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2011年6月14日 (火)

軽蔑

軽蔑
監督:廣木隆一
出演:高良健吾、鈴木杏、大森南朋、忍成修吾、村上淳、根岸季衣、小林薫、田口トモロヲ、緑魔子、日向寺雅人、蕨野友也、小林ユウキチ 他


 《舞台は平成、だが作風は昭和テイスト》


 故・中上健次の遺作となった小説を映画化。歌舞伎町の遊び人とストリップ・バーのポール・ダンサーの2人を主軸に、愛が深まれば深まるほど破滅へと向かっていく若者の姿を描く。


 主演の2人が今までと全く違ったイメージの役に挑んでいる。高良健吾は現在NHKの朝ドラ「おひさま」で、ヒロインの夫となる誠実な男を演じているが、この映画では莫大な借金をなかなか返せないダメ男を演じているし、鈴木杏も大人の役へ脱皮をはかろうとしているのか、ヌードも辞さないショーダンサーを体当たりで演じている。特に鈴木杏は舞台などで経験を積んで、さすがに上手いなぁと思わせるのだが…


 この映画、確かに舞台は現代で2人が演じているのも現代の若者像なのだが、作風がどう観ても現代っぽくないのである。夜の歌舞伎町の雰囲気や後半、2人が厄介事から逃れるために移り住む和歌山(だったと思う)の風景がそう思わせるのかもしれないが、2人が手をつないで逃げ回る場面もハンディーカメラで走りながら撮影しているのかブレまくりという、昭和テイスト丸出しなのだ。本作は角川映画なので、いいように言えば昔の角川=東映配給の映画っぽいのだが、その時代を知らない人にとっては、明らかにこの展開と俳優の組み合わせはミスマッチだ。


 鈴木杏は今回初めてフルヌードを披露し、高良健吾との“合体”シーンもやってはいるが、悲しいかなこの人、相変わらずの幼児体系(苦笑)で、小振りな胸はまだ許せるとしてもクビレが殆ど無い。従って“合体”シーンはあんまりイヤらしくないのはまだいいとしても、“店一番の踊り子”という役柄上の設定には絶対に見えない。2人の外人ダンサーを従えてセンターで踊る場面があるのだが、せっかく本人が猛練習して習得しているのに、周りの外人ダンサーの方がスタイルが良い分、センターポジションなのに埋没してしまっている。


 人気子役が大人になっても活躍するには、ヌードを必要とする役など、必ずこういう壁にブチ当たらなければならない時がある。ここを乗り切れないと役者としてやっていけなくなるわけで、これが昔から“子役は大成しない”といわれている所以なのだが、最近は宮沢りえや、海外に目を向ければジョディ・フォスターやジェニファー・コネリーなど、時間はかかりながらも大人の役への脱皮に成功した役者も増えてきた。鈴木杏は舞台「奇跡の人」でヘレン・ケラーとサリバン先生役の両方を経験する(他にはパティ・デュークが舞台版と映画版でヘレン・ケラーを、テレビドラマリメイク版でサリバン先生を演じている)など、演技力が十分ある実力派なので、これからどういう大人の役に“化ける”のか、楽しみだ。


私の評価…☆☆☆★

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