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2010年5月13日 (木)

オーケストラ!

オーケストラ!
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ、ドミトリー・ナザロフ、ヴァレリー・バリノフ、アンナ・カメンコヴァ、リオネル・アベランスキ、アレクサンドル・コミサロフ、ラムジー・ベディア 他


 《「のだめ」なんかよりいい! 音楽コメディーにロシアの政情を絡めた感動作》


 「のだめ」以降クラシック音楽のCDや、音楽を主体にした映画、アニメがちょっとしたブームになっているが、これはまさにそのタイミングにあわせるかのように公開された、フランス映画の傑作である。


 主人公はロシアのとある劇場の清掃員。かつては天才指揮者として知られていたが、共産主義政府によるユダヤ人排斥政策によって楽団を追われた過去を持っていた。そんな彼はある日、パリの劇場がキャンセルした楽団の代わりとなるオーケストラを探しているという情報を得る。これを音楽界復帰のチャンスと見た彼はかつての仲間達を集め始めるが…


 一見平凡な音楽コメディーなのだが、主人公は楽団を追われた際に、まだ生まれたばかりの自分の娘とも関係を引き裂かれるという“二重の悲劇”に見舞われている。


 やがて、演奏家たちを集める過程で偶然が偶然を呼びお互いの関係を知らぬまま、指揮者と美しきヴァイオリニストとして再会、そこからまた紆余曲折を経て感動のクライマックスへと向かう訳だが、ほのぼのと笑わせて、最後にジーンと感動させる演出は見事だ。


 美しく成長した美人ヴァイオリニストを演じるのはメラニー・ロラン。タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」で迫害を受けさせられたナチスに復讐を仕掛けるユダヤ人女性役を好演していた人といえば、見たことあるという人も多いだろう。彼女自身もユダヤ人の血をひいており(祖父がユダヤ人で実際に迫害にあったそうだ)、この映画でも熱のこもった演技で魅了している。


 最大の見所は、やはりクライマックスの“即席楽団”によるチャイコフスキー作曲「ヴァイオリン協奏曲」12分間の演奏シーン。音は恐らく吹き替えだろうが、曲自体が持つ迫力と共に、親子が引き裂かれた時の後日談が語られて、それが胸を打つ。それだけではなく、演奏が成功をおさめ、世界へと飛び出すのをイメージするシーンで、各国の新聞が大写しされるのだが、日本のところで「毎日新聞」が出た。ま、ネットか何かで見つけた物を加工したのだろうけど、ちょっと笑えた。


私の評価…☆☆☆☆☆

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