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2011年7月28日 (木)

コクリコ坂から

コクリコ坂から
監督:宮崎吾郎
声の出演:松崎海…長澤まさみ、風間俊…岡田准一、松崎花…竹下景子、北斗美樹…石田ゆり子、広小路幸子…柊瑠美、松崎良子…風吹ジュン、小野寺善雄…内藤剛志、水沼史郎…風間俊介、風間明雄…大森南朋、徳丸理事長…香川照之、松崎空…白石晴香、松崎陸…小林翼 他


 《前作で強烈なダメ出しをされた監督、今回はまずまずの出来》


 前作「ゲド戦記」で批判に晒された宮崎吾郎監督の劇場用映画2作目。前作の事もあるので、あまり期待はしていなかったが、今回はわりとまともに作られており、なんとか観るに耐えられる映画になった。


 もちろんそれは宮崎駿が脚本を担当していて、それを忠実に映像化しているからなのだろうが、前作がバリバリのファンタジーものだったのに対し、本作は極力ファンタジー色を排除した、リアリティー重視のものになっているからだ。


 僕が思うにファンタジーものの作品はそれが実写であれアニメであれ、頭の中の想像力が豊かでないと描けない。そのためにまずは現実的なドラマがちゃんと描けないと作れないと思う。「ハリー・ポッター」シリーズ初期の監督クリス・コロンバスだって監督デビューは非ファンタジー系の「ベビーシッター・アドベンチャー」だし(その前に「グレムリン」や「グーニーズ」の脚本を担当しているが)、そこからしばらくは「ホーム・アローン」などのホーム・コメディーを監督していたのだ。アニメでいえば、既に亡くなられているが今敏は「パプリカ」の前に初監督作品「PERFECT BLUE」で評価されているのである。アニメの仕事に殆ど携わっていなかった人がいきなり「ゲド戦記」の監督をするなど無謀だったのだ。


 その反省点(?)活かしたのか、今回の映画は非ファンタジー。原作の漫画は'80年代に月刊の少女漫画雑誌に連載されたものだが、当時は不人気漫画で実はたった8回で打ち切られているものである。このためシナリオの段階で時代設定など大幅な脚色がされている。それが効いているのかBGMも映像とマッチしており、前作に比べ出来は遥かにいいものになった。


 ただ、人物描写はあまり掘り下げていないせいか、相変わらず薄っぺらい。原作の雰囲気を必要以上に壊したくなかったのかもしれないが、やはりこの監督は今はこれが限界なのか。声優にしてもメインキャストに本職の人が1人もいない。声優とタレントでは演技プランやアプローチの仕方が違うし、これだけ偏ると違和感がある。“客寄せパンダ”方式も程々にしないとダメだね。


私の評価…☆☆☆★

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