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2011年3月23日 (水)

トゥルー・グリット

トゥルー・グリット
トゥルー・グリット
監督:ジョエル&イーサン・コーエン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、ヘイリー・スタインフェルド、バリー・ペッパー 他


 《新星ヘイリー・スタインフェルドに大注目!》


 1969年に製作された「勇気ある追跡」のリメイクで、オリジナル版では、粗野で酒飲みな隻眼の保安官コグバーン役を演じたジョン・ウェインに、念願のアカデミー最優秀主演男優賞をもたらした。このリメイク版ではその役を、「クレイジー・ハート」で2009年度のアカデミー最優秀主演男優賞を受賞しているジェフ・ブリッジスが演じている。


 オリジナル版は未見なので見比べる事はできていないが、拳銃を派手にドンパチやる場面は殆ど無く、地味な西部劇である。ただ、いくらジェフ・ブリッジスやマット・デイモン、ジョシュ・ブローリンといった名優を揃えても、今回は、殺された父の仇を討つために、保安官に犯人を捕まえるように依頼するヒロイン=マティ・ロスの目線で描かれるので、肝心のヒロインを演じる役者にインパクトが無ければ何もならない。


 そのマティ役を演じるのが弱冠13歳(撮影時)のヘイリー・スタインフェルド。実は彼女、これが長編映画デビューで、それまでも短編映画に2本出演しただけという、殆ど新人に近い女優なのである。観るこちら側としても一瞬不安がよぎるのだが、それは最初の場面で、これまた見事に吹き飛んだ。


 映画が始まって最初の場面で、保安官への依頼料を工面するために、父の形見の馬を権利者に買い取ってもらおうとする訳だが、ここで権利者と一歩も譲らぬ丁丁発止のやり取りをする訳である。ここで、この女の子はかなり勝ち気な子なんだなという事を、充分に観る側に分からせる演出と演技がある。これを観た時に、あぁ、もう後はこれで演技面では安心して観られるなと思ったのだ。この後クライマックスまで、彼女は2人の名優を相手に堂々たる演技を見せていた。アカデミー賞ノミネートも納得である。


 ただ、子役の時分にこれだけ注目を浴びると、前項「ランナウェイズ」で書いたテータム・オニールのように、活躍の芽を潰されることがある。彼女は映画「ペーパー・ムーン」で当時最年少でアカデミー最優秀助演女優賞に選ばれたが、その後ヒット作に恵まれず、逆にスキャンダルで注目され人気は凋落した。


 ヘイリー・スタインフェルドは現在まだ14歳だが身長が170cmあり、スタイルも良くスクリーンで見映えがいいので、これから続々とオファーが来るとは思うが、潰されないよう祈るばかりだ。


 苦難の道で試される本当の勇気と根性とは何か… それは映画を観て確かめてほしい。エピローグも秀逸!


私の評価…☆☆☆☆★

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