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2010年11月 8日 (月)

〈午前十時の映画祭〉ミクロの決死圏

〈午前十時の映画祭〉ミクロの
〈午前十時の映画祭〉ミクロの
監督:リチャード・フライシャー
出演:スティーヴン・ボイド、ラクエル・ウェルチ、エドモンド・オブライエン、ドナルド・プレザンス、アーサー・ケネディ、アーサー・オコンネル 他


 《矛盾点やツッコミどころは多々あるが、'60年代SFと割り切って観ればなかなか楽しめる》


 '60年代のSF映画といえば、「2001年宇宙の旅」や「猿の惑星」など、今の映画と比べても見劣りしない物もあるが、今のような特撮技術も乏しく、ましてやCGなんてのも当然無い中、手の込んだセットやカメラ機能の特徴などを生かして(例えばクロマキーとか)作った、どことなくチープな作りの映画が多かった。しかし、そういった映画は手作り感覚なにが逆に良く、面白くて今世紀に入ってからリメイクやリブート(再構築)、プリクエル(前日譚)が企画されるのも多い(「タイムマシン」や現在企画中の「バーバレラ」など)。本作も、ジェームズ・キャメロン製作、ローランド・エメリッヒ監督でリメイク企画が進行中である。この映画からヒントを得たとされる「インナー・スペース」という良作もあるんだし、オリジナルを汚す事はやめてほしいんだが…


 さて、この映画はテレビアニメ版「鉄腕アトム」の中の、原作には無いオリジナルの1エピソードを参考に作られたものだが、あまり細かい事を気にしないで作られたのか、常識的に考えても矛盾点が多い。主人公らがミクロ化する時に、潜水艇に入れられ縮小→水溶液に入り潜水→大きい注射器に入り縮小… あれ?水の量まで減るのかね(笑)とか、ミクロ化のままでいられるには60分という制限時間があり、体内で謀反を起こしたドナルド・プレザンスが白血球にやられたまま結局潜水艇ごと体内に取り残されるが、人間はともかく潜水艇は元に戻らないのかとかツッコミどころをあげればきりがないが、SF自体が空想科学なのだからと割り切って観れば、結構楽しめる。


 男性ファンとしては、当時のグラマー美人女優ラクエル・ウェルチの姿が拝めるのが見所の1つ。彼女はこの映画をきっかけにブレイクし、以後「恐竜100万年」等でそのスタイルの良さを惜し気もなく晒しているのだが、本作でもスタッフは意図的にそうしたのか、ミクロ化してからはウエットスーツなど体のラインがクッキリ出る服を常に着用、男性目線を釘づけにさせている。さすが“20世紀最高のグラマー”と呼ばれているだけの事はある。最近では「キューティー・ブロンド」に出ていたが、御年70歳、まだまだ元気な姿を見せている。ちなみに娘のターニー・ウェルチも女優でこちらも母親譲り(というかソックリ!)のスタイル。「コクーン」シリーズにヒロイン役で出ていたが、最近の日本公開作ではあまり姿を見ていない(アンディ・ウォーホールの自伝映画に出ていたくらいか)。「コクーン」もかなり前の映画だが、僕が映画フリークになる前にTVで観た、高齢化社会をSF的感覚で捉えた秀作なので、できたらまたどこかで上映してほしいところだ。


私の評価…☆☆☆

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