« 「ジャッカス3D」「父の初七日」も公開延期に | トップページ | トゥルー・グリット »

2011年3月21日 (月)

ランナウェイズ

ランナウェイズ
監督:フローリア・シジスモンディ
出演:クリステン・スチュワート、ダコタ・ファニング、マイケル・シャノン、ステラ・メイヴ、スカウト・テイラー=コンプトン、アリア・ショウカット、テータム・オニール、ブレンダン・セクストン三世 他


 《元祖ガールズ・ロックバンドの光と影》


 ここのところちょっといろいろやる事があって、映画を観ても感想を書くのが少し遅れている。この映画も久しぶりにシネ・リーブル梅田で15日(シネ・リーブルデー)に観た。


 1970年代半ば、アメリカに彗星の如く現れ実在したガールズ・ロックバンドの“元祖”「ランナウェイズ」。男勝りなルックスのヴォーカル兼ギターのジョーン・ジェット(クリステン・スチュワート)と、エロティックな衣裳とパフォーマンスで知られるヴォーカルのシェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)を中心に、平均年齢僅か16歳で当時男ばかりだったロックの世界に殴り込みをかけた少女たちの友情と青春を、ランナウェイズのヒット曲等で彩りながら描いていく。


 後にランナウェイズは本国アメリカよりも日本で人気が爆発することになるのだが、正直このバンドがメジャーデビューした時、僕はまだ生まれてまもないので、よくは知らなかった。だからこの映画を観ても正直ついていけないんじゃないかと思っていたのだが、その思いはオープニングで吹っ飛んだ。


 オープニング曲は曲名こそ分からないが、

「あれ? どこかで聴いたことあるぞ」

というような曲がかかるので、すんなりその世界観に入っていけたのである。後にカヴァーされ映画「メジャー・リーグ」のテーマ・ソングとなりヒットする「ワイルド・シング」も元祖はこちら。アレンジがかなり違うので、聴いてみると逆に新鮮だ。


 今でこそ日本でもガールズ・バンドは結構あるが、当時はそれ自体が珍しいもの。人気は出るが、その一方でドラッグ依存症や、シェリーばかりに人気が集中した上で生じたメンバー同士の不和など、“影”の部分にもスポットを当て赤裸々に描いている。


 この時代に青春を謳歌していた、今の50代くらいの年齢層には懐かしい映画。これにW主演というかたちで出演している、この当時を知らないはずのクリステン・スチュワート(「トワイライト」シリーズ)と、名子役から大人の女優へ見事に成長したダコタ・ファニングが、2人の“時代の先駆者”を熱演。劇中の演奏こそ、現在ジョーンがユニットを組むブラック・ハーツが吹き替えているものの、ヴォーカルの声はクリステンとダコタ本人が本物ソックリに歌っている。


 また、シェリーの母親役で、これまた昔の名子役テータム・オニールが顔を見せる。“元・名子役”同士の共演となるのだが、最近いい話題がないせいか、その姿を見ても“昔の栄光よ、今何処?”と一抹の寂しさを感じてしまった。


 バンドのオリジナルメンバーは、肺癌が進行して脳腫瘍で亡くなったドラマーのサンディ・ウエスト以外はソロ活動などでまだまだ健在。これを機に再ブームとなるか注目だ。先に書いたように“影”の部分も多いが、全体的には明るく、観る人が元気になれる映画。当時を知るファンはともかく、'70sの雰囲気にドップリと浸りたい人にはおススメの映画だ。


私の評価…☆☆☆☆

|

« 「ジャッカス3D」「父の初七日」も公開延期に | トップページ | トゥルー・グリット »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ランナウェイズ:

« 「ジャッカス3D」「父の初七日」も公開延期に | トップページ | トゥルー・グリット »