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2011年4月18日 (月)

〈午前十時の映画祭・青の50本〉ブラック・サンデー

〈午前十時の映画祭〉ブラック・
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ロバート・ショウ、ブルース・ダーン、マルト・ケラー、フリッツ・ウイーヴァー、スティーヴン・キーツ、クライド・クサツ 他


 《この機会に是非ともスクリーンでの鑑賞をお薦めする》


 後に大ヒットとなる、「レッド・ドラゴン」を始めとする“ハンニバル・レクター”シリーズを執筆する事になる、トマス・ハリスの処女作を映画化したもので、パレスチナ問題という当時としては微妙なテーマが描かれており、日本では1977年公開予定とされるも、公開直前になって上映される映画館への爆破予告電話があり、公開中止となったいわくつきの映画。一般公開前に限定的に試写会は行われていたようだが、スクリーンで観た人など殆どいないであろう。そんな映画が遂にスクリーンで観られるのである。この映画、VHSやDVDは何の脅迫を受ける事も無く発売され普通に出回っているようだが、スクリーンで観られるのは数少ないチャンスなので、是非ともこの機会に観ていただきたい。


 ベトナム戦争の帰還兵が、祖国に裏切られた復讐からアラブのテロリストと手を結び、国内での数万人規模の大量殺戮を画策。これを察知したイスラエル諜報特務局の殺し屋カバコフ少佐(ロバート・ショウ)は、このテロ行為により市民感情がイスラエル支持から離れるのを防ぐため、海を渡り大義のない闘いを繰り広げる事になる。


 こういう映画の場合、前にも何かの映画の評で書いたと思うが、観ている側の「緊張とその緩和の連続」そしてそのタイミングがドンピシャとハマっている映画ほど面白いのだ。この映画もまさにソレ。8万人というとんでもない数の人を殺すため、小さい特殊な鉄の球を何万も埋め込んだプラスティック爆弾を気球に乗せ、スーパーボウルが行われている会場でそれを炸裂させようとする、奇想天外なテロ計画も面白いのだが、ストーリー上すんなりと成功はさせず、また追う側も失敗を繰り返させる事で、このテロはやり遂げられてしまうのか、阻止できるのか、最後まで息をもつかせぬ展開となるのである。ジョン・ウィリアムス作曲の音楽も緊迫感を煽り映画を盛り上げていた。


 ちなみにタイトルの「ブラック」とは、ミュンヘン・オリンピックでのイスラエル選手およびコーチ殺害で有名な、実在のテロ集団「黒い9月」の事。映画の中でもその名前がそのまま出てくるので、当時の上映中止騒動は、そのへんの所も微妙に影響しているのだろう。


私の評価…☆☆☆☆☆

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午前十時の映画祭で見に行きました。テロ組織VS諜報組織。みたいな感じです。敵のア [続きを読む]

受信: 2011年5月 9日 (月) 22時48分

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