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2010年10月14日 (木)

七瀬ふたたび

七瀬ふたたび
七瀬ふたたび
監督:(短編=プロローグ)中川翔子
(本編)小中和哉

出演:(短編=プロローグ)芦名星、多岐川裕美、庵原涼香、高橋胡桃、佐々木崇雄、中川翔子
(本編)芦名星、佐藤江梨子、田中圭、前田愛、ダンテ・カーヴァー、今井悠貴、河原雅彦、平泉成、吉田栄作、池田成志、大杉漣 他


 《芦名星は、主演としてはまだまだ役不足》


 「七瀬ふたたび」といえば、作家生活50周年を迎えた筒井康隆の人気小説シリーズで、「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」という「七瀬3部作」の中の一編であり、過去に単発ものを含め4度テレビドラマ化されているが、今回初の映画化となる。一応、原作に忠実な映像化を目指したそうだが、やはりあれだけの長編小説をそのまま映像化するのは難しいようで、話は端折っている部分が結構あったものの、それなりに上手くまとまっているかなという感じだった。


 主演は「シルク」の芦名星ということだが、いままでテレビドラマの方で七瀬役を演じた多岐川裕美や蓮佛美沙子とはかなりイメージが違う。まぁ蓮佛美沙子が出演したNHKドラマ8版は設定からして原作とは異なっていたので、比べてはいけないかもしれないが。ただ、芦名星は役者としては駆け出しもいいところで、まだまだ主役を張るには役不足である。演技も決していいとはいえない。脇を固めるベテラン役者はもちろん、中堅役者とのレベル差もあり過ぎ埋没してしまっている感もあった。


 逆に映像の方は、この小説が発表された'70年代当時の日本のサスペンスドラマやホラーの雰囲気がたっぷり味わえる。特にタレントの中川翔子が初監督を務めた冒頭10分間のプロローグ部分は、主人公の母親役に、この小説が最初にテレビドラマ化された時(NHK青春ドラマシリーズ)に七瀬役(その前にTBS系東芝日曜劇場で「家族八景」をドラマ化した「芝生は緑」で同じ役をやったという縁もあった)をやった多岐川裕美を配すなど、オマージュがたっぷりである。それに、主人公が相手の意志をテレパシーで感じ取る場面は、それが言葉となって画面上にいろんな字体で現されゆらゆらと漂ったり、幾つもの人間の目だけが動き回ったりと、何だか昔の怪奇映画かサスペンス映画を観ているような感覚で、逆にそれが新鮮だった。本編の監督がアドバイザーとしてプロローグも参加しているので、映像処理など細かい部分は小中監督がやっているに違いないだろうが、しょこたんの感性はやはり只者ではないなぁというのが垣間見れた。長編はしんどいかもしれないが、一度1時間くらいの作品をやってみたらどうだろうか? 結構面白い物ができるんじゃないかなぁと、僕は思うのだが。


私の評価…☆☆☆

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コメント

七瀬~は、筒井氏の名作という事で、行きました!
が・・・、C級映画みたいな印象でした。マティくんが言うように、主役の芦名星さんの演技が、まだまだこれからだからでしょう。
でも、芦名星さんはこれからも頑張って欲しいし、
このC級感はなんだか心地良くて、気負わずリラックスして観れたし、意外に好感触でした!! ダンテさん出てるし(笑)

テレビ版、蓮佛美沙子のは観てないけど
蓮佛さん好きだわ~

投稿: くみこ♪ | 2010年10月24日 (日) 02時58分

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