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2010年3月19日 (金)

NINE

NINE
NINE
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ファーギー、ソフィア・ローレン 他


 《オリジナル舞台版とは全く違う映画独自の世界》

 この「NINE」の元ネタはフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」。それが最初ストレート・プレイとして舞台化され後にミュージカル化、それが’03年に若干の設定変更を経てリバイバル上演されたものを元に、映画監督でもあるアンソニー・ミンゲラが脚本を映画用にリライトしたものを使って映画化されたものである。


 したがって大まかな内容は変わらないのだが、ミュージカル初演版と比べてもかなり設定は変わっているらしく、リバイバル上演版(日本人キャストによる日本公演では松岡充主演)とも設定が若干変わっているため、舞台版の印象が強く残っている人にはこの映画はかなり違和感のあるものになっているだろう。ロブ・マーシャル監督の前作「シカゴ」と比べても、キャストは随分と派手になったが映画自体は少し地味になった。


 しかしまぁ、よくもこれだけ演技達者で歌も上手いキャストが集まったものである。ミュージカル映画なんだからそれは当然の事なんだろうけど。主演が舞台版で同じ役を勤めたアントニオ・バンデラスじゃないのは残念だがダニエルでも特に問題ないし、ペネロペ・クルスやケイト・ハドソンは他の映画で歌を披露しているし、ニコール・キッドマンは何といってもミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」がある。ジュディ・デンチは元々舞台役者だしミュージカルの経験もおありだろう。ソフィア・ローレンは昔、歌手としても活動していたし、ファーギーは女優でもあるが本来は歌手だ。


 そして、ミュージカルの映画化ではよくあることだが、この映画でも映画オリジナル曲が追加されている。そのオリジナル曲であるケイト・ハドソンが歌う「シネマ・イタリアーノ」が一番盛り上がるところで使われているのも舞台版を知る人にとっては新しいところ。どうやらこの映画はオリジナルとも舞台版とも全く違うものとしてとらえて観た方がいいようだ。


 この監督の次回作はなんとあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第4弾(サブタイトル未定)である。今までのロブ・マーシャル監督の作品とは明らかに毛色の違うものだ。前作とは話が変わりジョニー・デップ以外のキャストが殆ど変わるため、キャスティングが難航しているようだ(オーリーとキーラは「3」が終った時点で続編の出演を否定)。この映画と同じで監督の苦悩が見て取れるようである。「NINE」の劇中劇のように諦めて企画がポシャらなきゃいいんだが(笑)。


私の評価…☆☆☆★

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受信: 2010年3月20日 (土) 10時46分

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