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2011年1月27日 (木)

完全なる報復

完全なる報復
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー、ブルース・マッギル、コルム・ミーニイ 他


 《日本では馴染みが薄い、司法取引の問題点》


 この映画がアメリカで公開されたのは2009年11月。実に1年以上経ってようやく日本公開となった。なぜ、今までお蔵入りになっていたのかは分からないのだが、恐らく司法取引の矛盾点を突くという、日本ではあまり馴染みの無い題材を描いているのと、被害者の復讐というものが、見様によっては少々やり過ぎている点が問題になったのだろうと思う(単純に買い手が付かなかっただけなのかもしれないが)。


 本作の主人公クライドは、凶悪犯によって目の前で妻子を惨殺されるのだが、その犯人が、担当検事ニックの独断による司法取引によって、僅か3年の懲役刑で釈放された。それから10年後、その犯人が惨殺される。この事件でクライドは、自分がやった事を認め、司法制度の不備と整備を訴える。そしてそれが出来なければ裁判に関わった者の殺害を予告。クライドは収監されるが、次々と暗殺が実行されていく。実行犯は確かに独房にいるのに何故、クライドの正義の名の下に復讐は続くのか… ?


 確かに、最愛の身内を殺された被害者の気持ちは分かる。犯人に不利益な条件がかかっていたとしても、たった3年で裟婆に出てこられては居た堪れないだろう。だが、いくら司法制度の不備を訴えるために復讐しようとも、怒りの矛先は犯人と担当検事ぐらいに留めておけばいいのである。事件とは直接関係の無い検事仲間まで巻き添えを食らわせた時点で、この被害者は“悪”になってしまった。


 この映画が言いたい事というのはまさにソレ。正義と悪は表裏一体。正義のための復讐も、程度を越せば悪にもなる。検事だって自分の保身のために強引に司法取引させる訳だから、正義ではない。正直、この映画を観ていると、だんだん2人のどちらが正しいのか分からなくなってくる。最後には、ある解決が図られるのだが、決して後味のいいものではなかった。


私の評価…☆☆☆★

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【出演】  ジェラルド・バトラー  ジェイミー・フォックス  コルム・ミーニィ 【ストーリー】 クライドの妻子を惨殺した強盗犯が、担当検事ニックの独断による司法取引によって極刑を免れる。それから10年後、短い刑期を終えていた犯人が惨殺される。この事件でクラ...... [続きを読む]

受信: 2011年1月28日 (金) 01時04分

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