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2011年5月 3日 (火)

これでいいのだ!! 映画・赤塚不二夫

これでいいのだ!! 映画・赤塚
監督:佐藤英明
出演:浅野忠信、堀北真希、阿部力、木村多江、いしだあゆみ、佐藤浩市、正名僕蔵、粟根まこと、新井浩文、山本剛史、佐藤恒治、〔WAHAHA本舗〕佐藤正宏、梅垣義明 他


 《日本コメディー映画史に残る、珍作》


 ギャグマンガの天才・赤塚不二夫と約35年連れ添った、名物編集者・武居俊樹の回顧録を、これまた思いっきり脚色して映画化したもの。もちろん著者である武居俊樹氏は男なのだが、映画では女性に変更、最初は真面目なヒロインに対して“バカを真面目にやる”漫画家、この凸凹っぷりが楽しい。


 もちろん、本来は男であるキャラを女性に変えた事で、やや整合性を欠く部分もあるが、映画全体が赤塚作品っぽく作ってあるので、「天才バカボン」等のアニメを知っている人が観れば、あまり違和感は感じないかもしれない。


 ただ、アニメのノリでこういった物をそのまま実写にすると、映画としてはトンデモ作になりやすい。本作の場合、監督が新人なので仕方がないのかもしれないが、アニメを意識しすぎて少々演出が暴走気味になっている。ギャグも空回りしたものが多かった。気持ち悪いオカマが出てくるのもなんだかなぁ(笑)という感じだ(まぁ赤塚先生は「新宿ゴールデン街」とか、そういうのが好きだったんだろうけど)。


 ただ、主演の2人に関しては、新たな一面が垣間見えたような気がした。浅野忠信がああいう飛び抜けたおバカキャラを演じるのも珍しいし、堀北真希はいい意味で色に染まらない、「白夜行」のようなシリアスなものでも似合うし、コメディーをやらせれば最高にキュートだ。本作でも赤塚不二夫に無理矢理ウイスキーを飲まされ、酔っ払って態度が豹変する場面があるが、豹変した後が最高に可愛い。


 漫画家・赤塚不二夫氏をよく知る作者が書いたものを原作にしているのだから、“バカ”に裏打ちされた真の赤塚不二夫像にもう少し迫れればよかったのだが、やはりその点が脚本家や監督との思惑の違いなのだろうか。天国の赤塚先生が観ていたら、“これでいいのだ!!”って言うかなぁ?


私の評価…☆☆☆

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