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2010年11月 1日 (月)

名前のない女たち

名前のない女たち
監督:佐藤寿保
出演:安井紀絵、佐久間麻由、鳥肌実、河合龍之介、木口亜矢、鎌田奈津美、草野イニ、新井浩文、渡辺真起子 他


 《企画ものAV女優たちの“イタい”生きざま》


 最初に断っておくが、これは「ピンク映画四天王」と呼ばれるうちの1人の監督が撮った一般映画である。題材が題材だけに勘違いする人もいると思うので、念のため。


 タイトルの「名前のない女」というのはAV女優の事で、その中でも他方面でそこそこ名前が売れてからAVに出演するような“単体”と呼ばれる女優ではなく、街でスカウトされていきなり出演する事になる“企画女優”と呼ばれる、言わば素人女優の事を指している。


 この映画はそういった“企画もの”AV女優にインタビューしたものをまとめた本が原作。それ故に映画の中盤迄はかなりリアルで、ある意味イタい主人公とその先輩で元ヤン女優の生きざまを見ることができる。あまりこういった物に縁のない僕には、この映画に出てくる男はともかく女性は“だめんず”の塊な感じがしてならないのだが、それでも社会の底辺で這いつくばって生きてるんだよという、メッセージ(っていうのかな?)は、しっかり描けているなという感じがした。


 冒頭にも書いたように、この映画成人映画ではないので、絡みの場面でも一応イヤらしくないように、ヌード場面でもソフトタッチにはしてあるが、それにしても主演2人(安井紀絵・佐久間麻由)の脱ぎっぷりがいい(笑)。安井紀絵はアニヲタというキャラ設定もあってかコスプレも多く、これは明らかに“萌え”を意識しているのがわかる(実際声もアニメ声である)。佐久間麻由は某週刊誌でヌードグラビアが掲載されているのをたまたま見たことがあるのだが、非常にスタイルが良く、こういう映画への出演も納得がいく。


 そのリアルさのまま最後まで話が進めば、もうちょっといい点がつけられたのだが、ストーカー男が現われたあたりから不穏な空気が流れはじめる。最終的には、トンでもないスプラッター展開となるのだが、そうなるとリアル感が無くなりさすがにそれはないだろうというような感じである。


 いくら、この監督がエロスと倒錯した世界を描くのが得意だとしても、この映画にそれを持ち込むべきではなかった。尚、この映画とは対比するような、単体女優みひろの自伝を映画化した「nude」が、僕の住んでいる地域では、この映画とは別の映画館で来年早々にも公開される予定である。できれば見比べたいものだ。


私の評価…☆☆★

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