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2011年6月 1日 (水)

アジャストメント

アジャストメント
監督:ジョージ・ノルフィ
出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、マイケル・ケリー、ジョン・スラッテリー、アンソニー・ルイヴィヴァー、ブライアン・ヘイリー、テレンス・スタンプ 他


 《ツッコミどころ満載なのはいいが、イマイチ釈然としないものもあり不満》


 フィリップ・K・ディックといえば、「トータル・リコール」や「マイノリティー・リポート」等のSF小説で知られるが、短編小説「調整班」を映画化した本作は、もちろんSFではあるものの、かなりラブストーリー色の濃いものとなった。


 若き政治家デヴィッド(マット・デイモン)はある日、美しいバレリーナのエリース(エミリー・ブラント)に出会い一目惚れ。だが、彼は見知らぬ男たちに拉致されてしまう。“アジャストメント・ビューロー(運命操作局)”と呼ばれる男たちは、彼に本来エリースとは恋に落ちる予定はなく、二度と会えないのだと告げる。“運命の書”に従わせる事が目的と言われたデヴィッドは、自らの運命を変えるべく、とんでもない行動に出るのだが…


 まぁ〜とにかくこの主人公はしつっこい! 最初の出会いの時に相手もそれほど嫌がっていないから、まだいいのかもしれないが、“二度と会えない”と言われても、3年も同じバスに乗って偶然の出会いを待つのである。念願かなってまた出会い、それでも邪魔が入ってまた引き離されてもまた出会おうとするのだ。ストーカー行為も甚だしい(笑)。ラブストーリーは主人公とその恋人に手枷足枷はめまくる(障害を多く作る)ほど燃え上がるものなので、その点は観ていて楽しいのだが、この映画は何か物足りない。


 あれだけしつこくアタックされたら普通ヘンに思うよなぁとか、ツッコミどころがたくさんあるのはまだいいとして、悪役であるはずの“運命操作局”の描き方が弱いのだ。主人公がある事をすると“運命の書”が実行不可能になるため、その前にそれを阻止すべく追いかけるのだが、タッチの差で主人公がその“ある事”をしてしまうと、

 「もう手遅れ」

とか言って簡単に諦めてしまうのである。それどころか主人公に協力する者も出てきてしまう。つまり悪役になりきっていないわけで、ジェームス・キャメロンの映画みたいにしろとまではいわないが、やはりAプランがダメならBプランやCプランで行こうみたいなものがほしかった。大ボスも最後まで姿を現わさないが、部下が

 「全知全能の… 」

なんて言っているところをみると、ゼウスのような神の存在なのかな。


 ということは、主人公は神の意向に反してまで、自分の幸せを掴みに行こうとするわけか。最後にデヴィッドは、運命操作局のメンバーにある“究極の選択”を迫られるのだが、相手の“大きな幸せ”を願うのか、自分と相手の“小さな幸せ”を選ぶのか、さてあなたならどちらを選ぶ?


私の評価…☆☆☆

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