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2011年5月

2011年5月31日 (火)

プリンセス トヨトミ

プリンセス トヨトミ
プリンセス トヨトミ
監督:鈴木雅之
出演:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、森永悠希、沢木ルカ、笹野高史、和久井映見、中井貴一、宇梶剛士、甲本雅裕、合田雅吏、村松利史、おかやまはじめ、ト字たかお、菊地桃子、平田満、江守徹、宅間孝行(カメオ出演)、玉木宏(カメオ出演)、山本浩之、村西利恵、林弘典(以上3名、関西テレビアナウンサー) 他


 《歴史好きでなくても、気軽に楽しめる》


 人気作家・万城目学の小説を映画化。同じ原作者の作品でTVドラマ化された「鹿男あをによし」とは、一部世界観を共有している。今回はこのTVドラマ版のスタッフが製作しているため、「鹿男〜」のメインキャラで「プリンセス〜」にも少しだけ登場する南場役の宅間孝行が、ほんの一瞬だけ出演しているし、「鹿男〜」の主役だった玉木宏もチョイ役で出演している。お2人とも結構笑える出方をされるので、見つけてください。


 さてこの映画、予告編から歴史上の人物と関係の深い謎解きがある映画なのかなと思って観たら、特にそうでもない。まぁ、主要人物の名前が歴史上の人物を想定させるのは確かなので、関連を考えると面白いかなと思わせる程度である。「大阪国総理大臣」に、今の日本という国がどうあるべきかという事を示されているという向きもあるようだが、別にそんな深い事を考える必要はなく、気軽に楽しめる映画だった。


 特にいい味出しているのが、鳥居忠子役の綾瀬はるか。原作では男なので、映画版での“性転換”は、原作ファンには違和感がある人も多いだろう。ただ、製作側がこの女優の天然キャラっぷりを意図的に活かそうとしたのならば、それは大成功というかたちで出ている。サスペンスフル且つパラレルなファンタジー世界のなかで、彼女はほんの一瞬だけでも現実に引き戻してくれる存在。もしかして究極の“癒し系”なのだろうか? 絶妙なタイミングでトボけてくれるので、可笑しくてたまらない。


 ちなみに、舞台となる季節が原作ではちょうど今時分なのだが、映画では7月の暑い盛りとなっている。一部で“隠れ巨乳”等と言われている綾瀬はるかが薄着、それも結構ピッチリした服で走るシーンが、やたらと多いような気がするのだが、これも意図的なんですかねぇ?


私の評価…☆☆☆☆

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2011年5月27日 (金)

少女たちの羅針盤

少女たちの羅針盤
監督:長崎俊一
出演:成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花、戸田菜穂、清水美沙、石黒賢(特別出演)、塩谷瞬、石井正則、水本諭、前田健、金山一彦 他


 《サスペンス色は薄いが青春映画としてはそこそこ楽しめるかも》


 水生大海原作のミステリー小説を映画化。福山市のオールロケで、千人以上の地元エキストラが参加した映画だ。


 ネットシネマの主役に抜擢された新進女優の舞利亜。だが土壇場になって書き替えられたシナリオが、彼女にだけ渡されておらず、ロケ現場となる廃墟になったホテルの壁に「殺したな。証拠は残っている。」との不気味な落書きを見つけ、ある事を思い出し怯える。4年前、4人のメンバーで結成された伝説の女子高生による劇団「羅針盤」の1人に起こった殺人事件の事を… 


 青春パートとなる4年前の過去と、謎解きパートとなる現在とが交錯しながら、さらに舞利亜なる人物が誰なのかクライマックスまで顔を隠すかたちで話は進んでいくのだが、端折って描いていると見受けられる部分が多々あり、サスペンスとしては消化不良。だが、過去パートでキーパーソンとなる4人の若手女優が、様々な問題を抱えた等身大の女子高生像を熱演しており、青春映画としては楽しめた。


 特に成海璃子は映画では「武士道シックスティーン」や「書道ガールズ」等で、気の強い女性役が板についてきた感がある。この年代の女優にはイメージの固定はあまり良くないかもしれないが、暫らくはこういう役どころが続くかもしれない。


 過去のパートはよくできていたが、4人の出番が少ない現在のパートがそのバランスを崩した。黒川智花など役者は悪くないだけにその点が、ちょっと惜しい。


私の評価…☆☆☆

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「パイレーツ・オブ・オブ・カリビアン ―生命の泉―」パンフレット販売一時見合わせ

 ブログに載せるのがちょっと遅れたが、「パイレーツ・オブ・カリビアン ―生命の泉―」のパンフレットの一部記載に誤りがあり、25日から販売を一時中止しているようである。


 僕は初日に観に行って買っているので、そのパンフレットを持っているが、パッと見ただけではどこに不備があるのか分からない。記事中に差別表現等があるのか、あるいは事実や史実と異なる記載があるのか…


 ともかく現在は一時的に販売を見合わせ、早ければ来週中頃から“修正版”の販売を再開させるとのこと。25日迄に買ってしまった人に関しては、各劇場によって対応が異なる可能性はあるが、基本的に現物を持っていけば返品・交換に応じるようだ。


 でも、レア物になるから交換せずにそのまま持っていたり、交換せずに“修正版”買う人、多かったりして(笑)。

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2011年5月24日 (火)

ジュリエットからの手紙

ジュリエットからの手紙
監督:ゲイリー・ウィニック
出演:アマンダ・セイフライド、クリストファー・イーガン、ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、フランコ・ネロ、オリヴァー・プラット、ルイーザ・ラニエリ 他


 《名作の舞台となった地で展開する、粋なラブストーリー》


 来月にかけて出演作が立て続けに3本公開されるアマンダ・セイフライド。その1本目は、ピュアな魅力全開のラブストーリーである。加えて、今年2月に脳腫瘍のため急逝したゲイリー・ウィニック監督の遺作である。


 物語の舞台となるのは名作「ロミオとジュリエット」の舞台であるイタリアのヴェローナ。そこには「ジュリエットの家」なる場所があり、恋に悩む人々が世界中から集まって、家に恋愛相談の事を書いた手紙を貼りつけていく。


 雑誌の調査員として働くソフィーは、婚約者と共に新婚旅行でイタリアの古都ヴェローナを訪れる。自分の仕事に関連した事をついでに済まそうと忙しい彼と離れ、1人で訪れた「ジュリエットの家」で、恋の悩みを綴ったジュリエット宛の手紙に返事を書く、通称“ジュリエット家の秘書たち”と出会う。好奇心から彼女達の仕事を手伝ううち、ソフィーは偶然50年前に書かれた女性からの手紙を発見。返事を書くことになるのだが…。


 映画としてはごく平凡なロード・ムービーなのだが、鍵を握る2人のヒロインが生き生きと描かれていていい。アマンダの魅力はもちろんだが、50年前にある男と出会い恋に落ちるも、様々な事情で結ばれなかった女性を演じるヴァネッサ・レッドグレイヴが、ものすごく良い味出している。複数いる同姓同名の人を見つけては失敗を繰り返しても、恋焦がれた人を見つけるまで絶対に諦めない姿はかっこいい!


 そして終盤遂にお目当ての相手を見つけることができるのだが、その相手役を演じているのが、何と“さすらいのジャンゴ”フランコ・ネロである! そう、映画ファンなら知っている人もいると思うが、フランコ・ネロとヴァネッサ・レッドグレイヴは現在実生活でも夫婦。しかも、約50年前に映画で共演した時から恋人関係を続け、子供もできた後2006年に結婚したという、映画とはパターンが違うが、まさにうってつけのキャスティングだったのである。


 ただ、あくまでこちらはサイドストーリー。実はこの後、主人公にもビックなサプライズがありクライマックスに向かう。ヴァネッサお婆ちゃんの真実の愛を目の当たりにした主人公は、婚約者のもとに走るのか、あるいは? フランコ・ゼフィレッリ監督版「ロミオとジュリエット」の名シーンのパロディーをタイミング良く挿入し、うまくまとめたラスト。特に女性の映画ファンは、気に入る人多いのでは?


 ちなみに原題は直訳すると「ジュリエットへの手紙」。つまり、邦題はこれと逆の意味になっているわけだが、内容から考えるとこちらの方がセンスがいいなと思った。


私の評価…☆☆☆★

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2011年5月22日 (日)

パイレーツ・オブ・カリビアン ―生命の泉― 3D

パイレーツ・オブ・カリビアン
パイレーツ・オブ・カリビアン
監督:ロブ・マーシャル
出演(吹替版声優 ※判明している分のみ):ジョニー・デップ(平田広明)、ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)、ペネロペ・クルス(本田貴子)、イアン・マクシェーン(勝部演之)、ケヴィン・マクナリー(青森伸)、サム・クラフリン(高橋広樹)、アストリッド・ベルジュ=フリスベ(桑島法子)、リチャード・グリフィス(富田耕生)、スティーヴン・グレアム、グレッグ・エリス、ダミアン・オヘア、キース・リチャーズ(小林清志)、ジェマ・ワード(木村聡子)、セバスチャン・アルメストロ、ロジャー・アラム、ポール・ベイズリー、松崎悠希、ジュディ・デンチ(カメオ出演) 他


 《面白くないわけではないが、作らない方がよかった》


 人気シリーズの第4作。時系列としては前作のすぐ後の話になるのだが、オーリーとキーラ・ナイトレイは出演を辞退したため、キャストが様変わりし、監督も前3部作のゴア・ヴァービンスキーからロブ・マーシャルに変わってしまった。


 シリーズものには監督の交代はつきものだが、殆どの場合作風が変わってしまい、作品に対する評価も悪くなってしまう。例えばティム・バートンからジョエル・シュマッカーに変わった旧「バットマンシリーズ」なんかがその悪例といえよう。その点「ハリー・ポッター」シリーズは監督が変わっても、原作者が映画化の際にオリジナル改変を認めなかったため、作風がさほど変わらず今夏、遂に完結する事となったし、「007」シリーズは1作毎に監督が変わっても、キャラ設定が微妙に変化するのみで、作風が変わる程の大幅な変更はされておらず、それが古くからのファンを離さずに新しいファンを獲得し、人気の持続につながっている。


 さて本作はどうか。残念ながら前作迄の面白さは、どこかに吹き飛んでしまった。というのも、前回迄はジャック・スパロウの本筋エピソードにウィルとエリザベスのサイド・ストーリーがうまく絡み合っていたし、この3人のセリフの掛け合いが楽しかったのである。今回の悪役ヒロイン=女盗賊アンジェリカ役はペネロペ・クルスで、役柄としてはぴったりハマっているが、抜けてしまった2人を補うほどではなかった。他に前作迄のウィルのようなキャラクターもいるにはいるが、オーリー程の魅力はない。


 ちなみに今回の悪役キャラ、黒ひげとアンジェリカは、実は「パイレーツ〜」とは全く関係のない別の原作小説からの引用。何でもその原作の映画化権をかなり前にディズニーが買い取っていたからできたのだとか。でも待てよ、確か同じような事をした映画で「ダイ・ハード2」ってのがあったけど、あれって失敗作だったような。


 それに今回の監督ロブ・マーシャルは、アクション映画よりも「シカゴ」や「NINE」等、ミュージカルの演出を得意とする監督。この辺からして人選ミス。結果、ゴア・ヴァービンスキー演出のようなユーモアのある剣劇アクションは皆無。音楽のテンポに合っているのはいいが、些か単調になってしまった。


 ただこの監督、女性はかなりキレイに撮っている。たくさん出てくる人魚の中でセリフのある2人の内の1人、金髪モデルで日本でも数年前にヨーグルトや化粧品のCMに出演し人気があるジェマ・ワードなんかは特に美しい。メインの役ではないのが惜しいくらいだ(もう1人の人魚役アストリッド・ベルジュ=フリスベの方がメインの役)。可愛い顔であれだけ声が低いのは意外であったが。奥行感バッチリの3D効果は大変良く、字幕の浮かび上がりも凄いのだが、その分目の疲れようもハンパなかった。大きいスクリーンで観る時は注意しましょう。


私の評価…☆☆

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2011年5月19日 (木)

孫文の義士団

孫文の義士団
監督:陳徳森
出演:甄子丹、王学圻、梁家輝、謝霆鋒、胡軍、曾志偉、李宇春、范冰冰、周韵、巴特爾、王柏傑、黎明、張学友、李嘉欣、任達華、黎康、張涵予 他


 《中国の人気スターが勢揃いした歴史娯楽大作》


 辛亥革命前夜の香港を舞台に、孫文を暗殺するために差し向けられた500人の刺客団から守るために命をかけた、名もない庶民ばかりの8人の義士団の、孫文が香港に滞在するわずか1時間の中での壮絶な戦いを描く。


 一応、孫文暗殺未遂事件は史実だが、この映画の内容は、大部分が映画用に脚色されたフィクションだ。構想時から数えると約10年かかって製作された本作は、ドニー・イェン(甄子丹)やレオン・ライ(黎明)、日本ではサントリー「烏龍茶」のCMで、美味しそうに料理をパクついている女優ファン・ビンビン(范冰冰)ら、中国の人気俳優たちの豪華共演で描かれる。


 この映画、実は2009年12月に中国で公開され大ヒットした作品。日本では2009年11月に、NHKで放送されたNHKスペシャルチャイナパワー第1回「“電影革命”の衝撃」の中でその撮影風景が取材されており、僕はたまたまそれを観ていて、こんな凄い映画、日本ではいつ公開されるのだろうと心待ちにしていた。恐らく政治的な背景もあって1年半も遅れたのだろうが、とにかく観ることができてよかった。


 この映画特に観たかったのは、この中に出ている役者のファン・ビンビンが好きなのでというのも理由の1つだが、1人の革命家のために8人の一般庶民、しかもそれぞれに暗殺団から守りたいためのそれなりの理由がある人たちが立ち上がるのがドラマティックであるし、人間関係などドラマ的な泣かせどころがたくさんちりばめられているからなのである。


 そして、この映画観た人は、着工から完成まで8年もかかったという、壮大なオープンセットには度胆をぬかれる事に違いない。スタッフやキャスト達も驚いたというそのオープンセットは、映画の中で時々全景ショットが収められるのだが、1900年代初頭の香港が忠実に再現されているばかりか、セットというより1つの街が形成されており、国策なのかはわからないが、総力を挙げて作ればとてつもない物が出来上がるのだなと思ったのと同時に、やはり中国経済の勢いの凄さを感じずにはいられなかった。


 政府が映画界にちっとも協力的でない(まぁ、今はそれどころじゃないが)日本じゃ、到底こんな映画作るの無理だな… 。


私の評価…☆☆☆☆

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2011年5月17日 (火)

ブラック・スワン

ブラック・スワン
ブラック・スワン
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・キュニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、ベンジャミン・ミルピエ、セニア・ソロ、クリスティーナ・アナパウ、セバスチャン・スタン、トビー・ヘミングウェイ 他


 《一部代役による演技の部分を差し引いても、ナタリーの演技は素晴らしい》


 バレエ「白鳥の湖」の主演に抜擢され、斬新な演出により潔白なホワイト・スワンと官能的なブラック・スワンの2つを演じることになったバレリーナが、その重圧により精神を崩壊させていくスリラー。


 ナタリー・ポートマンがアカデミー賞を受賞した事で、その事を全面に押し出して宣伝されているが、よくよく考えてみれば、この映画の監督はダーレン・アロノフスキー。2000年に製作された史上最高の“鬱映画”「レクイエム・フォー・ドリーム」の監督である。この「ブラック・スワン」も「レクイエム〜」ほど鬱展開にはならないものの、やはり観ていて気持ちのいいものではなかった。


 「レクイエム〜」では僕の大好きな女優ジェニファー・コネリーが、それまでの清純なイメージをかなぐり捨てるようなコカイン中毒の女役で出演、観たくもないようなオールヌードまで披露させてファンを憤慨させた(「ホット・スポット」でさり気なく見せた巨乳ヌードとは全く別物だった)のだが、今回ナタリー・ポートマンがその“毒牙”にかかった。


 ただポートマンの場合は基本的にヌードNG女優なので、自慰シーンやミラ・キュニスとのレズシーンはあっても、大事な部分は見せていない。


 今回ナタリーはこの役を演じるにあたり、幼少時に経験のあるバレエの感を取り戻すべく約1年間特訓をしたらしいが、さすがにそんな短い期間では完璧なレベルにまでは達しなかったようで、実はバレエのシーンの一部はボディー・ダブルと呼ばれる代役が演じ、首から上だけをCGでナタリーに付け変える(「スター・ウォーズ エピソード2」のクリストファー・リーと同じ)手法で描かれている。でもこの映画はミュージカルではないのだから、ダンスの上手下手なんてどうでもいい。最初はホワイト・スワンしか表現できなかったヒロインが、精神崩壊と共に、徐々に闇の部分が顔を出しブラック・スワンを表現できるようになっていくところ、ナタリー・ポートマンの白と黒の演じ分けが実に絶妙であり、映画を観れば映画賞を総ナメしたのも納得がいくのである。


 ヒロインとは対極的な位置付けであるライバル役のミラ・キュニスも、もっと評価されていい。彼女は次回作でリブート(再構築)かプリクエル(前日譚)が描かれる予定の「トゥームレイダー3」で、ヤング=ララ・クロフトを演じる候補にあがっているという話もあり、これから大注目の女優である。世代交代で主役の座から蹴落とされる先輩プリマ役でウィノナ・ライダー、主人公の偏執的なな母親役でバーバラ・ハーシーが好演。これで全体のバランスも良くなった。


 「チャーリー」でチャールズ・チャップリンを演じた後、一時麻薬に溺れたロバート・ダウニー・Jr.や、「ダークナイト」でジョーカーを演じた後に亡くなったヒース・レジャーなど、プレッシャーがかかる重大な役を演じた後、運命を狂わせる俳優は多い(ロバート・ダウニー・Jr.はその後見事に復活したが)。この映画のヒロインも最後、ある大事なものを失ってしまう。がむしゃらに走り続けた者の最後は、儚く寂しい。


私の評価…☆☆☆★

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2011年5月16日 (月)

〈午前十時の映画祭〉バンド・ワゴン

〈午前十時の映画祭〉バンド・ワ
監督:ヴィンセント・ミネリ
製作:アーサー・フリード
出演:フレッド・アステア、シド・チャリシー、オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレー、ジャック・ブキャナン 他


 《アステアが自らのスタイルに別れを告げた映画》


 この映画はミュージカル映画の名作ではあるが、MGMミュージカルとしては全盛期をとっくに過ぎており、主流となるダンススタイルの変遷を、ベテランのダンサーと若手ヒロインのダンスを織り交ぜて描いたものである。この時すでに50歳を過ぎていたアステアが、まるで自らをそのまま投影させたかのような時代遅れの役者を演じ、既に老境に達していたダンサーでコメディアンのジャック・ブキャナンと共に哀愁を漂わせる。そこにシド・チャリシー扮する若手バレリーナ(彼女がメイン級の役を演じるのはこの映画が初)の新しいダンスが融合、アステアとの夜の公園でのさり気ないダンスシーンに、それが見事に表されている。


 もっとも、アステアとチャリシーのダンスがさらに完成されて現われてくるのは、共演2作目でキャサリン・ヘップバーンの「ニノチカ」をミュージカル化させた「絹の靴下」であり、僕は音楽やダンスは「絹の靴下」の方が好きなのだが、お話の方はジーン・ケリーの「雨に唄えば」同様、あちらがサイレントからトーキーへと移り変わる映画業界のドタバタを描いているのに対し、こちらは当時の舞台劇製作の舞台裏を面白可笑しく描いていて楽しい。


 前半はアステアというよりブキャナンの映画。もちろんダンスシーンはアステアの方が多く、靴磨きの兄チャンとのダンスは本作前半の名場面といっていいのだが、コメディー部分はほぼ全部ブキャナンの役割。特に、スポンサー達に劇の内容を教える場面は笑える。


 後半、出演者の軋轢からギクシャクし始め劇は失敗、アステア扮するトニーの仕切りで、変更された脚本を元に戻し再出発するのだが、前述の公園でのダンスシーンを含め、クライマックスの“ガール・ハント”まで、シド・チャリシーの“500万ドルの脚線美”のキレイなこと! お2人のダンスのうまさに加え、そういうところを観て楽しむのも、いいかなぁと思った。


 ちなみに映画のタイトルであるバンド・ワゴンはアステアが出演した、これとは別の舞台劇から付けられたようだが、本来は行列の先頭の楽隊車の事であり、「時流に乗る」などという意味で、経済学等で使われる言葉である。残念ながらMGMミュージカルはこの後、この言葉どおりにはならず、衰退していく事になる。


 この作品も確かに素晴らしいのだが、やはりアステアといえばお相手は何といってもジンジャー・ロジャース。やっぱり「コンチネンタル」('34)とか「有頂天時代」('36)なんかが観たかったなぁ!


私の評価…☆☆☆☆★

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2011年5月11日 (水)

星を追う子ども

星を追う子ども
星を追う子ども
原作・脚本・監督:新海誠
声の出演:アスナ…金元寿子、シュン/シン(二役)…入野自由、モリサキ…井上和彦、リサ…島本須美、マナ…日高里菜、ミミ…竹内順子、アスナの母…折笠富美子 他


 《大切な人を亡くした少女と男が辿る、“さよなら”を言うための旅》


 「雲の向こう、約束の場所」の新海誠が4年ぶりに監督した長編ジュブナイルアニメーション映画。今回は原作と脚本も兼ねている。


 亡き父の形見である古い手製のラジオ。ある時そのラジオから流れた不思議な唄が忘れられない少女アスナ。ある日、地下世界アガルタから来たと言う少年シュンと出会い、心を通わせるが、彼は忽然と姿を消す。再び会えることを願うアスナの前に、シュンと瓜二つの姿であるシンと、アガルタを探す教師モリサキが現れる。彼らとの出会いがアスナをアガルタへの旅へと導く。果たしてモリサキの真の目的は何なのか、その旅でアスナが気付いた、ある事とは… 。


 この映画、あんまり期待しなかった割に結構面白いのだが、良く言えばSFファンタジーアニメの醍醐味が味わえる、早い展開で観せる爽快感抜群の映画。悪く言えば、作風がジ○リアニメそっくりの、“どこかで観た”感たっぷりの映画(笑)。


 まぁ、エンドロールを最後まで観ていると、しっかり技術協力か何かのところで「日本アニメーション」の名が出てくるので、作画がある程度似てしまうのは仕方がないが、世界観やアイテムが「ラピュタ」みたいだし、巨神兵みたいなのも出てくるし、「GANTZ」みたいな黒い物体(?)も出てくるし、ここまでやっていいのか? という思いが、映画を観ていて感じた。


 ツッコミはそれくらいにしておいて、現実の世界では早くに父親を亡くし、看護師の仕事で忙しい母親に代わって家事や勉強に勤しんできたアスナ。旅の中ではアスナは出会った仲間とともに様々な困難や危機に立ち向かい、そして最後に今までの本当の自分がどうだったのかに気付く。それは、少女が大人へと成長する一歩となるのだが、さてそれは何なのか、もちろん言えないので映画館で確かめてもらうことにしよう。


私の評価…☆☆☆★

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2011年5月 9日 (月)

岳 〜ガク〜

岳 〜ガク〜
監督:片山修
出演:小栗旬、長澤まさみ、佐々木蔵之介、石田卓也、矢柴俊博、やべきょうすけ、浜田学、鈴之助、尾上寛之、森廉、ベンガル、宇梶剛士、光石研、中越典子、石黒賢、市毛良枝、渡部篤郎 他


 《○○と○○○は山で捨ててはいけない》


 本作は昨今はやり(?)の人気漫画原作の実写映画化である。原作漫画「岳 みんなの山」は読んだことが無いのだが、どうせ漫画と実写はイメージが違いすぎるのが常だし、あえてそうする方が面白い場合もあるので、先入観なしで観ることにした。


 結果、それは大正解。映画と漫画は別物として観た方が、この場合はいい。映画や漫画を貶しているわけではない。確かに映画版は人間ドラマとしてはあまりドラマチックという程でもなく、少々物足りなさは感じるが、山岳映画としての映像表現は北アルプスの山々を俯瞰ショットで捉えたり吹雪や雪崩、役者たちの登山やロッククライミング、そしてもちろんこの映画のテーマである山岳救助の場面をほぼスタント無しで現実の山でロケしたりと、申し分なく楽しませてくれた。


 ただ、今回は恐らく原作の最初の数巻分だけを抜き出しての映像化なのだろう。“山バカ”な主人公と、親父の後を追うかたちで山岳救助隊に編入したヒロイン、ヒロインの父が隊長だった頃を知る現隊長を中心に物語が進むという事もあってか、他の隊員が活動する場面が殆ど無いといっていいくらい少ない。救助される側の人物描写も父を失う男の子以外は薄っぺら。さすがにこれでは救助隊のドラマではなくメインキャスト3人のドラマだ。長澤まさみがいつものこの人のイメージとはちょっと違う演技をしているのは、僕的には好感なのだけど。


 原作はまだ続いているようだから、続編作れるなら映画でもTVでもいいから作ってほしい気もするが、その時は他の隊員の活躍も描いてほしい。


 最後にこの映画のテーマの1つ。山では絶対捨てちゃいけない○○と○○○。○○○は山でなくても絶対に捨てちゃダメだよ! 諦めず頑張って生きろ!


私の評価…☆☆☆★

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2011年5月 8日 (日)

〈午前十時の映画祭〉ザッツ・エンターテイメント

〈午前十時の映画祭〉ザッツ・エ
監督:ジャック・ヘイリー・jr.
出演:フランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、ピーター・クロフォード、ジェームス・スチュワート、ミッキー・ルーニー、ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、フレッド・アステア、ライザ・ミネリ、ビング・クロスビー(案内役としての出演順) その他、“天の星の数よりも多いスターを擁する”MGM映画の俳優たち


 《MGMミュージカル映画ファン必見のアンソロジー》


 昔はハリウッドの大手映画会社だったMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の創立50周年記念映画。MGMの1つの特色だったミュージカル映画、その名場面の数々を、当時の大スター達がリレー形式で紹介していくアンソロジーである。当初はTV番組として企画されたものだが、作品として完成度が高かったため、映画として公開され成功を収めたことにより、翌年続編が企画され(公開はそのまた翌年)、20年後の1995年には創立70周年として3作目が製作された。


 ミュージカル映画ファンにとっては、ある意味“百科事典”ともいうべき映画で、日本未公開の物も含めた傑作ミュージカルの名場面がたくさん収められている。と、同時に映画の撮影時からずっと保存され朽ち果てたセットの前でスター達が案内役をつとめる事により、MGMを含めた映画業界の衰退をも映像で表した。


 僕はミュージカル映画は結構好きで、前にも書いたようにこの映画は初回限定版のDVD−BOXで3作とも持っているが、スクリーンで上映されることは、多分もうないと思うので、今回この映画祭で観る事ができて、非常に嬉しかった。案内役をつとめたスター達も、この中では一番若いライザ・ミネリ、最近では「ナイト・ミュージアム」で老警備員の1人を演じていたミッキー・ルーニー、そしてデビー・レイノルズ、この3人以外はもうこの世にはいない。


 肝心のMGMは近年になって他の大手映画会社に買収されまくり(ユナイテッド・アーチスツと合併してMGM/UAとなってからはワーナー傘下→20世紀FOX傘下→ソニー・ピクチャーズ傘下に)、そして乱脈経営が祟って昨年に破産、ソニーからも手放された今は映画製作会社スパイグラス・エンターテイメント傘下で細々と経営している。昔を知る映画ファンにとっては寂しい話だろう。


 この映画の中には日本未公開ながらDVDでは過去に発売されていたり、また現在でも絶版にならず観る事ができる映画もあり、観たい映画がたくさんある。確か僕の知るかぎりではキャスリン・グレイソンらが出演したリメイク版「ショウ・ボート」や、ジュデイー・ガーランド主演の日本未公開作「ハーヴェイ・ガールズ」などは少し前までDVD売場に置いてあったが、最近見かけなくなった。うーん、権利切れにでもなったのか…(泣)。ジューン・アリソンなんかも結構好きなのだが、日本でソフト化されている出演作が少なすぎる。他社製作の「グレン・ミラー物語」とかはあるんだが… 。日本未公開で日本ではソフト化もされていない「グッド・ニュース」とか、見てみたい! MGM映画のDVD化権は20世紀FOXが引き続き持っているハズなので、ソフト化希望します(笑)。


 ちなみにMGMが製作した記念作といえば、80周年記念の時のミュージカル映画「五線譜のラブレター」(ケビン・クライン、アシュレー・ジャッド共演)も良作なので、観たい方は是非レンタルDVDで借りて観てね。


 次週の「バンド・ワゴン」もDVD持っているけど、スクリーンで観るぞー!


私の評価…☆☆☆☆☆

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2011年5月 6日 (金)

阪急電車 〜片道15分の奇跡〜

阪急電車 〜片道15<br />
 分の奇跡〜
監督:三宅喜重
出演:中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月、芦田愛菜、勝地涼、小柳友、相武紗季(友情出演)、鈴木亮平(友情出演)、大杉漣(特別出演)、安めぐみ、菊地均也、黒川芽以、森田涼花、高須瑠香、高橋努、玉山鉄二、宮本信子 他


 《関西のオバチャンはあそこまでマナーが悪いのか(笑)》


 関西の私鉄・阪急電車のローカル線、今津線沿線を舞台に、さまざまな物語が展開される群像コメディー。キャストの殆どが関西出身の俳優で固められた。


 かたちとしては、数あるエピソードの中で、前半は中谷美紀扮する、婚約者に裏切られた女性の話、後半は恋人のDVに耐える戸田恵梨香扮する女性の話がメインとなり、その他さまざまなエピソードを宮本信子と芦田愛菜が扮するお婆ちゃんと孫娘が繋いでいくという構成になっている。


 それぞれが女性主役の話になってはいるが、男性も感情移入しやすくできているのがいい。一応コメディーというかたちをとっているが、“裏テーマ”は困難や差別・いじめに立ち向かっていく人間の勇気であり、各エピソードのヒロイン達を観ていると、こちらも元気が出てくる。


 物語を明るくさせているのは、もう1つ。それは南果歩のエピソードに出てくる関西のオバチャン集団。この人たちが出てくる場面はそれだけで「マナーCM」が数本作れるほど面白い。まぁ、いくらなんでも後から来る仲間のために、座席に荷物を投げ置いて確保しておくといった、あそこまでマナーの悪い人はいないと思うが、でもいそうだなと思わせる雰囲気が出ていて笑える。宮本信子に注意されても悪態をつく姿… 全国に“あれが関西のオバチャンや”と思われてもねぇ(笑)。全体的にはホノボノと笑える良作。癒されるよ。


私の評価…☆☆☆☆

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2011年5月 3日 (火)

これでいいのだ!! 映画・赤塚不二夫

これでいいのだ!! 映画・赤塚
監督:佐藤英明
出演:浅野忠信、堀北真希、阿部力、木村多江、いしだあゆみ、佐藤浩市、正名僕蔵、粟根まこと、新井浩文、山本剛史、佐藤恒治、〔WAHAHA本舗〕佐藤正宏、梅垣義明 他


 《日本コメディー映画史に残る、珍作》


 ギャグマンガの天才・赤塚不二夫と約35年連れ添った、名物編集者・武居俊樹の回顧録を、これまた思いっきり脚色して映画化したもの。もちろん著者である武居俊樹氏は男なのだが、映画では女性に変更、最初は真面目なヒロインに対して“バカを真面目にやる”漫画家、この凸凹っぷりが楽しい。


 もちろん、本来は男であるキャラを女性に変えた事で、やや整合性を欠く部分もあるが、映画全体が赤塚作品っぽく作ってあるので、「天才バカボン」等のアニメを知っている人が観れば、あまり違和感は感じないかもしれない。


 ただ、アニメのノリでこういった物をそのまま実写にすると、映画としてはトンデモ作になりやすい。本作の場合、監督が新人なので仕方がないのかもしれないが、アニメを意識しすぎて少々演出が暴走気味になっている。ギャグも空回りしたものが多かった。気持ち悪いオカマが出てくるのもなんだかなぁ(笑)という感じだ(まぁ赤塚先生は「新宿ゴールデン街」とか、そういうのが好きだったんだろうけど)。


 ただ、主演の2人に関しては、新たな一面が垣間見えたような気がした。浅野忠信がああいう飛び抜けたおバカキャラを演じるのも珍しいし、堀北真希はいい意味で色に染まらない、「白夜行」のようなシリアスなものでも似合うし、コメディーをやらせれば最高にキュートだ。本作でも赤塚不二夫に無理矢理ウイスキーを飲まされ、酔っ払って態度が豹変する場面があるが、豹変した後が最高に可愛い。


 漫画家・赤塚不二夫氏をよく知る作者が書いたものを原作にしているのだから、“バカ”に裏打ちされた真の赤塚不二夫像にもう少し迫れればよかったのだが、やはりその点が脚本家や監督との思惑の違いなのだろうか。天国の赤塚先生が観ていたら、“これでいいのだ!!”って言うかなぁ?


私の評価…☆☆☆

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2011年5月 2日 (月)

〈午前十時の映画祭〉サウンド・オブ・ミュージック

〈午前十時の映画祭〉サウンド・
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、エリノア・パーカー、リチャード・ヘイドン、ペギー・ウッド、シャーミアン・カー、ニコラス・ハモンド、ヘザー・メンジース、デュアン・チェイス、アンジェラ・カートライト、デビー・ターナー、キム・カラス、ダニエル・トゥルーヒット、ベン・ライト、ノーマ・ヴァーデン、ギル・スチュアート 他


 《ミュージカル映画史に残る名作》


 何年経っても色褪せない、珠玉のミュージカル映画。マリア・フォン=トラップの自叙伝を元に、かなりの脚色を加えて舞台化されたものを映画化したもので、もう最初の公開から46年経つのだが、今だに舞台では何度もリバイバルされ(日本では昨年から劇団四季がロングラン公演を行っている)、映画もイベント上映などで何度も上映されている。実際僕もスクリーンで観るのは3度目で、もちろんDVDも持っている。好きなミュージカル映画の1本だ。


 この映画では数多くのヒット・ナンバーが歌われているが、音楽は数々のミュージカル・ナンバーを作り出したリチャード・ロジャースと、オスカー・ハマースタイン2世の黄金コンビによる最後の作品。よく知られている「ドレミの歌」や「エーデルワイス」の他、某飲料のCM曲にもなった「もうすぐ17歳」やJR東海のCM曲「私のお気に入り」など、名曲の宝庫である。


 映画は舞台版と同じ2幕の構成で、マリアとトラップ一家の出会いから大佐(実はこれは誤訳で本当は“少佐”にあたるのだが、ここではあえて字幕どおり表記しておく)との“一時の別れ”を前半に、後半は一転して暗く、ナチスによるオーストリアの“平和的”併合を嫌う大佐が、一家と共に音楽会の出場を利用して、祖国から脱出するまでを描く。映画での2幕構成は本来3時間20分以上の映画に適用され、間に10分くらいの休憩時間を挟むのだが、この映画は2時間50分くらいの長さでも休憩時間がある。でも今回観に行ったTOHOシネマズ二条ではそれがたった2分だけ(泣)。オイオイ2分じゃトイレもキビシイぞ(笑)! 案の定後半、頭の方から観られない人続出(爆)。せめて5分はとるべきだ。


 主演のジュリー・アンドリュースやクリストファー・プラマーは、今やしっかり年をとってしまったが、今だに現役で、映画で姿を観られるのは嬉しいところ。ジュリーは「プリティー・プリンセス」など、クリストファー・プラマーは「Dr.パルナサスの鏡」などで重要な役どころを好演している。逆に子役たちは三女ブリギッタ役のアンジェラ・カートライト以外、スクリーン等で観なくなってしまった。まだこの時代、子役は大成しないと言われていたので、仕方のないことかもしれないが、特に将来を嘱望され、この映画で日本でも人気が出ていた長女役のシャーミアン・カーは、この映画の直後、子供を身籠り結婚引退してしまった。うーん、仕方ないとはいえ実に勿体ない。現在女優を続けているアンジェラ・カートライトにしても、ほぼ活動がTVドラマにシフトしているため、日本で観られるのが「ジェシカおばさんの事件簿」でのゲスト出演ぐらいというのは、何とも寂しい。


 さて、午前十時の映画祭、TOHOシネマズ二条での次の作品はミュージカルで有名なMGM映画のアンソロジー「ザッツ・エンターテイメント」だ。これもDVD−BOXで3作とも持っているが、スクリーンでは観ていないので、絶対観に行きたい。


私の評価…☆☆☆☆☆

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