« プリンス・オブ・ペルシャ(字幕版) | トップページ | 座頭市 THE LAST »

2010年6月 1日 (火)

〈午前十時の映画祭〉ローマの休日

〈午前十時の映画祭〉ローマの
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート、ハーコート・ウィリアムズ、マーガレット・ローリングス、パオロ・カルリーニ、トゥリオ・カルミナティ、ハートリー・パワー 他


 《アラ探しもできる、ラブコメ映画のお手本》


 今回上映されるバージョンは2003年に公開された「デジタル・ニューマスター版」である。これはなぜそう分かるのかというと、スタッフ・ロールの脚本のところにダルトン・トランボの名が印されているから。実はこの人、“赤狩り”でハリウッドを追われているんですね。でも暫くは自分の名を匿してアメリカ映画の脚本を書いていたため、この映画でもオリジナルでは別人の名でクレジットされているんだけど、本人の没後、アカデミー賞が謝罪の意を込めて賞を送ったのを期に、「製作50周年記念版」(つまり本作)として復刻する際に、改めて本人の名でクレジットされたのです。


 この映画は何といってもヘプバーンの魅力にある。役柄に照らし合わせていえば、王女たる気品と、新聞記者とのデートの最中にみせる茶目っ気。この相反する2つが同居したような役を、新人らしく実に初々しく演じた。相手役のグレゴリー・ペックも格好いい。哀愁漂う切ないラストは、映画史に残る名場面だ。


 さて、そんな名作映画だが、知っている人も多いとは思うが、スタッフであるスクリプター(記録係)の大チョンボによる迷場面がある。ヘプバーンが理髪店で髪を切った(所謂、ヘプバーンカット)後の教会の場面。グレゴリー・ペックと会話を交わすところでカットが細かく分かれるのだが、よく見れば画面後方の時計の針が大幅に進んだり遅れたりしている(笑)。ヘプバーンが持っているジェラートも減り方(溶け方?)がものすごく早い(笑)。食べている場面を挟んでいないのに一瞬にしてコーンまで無くなっている。編集の妙でよく観ていないと分からないが、ちょっとお粗末(笑)。でも、映画ファンなら必見の名作には違いない。


私の評価…☆☆☆☆☆

|

« プリンス・オブ・ペルシャ(字幕版) | トップページ | 座頭市 THE LAST »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〈午前十時の映画祭〉ローマの休日:

« プリンス・オブ・ペルシャ(字幕版) | トップページ | 座頭市 THE LAST »