主演が舞台版で同じ役を勤めたアントニオ・バンデラスじゃないのは残念だがダニエルでも特に問題ないし、ペネロペ・クルスやケイト・ハドソンは他の映画で歌を披露しているし、ニコール・キッドマンは何といってもミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」がある。ジュディ・デンチは元々舞台役者だしミュージカルの経験もおありだろう。ソフィア・ローレンは昔、歌手としても活動していたし、ファーギーは女優でもあるが本来は歌手だ。


 そして、ミュージカルの映画化ではよくあることだが、この映画でも映画オリジナル曲が追加されている。そのオリジナル曲であるケイト・ハドソンが歌う「シネマ・イタリアーノ」が一番盛り上がるところで使われているのも舞台版を知る人にとっては新しいところ。どうやらこの映画はオリジナルとも舞台版とも全く違うものとしてとらえて観た方がいいようだ。


 この監督の次回作はなんとあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第4弾(サブタイトル未定)である。今までのロブ・マーシャル監督の作品とは明らかに毛色の違うものだ。前作とは話が変わりジョニー・デップ以外のキャストが殆ど変わるため、キャスティングが難航しているようだ(オーリーとキーラは「3」が終った時点で続編の出演を否定)。この映画と同じで監督の苦悩が見て取れるようである。「NINE」の劇中劇のように諦めて企画がポシャらなきゃいいんだが(笑)。


私の評価…☆☆☆★

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シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズ
シャーロック・ホームズ
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング 他


 《小説とは全く違う世界》


 本作はコナン・ドイルの古典にインスピレーションを受けたライオネル・ウィグラムによるオリジナル・コミックに基づいて描かれている。このため、今までのホームズものの映画やドラマをイメージしてこの映画を観るととんでもない事になってしまう。


 この映画、役者は結構演技達者な面子を揃えているが、上手く使っているかといえばそれは微妙だ。ホームズ最大のライバルが登場していないのも原因なのかもしれないが、イマイチ盛り上がりに欠ける。何でモリアーティー教授を出さなかったのか。今回はそれに関係する人物を登場させ、その台詞の中に存在を匂わす言葉を入れているだけ。もちろん続編製作前提で作っているのはラストシーンを観れば分かるし、その続編には必然的に出てくるのだろうけど(製作者はブラット・ピットに出てほしいと言っているそうだが)、音楽もハンス・ジマー(「バックドラフト」など)のノリのいい曲を使っているのに、釈然としないものがあった。


 あと時代設定を無視している場面が多少あって笑ってしまったが、これは娯楽映画。“映画的なウソ”も少しは無ければつまらないもの。できればそういうものは、あくまでもさり気なく入れてほしい。


私の評価…☆☆☆

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渇き

渇き
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク、オ・ダルス 他


 《いかにもこの監督らしい愛憎劇》


 「オールド・ボーイ」などの“復讐3部作”で知られるパク・チャヌク監督の作品ということで、ある程度予想はしていたが、やはり凄まじい暴力描写満載の、でもどこか哀しく切ない映画だった。


 異形の姿となった男とそれに翻弄されつつも惹かれていく美女との愛を描くので、ラストが悲しい結末になるのは薄々分かるのだが、これは言ってみれば究極の“愛のかたち”。ハッピーエンドかどうかは見方によって分かれると思うが、これ以外の結末はちょっと考えられないなと思った。


 ヒロインを演じたキム・オクビンは、日本ではまだあまり知られていないが、プロフィールを見てみると韓国ではそこそこキャリアのある若手女優。ヌードも辞さない体当たり演技が素晴らしい。惜しむらくは日本では人気のある監督&主演コンビの映画なんだから、上映スクリーン数をこんな地味な展開にせず、もう少し拡大して上映すれば、いくら韓流ブームが下火になったとはいえもっとヒットしたかもしれないのに。ちょっとその点が残念に思った。


私の評価…☆☆★

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2010年3月16日 (火)

プリンセスと魔法のキス

プリンセスと魔法のキス
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
声の出演(吹替版声優):ティアナ…アニカ・ノニ・ローズ(鈴木ほのか)、ナウ゛ィーン王子…ブルーノ・カンポス(丹宗立峰)、シャーロット…ジェニファー・コーディ(三瓶由布子)、ドクター・ファリシエ…ケイス・デイウ゛ィット(安崎求)、ママ・オーディ…ジェニファー・ルイス(荒井洸子)、レイ…ジム・カミングス(駒田一)、ルイス…マイケル・レオン・ウーリー(小林アトム)、ジュジュ…タラ・ストロング(吹き替え声優なし)、ローレンス…ピーター・バートレット(石住昭彦)、イーライ“ビッグ・ダディ”ラボフ…ジョン・グッドマン(玄田哲章)、ジェームズ…テレンス・ハワード(三上市朗) 他


 (写真:原作本日本語訳版表紙)


 《ディズニーらしい、ミュージカルの王道》


 約8年前に発表されたジュブナイル小説「カエルになったお姫さま」を元に製作されたディズニー長編アニメである。この小説と同名タイトルのロシア民話がありアニメ化もされてDVDで観ることができるが、お姫さまが魔女にカエルにされるという部分以外は全くの別物なので、注意されたし。しばらく立体アニメが続いたディズニー作品としては「ホーム・オン・ザ・レンジ」('04・日本未公開)以来の2Dアニメとなる。


 舞台をニューオーリンズに変えたりヒロインを黒人にしたり(ディズニー初のアフリカ系プリンセス)とかなり原作とは変えてしまっているのがディズニーらしいのだが、「ノートルダムの鐘」や「南極物語」のようにストーリーまで変に変えてしまうようなことはしていないようなので、そのへんはまだいいかなぁと思う。


 舞台が舞台だけにジャズ調の曲を多用した、わりとオーソドックスなミュージカルになっているのも僕は好きだ。ミュージカル部分の演出もジーン・ケリーの「巴里のアメリカ人」やフレッド・アステアの「足ながおじさん」風で楽しい。時間の都合で日本語吹き替え版を観たのだが、声優もミュージカル俳優の方や、歌手活動もやっておられる声優を多用しているので歌の部分も何の違和感もなく、感情移入しやすくなって非常によかった。時々この手のアニメ映画では“客寄せパンダ”的にアイドルを声優として使っている場合があるが、殆どの例が観るに耐えないものになっている。一般客(特にお子ちゃま)ならそれでもいいだろうが、やっぱり映画ファンならちゃんと芝居のできる人でやってほしいと思う人も多いだろうと思うんだが。皆さんはどう思いますか?


私の評価…☆☆☆☆★

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2010年3月12日 (金)

映画館で競馬を観よう!

日本の中央競馬ではないんですが3月27日(土)にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップ諸競走当日は、新宿バルト9と梅田ブルク7のご協力によりパブリックビューイングを行います。


 深夜興行で夜23時〜3時の予定、終了時間は若干前後する可能性があります。朝までどこかで過ごさなきゃいけなさそうですが、お好きな方はどうぞ。入場料金は1000円。新宿会場はタレントの岡部玲子、梅田会場は青山絵美が来場しトークイベントやプレゼント抽選会を実施。ブエナビスタなどのJRA馬に期待しつつ、梅田会場の人は終ったらどこかで一眠りして今度は阪急で仁川へ行って阪神競馬場で競馬を楽しもう!

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シャンハイ,アイラブユー

 「ニューヨーク,アイラブユー」の項で、舞台を変えても同じようなものができると思うということを書いたが、実はもう第2弾が決まっているらしく、「シャンハイ,アイラブユー」になるらしい。


 そうか、そこがあったか!

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2010年3月11日 (木)

ドラマ「怪物くん」ビジュアル公開

ドラマ「怪物くん」ビジュアル
 映画ではないんだけど、4月から日本テレビ系土曜夜9時枠で放送されるドラマ、実写版「怪物くん」のビジュアルが公開された。


 写真左から怪物大王(多分アニメ版の閻魔大王にあたるのかな)=鹿賀丈史、ドラキュラ=八嶋智人、フランケン=チェ・ホンマン、オオカミ男=上島竜兵、怪物くん=上野智、市川ヒロシ=濱田龍臣、市川ウタコ=川島海荷、デモリーナ=稲森いずみ、デモキン=松岡昌宏。


 アニメと違って、ビジュアル怖い(笑)。デモリーナとかデモキンってのは原作やアニメには出ていなかったはずだから、小さい頃に観たアニメとは全く別物と考えていいんだろうな。


 こういうのを製作する意欲は買うけど、この枠って確か「銀狼怪奇ファイル」とか「金田一少年の事件簿」とか後々になって問題となっているのがある(前者は初回と2話に「首なしライダー」が出るため神戸児童殺傷事件以降に全話封印、再放送もソフト化も現在は不可能、後者は原作の1エピソードに他の原作小説からのパクリが発覚し、それをドラマ化している堂本剛主演版のみ再放送不可となっている)から、この「怪物くん」もこのポスター写真を見た限りでは原作やアニメのイメージと全くかけ離れているので、あちらこちらからクレームがこないことを祈るばかりである。

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ニューヨーク,アイラブユー

ニューヨーク,アイラブユー
監督:チアン・ウェン、ミーラー・ナーイル、岩井俊二、イウ゛ァン・アタル、ブレット・ラトナー、アレン・ヒューズ、シェカール・カブール、ナタリー・ポートマン、ファティ・アキン、ジョシュア・マーストン、ランディー・バルスマイヤー
出演:ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン、オーランド・ブルーム、イーサン・ホーク、アントン・イエルチェン、ブラッドリー・クーパー、シャイア・ラブーフ、カルロス・アコスタ、スー・チー、ロビン・ライト・ペン、イーライ・ウォーラック、エミリー・オハナ 他


 《ストーリーはオムニバスなので継ぎ接ぎだらけだが、それが“狙い”》


 本作は一見群像劇のように見えるが、1話ごとのサブタイトルがそのエピソードの前に表記されないだけで全11話からなるオムニバスである。基本的には“人種の坩堝”ニューヨークの中で、それこそ様々な人々が繰り広げる“愛”の話なのだが、11人の監督がいればやはり11のエピソードそれぞれに違う個性が見えていて面白い。また、全体の上映時間が100分程度ということは、1エピソードも長くはなく、BGMがオシャレな曲ばかりなので、映画というよりはプロモーション・ビデオを楽しむというかたちで観てもいいかもしれない。


 役者もバラエティー豊かな面々が揃っているが、序盤ではやはりナタリー・ポートマンが凄くいい。使われた場面はわずか数カットなのに潔く丸坊主にしてしまうあたりに役者魂を感じる。しかもそれが素敵で美しいのだ。日本のアイドル女優達も見習ってほしいものだ。彼女は別エピソードで監督にも挑戦している。作品としては他愛ないものではあるが、白人と黒人の微妙な家族関係がよくでていた。


 後半部分はイーライ・ウォーラック扮する年老いた夫と妻のエピソードが何ともいえない哀愁を帯びていていい。夫婦の掛け合い漫才のような会話のやりとりも絶妙でよかった。


 こういうものは舞台を変えてもその土地の情景とテーマが合っていれば、イメージは違えど同じようなものができると思う。今度は東京やパリを舞台にしても面白いのではないか。誰か日本の監督でそんなことやる人いませんかねぇ。


私の評価…☆☆☆

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2010年3月 8日 (月)

米アカデミー賞結果速報!

ほんでもって、2009年度・第82回アカデミー賞結果速報!
主な受賞者及び作品は…


☆作品賞
「ハート・ロッカー」
☆主演男優賞
ジェフ・ブリッジス(「クレイジー・ハート(原題)」)
☆主演女優賞
サンドラ・ブロック(「しあわせの隠れ場所」)
☆助演男優賞
クリストフ・ヴァルツ(「イングロリアス・バスターズ」)
☆助演女優賞
モニーク(「プレシャス」)
☆監督賞
キャスリン・ビグロー(「ハート・ロッカー」)

☆長編アニメ賞
「カールじいさんの空飛ぶ家」
☆外国語映画賞
「瞳の奥の秘密」(アルゼンチン)
☆脚本賞
「ハート・ロッカー」
☆脚色賞
「プレシャス」
☆美術賞
「アバター」
☆撮影賞
「アバター」
☆衣裳デザイン賞
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」
☆編集賞
「ハート・ロッカー」
☆メイクアップ賞
「スター・トレック」
☆作曲賞
「カールじいさんの空飛ぶ家」
☆オリジナル歌曲賞
“The Weary Kind”「クレイジー・ハート(原題)」
☆音響賞
「ハート・ロッカー」
☆音響編集賞
「ハート・ロッカー」
☆視覚効果賞
「アバター」
☆ドキュメンタリー賞
「The Cove」
☆ドキュメンタリー短編賞
「Music by Prudence」
☆実写短編賞
「The New Tenants」
☆アニメ短編賞
「Logorama」


 おお、「アバター」敗れたり〜! そして祝!サンドラ・ブロック、ラジー賞とのW受賞wwwwwwwww
 某インターネットサイトで知っただけなので、どんなコメントだったのか、聞きたかったな〜。

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2009年度日本版最低映画賞

 こちらはラズベリー賞日本版の1つ、雑誌「映画秘宝」の「HIHOはくさい映画賞」本年度分(一部抜粋)。


▼最低作品賞…「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」
▼最低監督賞…崔洋一「カムイ外伝」
▼最低主演男優賞…織田裕二「アマルフィ 女神の報酬」
▼最低主演女優賞…長澤まさみ「群青 愛が沈んだ海の色」「曲がれ!スプーン」
▼最低助演男優賞…ゲイリー・オールドマン「レイン・フォール/雨の牙」
▼最低助演女優賞…マイコ「山形スクリーム」「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」
▼最低新人賞…ステファニー「プライド」
▼特別功労賞…亀山千広「アマルフィ 女神の報酬」「サイドウェイズ」「曲がれ!スプーン」「TOKYO JOE マフィアを売った男」


 他にも文藝春秋の「きいちご賞」やスポーツ報知の「蛇いちご賞」があるが、本年度でいち早く発表されているのはこの映画秘宝のもの。もうちょっとこの雑誌らしいコアな見方をするかなと思っていたら、意外とまともである。

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2010年3月 7日 (日)

ハリウッド、今年度の最悪映画賞決定!

毎年アカデミー賞の前日に発表される、最悪な映画を決めるラジー賞が決定!


▼最悪作品賞…「トランスフォーマー リベンジ」
▼最悪主演男優賞…ジョナス・ブラザーズ
▼最悪主演女優賞…サンドラ・ブロック「オール・アバウト・スティーブ」(原題)
▼この10年での最悪男優…エディ・マーフィー
▼この10年での最悪女優…パリス・ヒルトン


サンドラ・ブロックは別の映画でアカデミー賞にもノミネートされているから、そちらも受賞すれば史上初のW受賞となる。本家アカデミー賞の発表はもうすぐ。果たしてどうなるか?

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2010年3月 6日 (土)

パレード

パレード
監督:行定勲
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介 他


 《舞台設定と人物設定ほぼ不詳の変な映画》


 この映画、一応青春群像劇というかたちで売り出しているようだが、サスペンスも混ざっており、全編にわたって不穏な空気が流れ、観ている側は非常に居心地が悪い。


 さらに言うなれば、出ているキャラが全員どこかまともではない変な奴ら。その変な奴ら同士が上っ面の付き合いだけで、日本ではあまり根付いていない感のある「ルーム・シェアリング」、マンションの一室で共同生活している。


 普通これだけの人数が集まれば、個性豊かな面子が揃うはずなのに、皆揃いも揃ってどこか変でしかも陰のある奴ばかりなので、話がちっとも膨らまないし、終始暗いまま話が進む。確かに現代において人間関係が希薄になっているのは事実だろう。隣人の素性なんて詳しいところまでは分からないし、かといって映画で描かれているようにこちらから詮索しようとは普通思わない。そんなことをしたらプライバシー侵害になるし、相手に変に思われても困るからだ。それに、誰か1人でも他と違うキャラ設定になっていたら、随分とイメージが違うものになっていたはずだ。個人的には貫地谷しほりはコメディエンヌとしての“腕”があるんだから、もう少し雰囲気を明るくする役割を与えてもよかったように思う。


 映画の最初の方で「連続通り魔事件」が起こる。これが全編にわたって不穏な空気をもたらすのだが、残念なことにカンのいい人なら最初の30分で犯人が判ってしまうのだ。それに映画の中ではマンションの場所が明確に示されていないが、それならば分からないように撮らなければいけないロケ地が転々としているのがバレバレになっており、その点に於いても不自然さを感じる。


 行定監督は「セカチュウ」や「GO」など青春ものを作るのは得意なのだろうが、サスペンスは不得意とみた。


私の評価…☆☆

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2010年3月 5日 (金)

2009年度日本アカデミー賞決定

2009年度の日本アカデミー賞が決定した。主な受賞者及び作品は次のとおり。


▼最優秀作品賞…「沈まぬ太陽」
▼最優秀アニメーション賞…「サマーウォーズ」
▼最優秀監督賞…木村 大作「劔岳 点の記」
▼最優秀主演男優賞…渡辺 謙「沈まぬ太陽」
▼最優秀主演女優賞…松 たか子「ヴィヨンの妻」
▼最優秀助演男優賞…香川 照之「劔岳 点の記」
▼最優秀助演女優賞…余 貴美子「ディア・ドクター」
▼新人俳優賞…岡田 将生「ホノカアボーイ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」、水嶋 ヒロ「ドロップ」、溝端 淳平「赤い糸」、渡辺 大和「色即ぜねれいしょん」、榮倉 奈々「余命1ヶ月の花嫁」、志田 未来「誰も守ってくれない」、平 愛梨「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」
▼オールナイト・ニッポン話題賞…(俳優部門)綾瀬はるか「おっぱいバレー」他(作品部門)「アマルフィ 女神の報酬」
▼最優秀外国映画賞…「グラン・トリノ」(ワーナー・ブラザーズ配給)


ハトポッポ首相も来た授賞式(笑)結果は大方予想通りか。毎回言われているテレビ局の影響力も今年は無いですね。最優秀助演女優賞の余貴美子は2年連続。プレゼンターを兼ねていたため、自分で自分を紹介していました。

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2010年3月 3日 (水)

涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの消失
監督:武本康弘(総監督:石原立也)
出演:キョン…杉田智和、涼宮ハルヒ…平野綾、長門有希…茅原実里、朝比奈みくる…後藤邑子、古泉一樹…小野大輔、朝倉涼子…桑谷夏子、鶴屋さん…松岡由貴、谷口…白石稔、国木田…松元恵、キョンの妹…あおきさやか 他


 《TV版未見でも大丈夫、京都アニメーション渾身の力作!》


 僕は深夜アニメというものをあまり観ない。テレビ大阪が現在視聴困難となっている地域(昔は良視聴域だったのだが)に住んでいるせいもあるが、そういった類のアニメはインターネットで数作観る程度で、この「涼宮ハルヒ」も、その世界観など全く分からないまま、

 「話題作だから観ようか」

 というような感じで観ることにした。結果は大満足! 細かい人物設定やキャラの性格等はいちいち説明されないが、映画の最初、ほんのさわりの部分を観ていれば自然とそれは分かってくるし、多少SF的な要素を含むので難解なように見えて、実は脚本が結構骨太でかなりわかりやすく作られている。


 その上、今の若い男性(及びアニヲタ)が好みそうな女性キャラ=ツンデレ系、萌え系、綾波レイ系や、これまた女性が好みそうなイケメンキャラをメインに据えて、そのキャラ達がストーリーを引っ張っていってくれるので、観る側もその世界観にグイグイ引き込まれていく。誰もが1度は体験したことがあるとは思うが、実際は“夢”なんだろうけど、夢か現実か分からないパラレルな世界にいきなりポーンと入ってしまった恐怖感はよく出ていた。


 この映画、2時間40分とアニメ映画としては結構長い。話のテンポもそれほど早くはない。ただ、やはり脚本がいいためダレることなく楽しめる。京都アニメーションは元々良質なテレビアニメを多く製作しており、昨年から映画も手掛けるようになっているのだが、テレビで培った力を映画でうまく発揮しているように思える。元がライトノベルだけに実写化することもできるかもしれないが、たぶんアニメのクオリティーを上回る事はできないだろう。それほどまでにこの映画の完成度は高く、面白かった。ただ、パンフレットの値段はどうにかしてほしかった(いくらなんでもあの大きさで1,000円は高すぎる)。


私の評価…☆☆☆☆★

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