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2010年3月27日 (土)

〈午前十時の映画祭〉ライムライト

ライムライト
監督・主演:チャールズ・チャップリン
出演:クレア・ブルーム、バスター・キートン、シドニー・チャップリン、ナイジェル・ブルース、アンドレ・エグレフスキー、メリッサ・ヘイデン、ジェラルディン・チャップリン、マイケル・チャップリン 他


 《チャップリン晩年の名作》


 チャップリン映画は大好きで、何度もリバイバル上映で観ているのだが、これもその内の1本。老コメディアンの悲哀を、若いバレリーナの挫折とそこからの成長を絡めて描く、珠玉の人生讃歌である。ちなみにライムライトとは当時の舞台照明の名前で、それが転じて「名声」を意味する。


 それまでは痛烈な社会風刺の作品が多かったが、この当時は共産主義弾圧の「赤狩り」の嵐。チャップリンも例外なく対象者として当局に睨まれていたため、この映画には風刺性は見当たらないが、チャップリンがアメリカで作った映画はこれが最後になってしまう。


 何といってもとうに60は超しているはずのチャップリンの動きが軽やかで素晴らしい。若い時のチャップリンのサイレント映画は今のフィルムとは1秒間に記録されるコマ数が違うため(当時は16コマ/秒、現在は24コマ/秒)、今の映写機で昔のサイレント映画を観るとどうしてもチャカチャカした動きになってしまうので比べにくいが、子供の頃から演劇で鍛えられたためなのか、動きがホント衰えていないのだ。


 劇中重要な場面で何度も流れる、アカデミー賞を受賞した名曲「テリーのテーマ」も、クレア・ブルームの美しさとマッチしていて良く、映画の感動を盛り上げる。


 「人生を恐れる必要はない、必要なのは勇気と想像力、そしてほんの少しのお金だ。」


 これぞ名セリフ! せわしない現代にはそぐわないかもしれないが、心の中はいつでもそうでありたい。クライマックスでは喜劇役者として全盛期、チャップリンとともに人気だったバスター・キートンも出演。これもチャップリン“愛”だよね。


 余談ではあるが、一説ではチャップリン“永遠の恋人”エドナ・パーヴァイアンスがクライマックスの舞台の観客としてエキストラ出演しているのではないかという話がある(確かに似ている人がいる)。撮影日誌等から一部のチャップリン愛好家は否定しているが、真相はどうなのだろう?もし出演していたらそれはそれで、それもチャップリン“愛”として、いい話だよね!


私の評価…☆☆☆☆☆

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