« シュレック・フォーエバー | トップページ | 白夜行 (試写会) »

2010年12月22日 (水)

バーレスク

バーレスク
監督:スティーヴ・アンティン
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、クリスティン・ベル、キャム・ギガンデッド、スタンリー・トゥッチ、エリック・デイン、アラン・カミング、ジュリアン・ハフ、ピーター・ギャラガー、ディアナ・アグロン 他


 《意外に上手い、アギレラの演技》


 「バーレスク」とは、艶話などのコントや、ヌードにまでは至らない、女性のお色気を強調したダンスを含めたショーのことをいう。


 過去にもこういったバーレスクを描いたミュージカル映画は「ムーラン・ルージュ」や「シカゴ」などがあった。その映画に出ていたのは、特に歌を歌うことが専門ではない俳優たちだった。ドラマ部分に重点が置かれていれば、それはそれで正解だったのかもしれない。ところが今回の映画のキャスティングは、脇役はともかくメインの2人がともにグラミー賞受賞経験のある歌手である。シェールはアカデミー賞も受賞(1987年「月の輝く夜に」主演女優賞)している。つまり“プロ中のプロ”による本物のショーが楽しめるわけである。


 もちろんミュージカルとなると歌唱力だけでなく演技力も求められる。シェールや、「ラブリーボーン」で不気味な殺人鬼を演じアカデミー賞にノミネートされた振付師役スタンリー・トゥッチなど、脇役は演技達者なメンバーが揃っているが、主演のクリスティーナ・アギレラは映画初主演であり、演技力は未知数なため、僕は観る前この点が非常に不安だった。だが、オープニング場面でそれは見事に吹き飛んだ。愛らしいルックスと初主演とは思えない堂々とした演技を見せつけてくれたのである。


 ストーリーは、歌手に憧れる女性がショーダンサーとして成り上がっていく、アメリカン・ドリームもの。こういった題材はミュージカル映画でも「四十二番街」や「コーラスライン」など、昔から描かれてきたものなので、新鮮味はないが、そんな2人がメインなのだから、ミュージカル場面は本当に素晴らしい。シェールはともかくアギレラは、か細い体のどこからあんな声量が出てくるのかと思ったほどである。


 ただ、あえて難を言えば、悪役の描かれ方が弱いため、ストーリーにやや締まりがない。シェール扮するテスが経営するバーレスクを、破産のピンチに陥れる悪徳税理士をピーター・ギャラガーが演じているが、この人は日本でも人気だったTVドラマ「The O.C.」で主人公の優しい弁護士を演じていた人で、そのイメージが抜けていないのだ。どう見ても悪役に見えない(笑)。アギレラのライバル役も、「四十二番街」のベベ・ダニエルズのように、もっと張り合うかと思ったら、あっさり降参してしまう。


 完璧なものを求めるのは難しいが、もう少し展開にメリハリがあれば、もっと高い点がつけられた。でも、僕はアギレラの演技と歌が観られただけで、大満足である。


私の評価…☆☆☆★

|

« シュレック・フォーエバー | トップページ | 白夜行 (試写会) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: バーレスク:

» 名門の名が泣きますぜ(`鐔ウ懦愁´) [奥さんGOGO!!のブログ]
Q太郎です。いやぁ昨日の地震には驚きましたな。いや、地震にはいつも驚くんですが。オイラの自信も揺れちゃいます。・・・海老蔵さんの事件は進展がないもようですな。お父さんの団十郎さんは「相手と交渉はしてない」、ぬ [続きを読む]

受信: 2010年12月22日 (水) 20時31分

« シュレック・フォーエバー | トップページ | 白夜行 (試写会) »