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2010年11月 5日 (金)

怪盗グルーの月泥棒 3D

怪盗グルーの月泥棒 3D
怪盗グルーの月泥棒 3D
監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー
出演(吹替版声優):スティーヴ・カレル(笑福亭鶴瓶)、ジェイソン・シーゲル(山寺宏一)、ラッセル・ブランド(伊井篤史)、ジュリー・アンドリュース(京田尚子)、ウィル・アーネット(内海賢二)、クリステン・ウィグ(雨蘭咲木子)、ミランダ・コスグローヴ(須藤祐実)、ダナ・ガイアー(矢島晶子)、エルシー・フィッシャー(芦田愛菜)、ケン・チョン(声優名不明)、ダニー・マクブライド(声優名不明)、ジャック・マクブレイヤー(声優名不明)、ミンディ・カリング(声優名不明)、ジェマイン・クレメント(声優名不明)、ロブ・ヒューベル(大塚芳忠)、デイビス・デズモント(声優名不明) 他


 《現代アメリカの苦悩を巧みに取り入れた内容は◎。だが吹き替えに少々難あり》


 FOXのアニメ「アイス・エイジ」のスタッフが製作したユニヴァーサル・ピクチャーズ初の3Dアニメ。郊外の秘密基地で暮らす怪盗軍団ミニオンのリーダー=グルーは、盗みや嫌がらせをする事が大好きな卑劣漢。彼が狙うターゲットは、何と月。グルーは月を盗むための秘密兵器「縮小ビーム銃」を手に入れるが、ライバルのベクターに盗まれてしまう。グルーは彼の家に出入りする三姉妹を利用して、何とか銃の奪回に成功したのだが、何故かその三姉妹に懐かれてしまい、一緒に生活を送ることになってしまう。


 まず、最近のアメリカ製アニメ映画には必ずといって描かれているのが、リーマン・ショック後のアメリカの姿。夢も何もかも失いかけた(又は失った)キャラクターが、ふとした事がきっかけで再生するチャンスをつかみ、最後には目的とは違った、でも最良のかたちで結末を迎えるというのがこの映画でも描かれている。主人公に影響を与えるのが三姉妹なので、まるでちょっとかたちを変えた「クリスマス・キャロル」である。


 今回の上映では字幕版が関東のTOHOシネマズ六本木と有楽町に限られており、その他の地域では吹替版を見ざるをえない状況だが、この吹替版で主人公の声を担当しているのが笑福亭鶴瓶。鶴瓶は落語家なので、声の演技自体は問題ないのだが、セリフを関西弁にしてしまったのが完全に裏目。同じ関西の芸人の吹き替えでも「シュレック」シリーズのシュレック役=浜田雅功とは訳が違う。「シュレック」の場合、本元のマイク・マイヤーズがワザとスコットランド訛りで喋っていたので、吹き替え版では関西弁にしたのである。この「怪盗グルー〜」では全くその必要性が無い。主人公に合わすためか、母親(ジュリー・アンドリュース)役の京田尚子さんまで関西弁を喋るハメになり、これが何とも不自然なのである。その他の声優に関しては、皆に耳馴染みのある声優や俳優が選ばれており(例えば三姉妹長女=須藤祐実は「ハリーポッター」シリーズのハーマイオニーの声、次女=矢島晶子はクレヨンしんちゃん、末っ子=芦田愛菜はドラマで人気の天才子役、山ちゃんやベテラン
内海賢二さん、大塚芳忠さんなど)、このへんは、誰もが楽しめるようにできている。


 映像も、やはりあのジェットコースターの場面は「アイス・エイジ」スタッフの面目躍如。僅かな時間ではあるが、あのシーンを観るだけでも価値のある映画だとは思う。


私の評価…☆☆☆★

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