« 電力使用制限令下の映画館へ行ってみた | トップページ | マイティ・ソー 3D »

2011年7月 2日 (土)

SUPER 8

SUPER 8
SUPER 8
監督・脚本・製作:J・J・エイブラムス
製作:スティーヴン・スピルバーグ
出演(吹替版声優):ジョエル・コートニー(本城雄太郎)、エル・ファニング(小幡真裕)、ライリー・グリフィス(宮坂健太)、ライアン・リー(高田優輝)、ガブリエル・バッソ、(小林廉)、ザック・ミルズ(小清水一揮)、カイル・チャンドラー(木下浩之)、ロン・エルダード(松山鷹志)、ノア・エメリッヒ(大川透) 他


 《映画“愛”に満ち溢れた映画》


 これはもう、1980年代にスピルバーグの映画を観て育った30代以上の大人にはどこか懐かしい、そして今の小学生以上の子供たちが観ても十分に楽しめる、「E.T.」と「未知との遭遇」そして「グーニーズ」を全部足したような娯楽大作。恐らく本当に映画好きでないと、こういう映画は作れないだろう。


 スリーマイル島原発事故が起きた1979年、舞台は米オハイオ州。事故で母親を亡くしたばかりの少年ジョーは、5人の仲間と自主映画撮影のために夜中、家を抜け出す。夜の駅で撮影を始めた彼らは、貨物列車にトラックが突っ込む大事故に遭遇、命かながら逃げることに成功した彼らは、この事を誰にも喋らないと約束しあうが、それ以来町では犬がいなくなったり、複数の保安官が忽然と姿を消すなど不可解な出来事が続出。やがて、ジョーと仲間の1人チャールズは、現像した8mmフィルムに巨大な“何か”が映っていることに驚愕。その“何か”について軍が隠蔽している事が明らかになる中、撮影を通じてジョーとは恋仲になっていたアリスが行方不明に。さぁ、少年たちは無事、アリスを救い出す事ができるのか… 。


 実はスピルバーグの初期作品には、過去作へのオマージュを捧げた映画も多いのだが、この映画も監督自身は否定しているものの、観ている側はどうしてもこれはスピルバーグ作品へのオマージュなのだなというのは感じてしまう。地球外生物との交流は「E.T.」や「未知との遭遇」だし、その生物がクライマックスまで殆ど姿を見せないのは「JAWS」だし、ヒロインが巻き込まれるかたちで少年たちの、いわば冒険ファンタジーになっていくのは、まんま「グーニーズ」だ。


 役者の方に目を向ければ、途中までストーリーをグイグイ引っ張っていくのが、本作のヒロイン役エル・ファニング。撮影当時12歳ながら芸暦10年のベテラン。4歳上の姉ダコタ同様演技派に育っているようで嬉しい。本作では14歳ぐらいの役のようだが、かなり大人びて見えるので全く違和感がなかった。実際最近撮影された、姉妹仲良く並んでいる写真を見たが、すでに姉より約10cm身長が高い(約170cm)ので、一見どっちが年上だかわからないほどだ。子役から大成する人は少ないが、彼女はもうこの時点でルックスや芝居の上手さがある程度完成している感があるので、イメージさえあまり変わらなければ、もしかしたら大成するかも知れないと感じた。


 結局最後の最後で姿を現わす生物の姿は“スピルバーグ風映画”の中で唯一、「クローバーフィールド」の監督らしい、ゴツゴツしたデザインのものになっているが、少々グロい場面はあるものの小学生以上のお子ちゃまが観ても大丈夫、怖くないので、この夏はこういった映画で楽しむのもいいんじゃないか、と思った。


 ちなみにこの映画のロケ地は33年前の映画「ディア・ハンター」と全く同じ場所らしいので、今日から「午前十時の映画祭」で「ディア・ハンター」が上映されるTOHOシネマズ二条で御覧になる方は、見比べてみるのもいいんじゃないかと思う。そして、エンド・ロールに子役達自らが考えたという、ちょっとしたお楽しみ映像があるので、奮闘っぷりを観てやってください。


私の評価…☆☆☆☆★

|

« 電力使用制限令下の映画館へ行ってみた | トップページ | マイティ・ソー 3D »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: SUPER 8:

« 電力使用制限令下の映画館へ行ってみた | トップページ | マイティ・ソー 3D »