« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月29日 (木)

親愛なるきみへ

親愛なるきみへ
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:チャニング・テイタム、アマンダ・セイフライド、ヘンリー・トーマス、リチャード・ジェンキンス 他


 《携帯電話やメールにはない、“手紙”を使ったドラマチックな恋愛》


 今年はアマンダ・セイフライドが出演する映画が続々と公開されているが、今年4本目の出演作。原題は「DEAR JOHN」、つまりは手紙の書き出しがそのままタイトルになっているということで、主人公とヒロインとの間で交わされる何通もの“手紙”がキーポイントとなる。「きみに読む物語」(2004)のニコラス・パークスが書いた傑作小説を、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985)や「HACHI 約束の犬」(2009)のラッセ・ハルストレム監督が映画化した。


 米軍の特殊部隊に配属されているジョン(チャニング・テイタム)は赴任地から2週間の休暇をとって自閉症の父が住むサウスカロライナに帰省する。父は心配の種だが深い絆で結ばれていた。まもなくして彼は同じく帰省中だったサヴァナ(アマンダ・セイフライド)と海辺で偶然知り合い、恋に落ちる。対人関係に少し不器用なジョンに対し、自閉症の子供たちのための施設を作る事が夢のサヴァナ。二人はお互いの中に、自分に欠けていた何かを見出だし、惹かれあう。愛は深まるが瞬く間に2週間は過ぎ、ジョンは赴任地に戻る。

 「すぐに会おうね。」

との言葉を残して…


 機密事項で赴任地も明かせないジョンと大学に戻ったサヴァナ。遠く隔たった距離を埋めるように、2人は約束どおり手紙を絶え間なく交換し大切に愛を育てていった。


 予定では会えなくなるのは1年間だけのはずだった。だが、世界情勢の悪化から任務の延長をせざるを得なくなり、祖国かサヴァナのどちらかを選ぶのに苦悩する。サヴァナも孤独に耐えながらも何とか絆を保とうとしていた。だが、そこであの“9・11”が起き、2人の仲を引き裂こうとする… 。


 恋愛は、手枷足枷が多いほど、盛り上がるとこのブログで何度も書いているが、さすがにここまで悲惨な事が重なると、観ているこっちも気が重くなる。結局、サヴァナはある理由で別れを切り出す事になり、これを受けたジョンは任務を2年延長させる訳で、さらに時が経って6年後、見事に再会し、ジョンがサヴァナに別れの理由を尋ねた時、とても切なく、そして悲しくなった。


 最終的にどうなるかは、ここに書くことは当然できないが、心の奥底から相手の事が好きならば、“愛の力”ってのは本当に凄いなぁ、と思った次第。


私の評価…☆☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月27日 (火)

ラビット・ホラー 3D

ラビット・ホラー 3D
ラビット・ホラー 3D
監督:清水崇
音楽:川井憲次
撮影監督:クリストファー・ドイル
出演:満島ひかり、澁谷武尊、香川照之、大森南朋、緒川たまき 他


 《監督自身の過去作との見事な融合》


 この映画はファンタジー・ホラーということだが、ホラー映画としてはそれほど怖くはない。むしろ、ダーク・ファンタジーとして捉えるべきのものだと思う。


 よく見ればこれ、清水監督の過去の代表作をうまく活用(流用?)した映画だ。主人公が住む家の空間は、どことなく「呪怨」だし、澁谷武尊クンの登場の仕方はほぼまるっきり「呪怨」の佐伯俊雄だ。加えて主人公らが行く映画館で上映している映画が「戦慄迷宮3D」だし、そこに出てきた白いうさぎが、今度は重要なキーパーソンとなる“うさぎ人間”となって襲いかかるのである。


 全てはある人物が、過去に犯してしまった過ちがトラウマとなり、そこから発生する誤った妄想が、やがて現実と混同していくという、やや難解な展開へとなっていくのだが、「吸血姫美夕」の川井憲次による幻想的な音楽と、ウォン・カーウァイ監督の映画撮影で知られるクリストファー・ドイルによる流麗なカメラワークに見入ってしまった。


 役者に目を向ければ、やはり満島ひかりの巧さが光る。失語症の女性という、それだけでもかなりの難役なのだが、香川照之や大森南朋といった曲者俳優を相手に、抑えた演技で堂々と渡り合っているし、“叫びたくても叫べない”のがかえって不気味さを増している。


 今回パナソニックが開発した新しい3Dカメラを使って撮影されているので、立体感と奥行を感じる映像は十分過ぎるほど楽しめた。あとはホラーかファンタジーなのかというバランスの問題。きれいに見せるだけで恐怖感があまりないなら、ホラー映画としては物足りないのだ。


私の評価…☆☆☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月23日 (金)

スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション

スパイキッズ4D
監督:ロバート・ロドリゲス
出演(吹替版声優):ジェシカ・アルバ(宮島依里)、ローワン・ブランチャード(諸星すみれ)、メイソン・クック(吉永拓斗)、ジョエル・マクヘイル(森川智之)、ベル&ジェニー・ソローザモ姉妹〔1人のスパイ・ベビー役に双子を起用〕(こおろぎさとみ)、リッキー・ジャーヴェイス〔アルゴノート(スパイロボ犬)の声〕(間宮康弘)、ジェレミー・ピヴェン(山路和弘)、アレクサ・ヴェガ(清水理沙)、ダリル・サバラ(常盤祐貴)、ダニー・トレホ 他


 《人気シリーズ8年ぶりの続編》


 「スパイキッズ」といえば、凄腕のスパイである両親のピンチを、幼い姉弟がハイテクメカを駆使して救いに向かうという、2001年に公開されたアクション・コメディ。「007」をパロディにしている事もあって、子供向け映画ながら大人も楽しめる要素が受け、シリーズ化。3作目の「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」で、一旦ストーリーは完結したのだが、今回少し形を変えて続編というよりは“新章”がスタートした。


 前作からは約8年が過ぎ、前作迄の子役も既に大人になっているため、今回は前作の夫婦の従妹(どちらのかは不明)マリッサ(ジェシカ・アルバ)が嫁いだ先の、夫の連れ子である双子の姉弟がメイン。前作で活躍したカルメン(アレクサ・ヴェガ)とジュニ(ダリル・サバラ)もスパイ組織の一員として再登場、成長した姿を見せてくれているのが嬉しい(役者も吹替版の声優も前作迄と同じである)。


 お話の方は、回を重ねる毎にどんどんお子さま向け寄りになっていっているが、今回の敵は時間を操ろうとする奴で、元々はごく普通の人間だったのだが、ある実験に巻き込まれたことで変わってしまったという設定。コイツと父親の関係が、最初はギクシャクしていたマリッサと双子の姉弟の関係と絶妙にリンクしており、

 “どんなに過去を変えても、今より幸せにはならない”

という、タイム・パラドックスものには定番のテーマが描かれる。


 今回の子役たちもしっかり活躍していて可愛いのだが、一番オイシイところをさらっていくのが、スパイロボ犬アルゴノート(笑)。原語ではどういうふうに喋っているのか分からない(今回観たのは吹替版)が見張りモードから戦闘モードに変わるときとか、本当にこんなこと喋っていたら面白いだろうなぁ、っていうのもあって、笑える。


 ところでこの映画前作はアナログ3D(赤と青のセロファンを貼りつけた紙のメガネのやつ)だったのだが、今回はデジタル3Dとそれに加えて、匂いつきの映画である。2D版・3D版問わず全国で先着100万名に鑑賞時、匂いが入った番号つきのシートが渡され、スクリーンに番号が表示されるとその番号の部分を擦り、擦った指を嗅ぐといい匂いがするというもので、8種類あって、基本的にチョコレートやフルーツ味の匂いがする仕組みなのだが、それだけではツマラナイ。1か所だけスカが混じっている。それはあるキャラが屁をこく場面なのだが…


 さあ、シートがなくならないうちに映画館で体験してみてね!


私の評価…☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月21日 (水)

世界侵略:ロサンゼルス決戦

世界侵略:ロサンゼルス決戦
世界侵略:ロサンゼルス決戦
世界侵略:ロサンゼルス決戦
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:アーロン・エッカート、ラモン・ロドリゲス、ミシェル・ロドリゲス、ニーヨ、コリー・ハードリクト、ブリジット・モイナハン、マイケル・ペーニャ 他


 《他国に対するアメリカの姿勢が垣間見える》


 この映画は当初4月に公開される予定だったが、東日本大震災の影響で9月に延期されたものである。


 内容は第2次世界大戦中に実際にあったとされる1942年の「ロサンゼルスの戦い」を基に、昨今はやりのモキュメーション(架空の話をドキュメンタリー調であたかも本当にあったかのように作る事。例として「パラノーマル・アクティビティー」シリーズや「フォース・カインド」など)と呼ばれる手法を取り入れたもので、謎の侵略者に対する人類の存亡をかけた戦いを描く。


 ちなみに「ロサンゼルスの戦い」とは、第2次世界大戦中、日本軍の本土襲来を警戒していた米軍が、後に誤報と判明する空襲の情報を受け、ロサンゼルスの夜空に対空砲火を放ち、市民を恐怖に陥れた“事件”で、日本軍側にもこの時の爆撃機等の飛行記録は無く、謎とされているものである。ただ、オレンジ色の光が不規則に移動しながら飛んでいたという目撃証言があり、UFO説が根強く残っていて、本作ではその「ロサンゼルスの戦い」は“宇宙人による下見”だったという設定で作られた。


 本国では内容が似通った映画「スカイライン ―征服―」がほぼ同時期に公開されたが、こちらもアーロン・エッカートとミシェル・ロドリゲス(男勝りな女兵士を演じさせたら、今彼女の右に出る人はいないと思う)以外は、あまり知られていない役者を起用し、VFXの方に予算をかけて作られている。


 僕が思うに映画としての見せ方は「スカイライン」の方が上。でも作品のテーマが分かりやすく描かれているのはこっちの方だと思う。敵が狙うのは、ある豊富な資源だということは、その宇宙人をいろんなものに置き換えて(例えば“経済戦争”という意味で中国とか)観る事ができる。映画のクライマックスでは、既に白旗を上げて逃げ去ろうとしている敵に対して、完膚無きまでに叩きのめす軍の姿があるが、これが今のアメリカの姿かと思うと、少し怖くなった。


私の評価…☆☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月19日 (月)

〈午前十時の映画祭〉荒野の用心棒

〈午前十時の映画祭〉荒野の用心
監督:セルジオ・レオーネ(ボブ・ロバートソン名義)
原作:黒澤明、菊島隆三
音楽:エンニオ・モリコーネ(レオ・ニコルス名義)
出演:クリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ホセ・カルヴォ、ヨゼフ・エッガー、ジャン・マリア・ヴォロンテ、アントニオ・プリエト、ジークハルト・ルップ、マリオ・ブレガ、ウォルフガング・ルスキー、マルガリータ・ロサノ、ラフ・バルダッサーレ 他


 《マカロニ・ウエスタンを世に知らしめた傑作》


 黒澤明の「用心棒」('61)に着想を得て、製作されたイタリア製西部劇。それまでにもイタリアで製作された西部劇はあったが、本作がアメリカでヒットしたことにより、認知度が高まった。ただ当時アメリカではセルジオ・レオーネ監督は無名であり、しかも日本映画のリメイクであることと低予算であることなどから、アメリカでヒットするかどうかが全く未知数だったために、ウケを良くするために一部のスタッフとキャストがアメリカ人風の偽名でクレジットされている。そして日本公開時に黒澤明側に無許可で製作された事がバレており、著作権侵害で訴えられた結果、黒澤側が勝訴。アジアでの興行権と興収の15%を黒澤側に支払うことになった。


 日本の時代劇を海外でリメイクした例は本作以外にも、「七人の侍」→「荒野の七人」('60 ユル・ブリンナー主演)、「座頭市」→「ブラインド・フューリー」('89 ルトガー・ハウアー主演)、正式にはリメイクではないが「子連れ狼」→「ロード・トゥ・パーディション」(2002 トム・ハンクス主演)などがあり、「用心棒」はハリウッド・リメイク版の「ラストマン・スタンディング」('96 ブルース・ウィリス主演)なんてのもあるが、本作はその中でも一番成功している例ではないだろうか? 西部劇スタイルの格好良さや、ストーリーが単純明快というのもあるし、何よりイーストウッド自身が、その後の「ダーティハリー」にも通じるような、ニヒルなキャラを、ここで確立しているような気がするのである。


 当初は、脚本自体が「用心棒」をそのままトレースしたような感じのものだったらしいが、撮影に入る際にイーストウッド自身がかなりセリフの量を削ったらしく、それがかえって主人公の格好良さを際立たせている。


 また、オープニングからアレンジを再三変えて流れるテーマ曲「さすらいの口笛」も印象的。これ以降、セルジオ・レオーネ監督の映画にはエンニオ・モリコーネの音楽は、欠かせないものになっていく(僕は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」がお気に入り)。


 尚、同じ監督・主演コンビでは「夕陽のガンマン」と「続・夕陽のガンマン」がある。こちらもマカロニ・ウエスタンの代表作。観ていない人はDVDなどで是非観てほしい。そしてこれとは別に「続・荒野の用心棒」というフランコ・ネロ主演のマカロニ・ウエスタンがあるが、このタイトルは、ストーリーが似ているというだけで日本公開時に配給会社が「荒野の用心棒」のヒットにあやかって付けたもので、本作とは何の関連性も無いが、こちらも面白い映画なので、レンタルビデオ店で探してみてね!


私の評価…☆☆☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月18日 (日)

グリーン・ランタン 3D

グリーン・ランタン 3D
監督:マーティン・キャンベル
出演(吹替版声優):ライアン・レイノルズ(松本保典)、ブレイク・ライヴリー(甲斐田裕子)、ピーター・サースガード(川島得愛)、マーク・ストロング(加藤亮夫)、アンジェラ・バセット(沢田泉)、ティム・ロビンス(金尾哲夫)、テムエラ・モリソン(てらそままさき)、タイカ・ワイティティ(落合弘治)、ジェイ・O・サンダース(世古陽丸)、ジョン・テニー(佐藤晴男)、ジェフリー・ラッシュ〔トマ・レーの声〕(稲葉実)、マイケル・クラーク・ダンカン〔キロウォグの声〕(間宮康弘)、クランシー・ブラウン〔パララックスの声〕(内海賢二) 他


 《ライバル誌マーベルにかなり差をつけられたDCのヒーローたち》


 このところ、2大アメリカン・コミック誌の漫画が相次いで実写映画化されているが、ヒーロー大集結映画「アベンジャーズ」公開に向けて、そのヒーロー達(アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカ)が個々に活躍する映画を連続してヒットさせているマーベルに対して、DCコミックのヒーローたちは「ジャスティス・リーグ」という、マーベルの「アベンジャーズ」と同じような企画があるにも関わらず、「バットマン・ビギンズ」シリーズ以外はイマイチヒットせず、少し精彩を欠いている。


 この映画も当初の企画から脚本家や監督、主演が二転三転したために、コメディ路線なのかシリアスなのかはっきりしないものになってしまい、また当初は3部作にする構想があったようで、ちりばめられた伏線が最終的にはあまり回収されないまま終わってしまうので、かなり消化不良な映画になってしまった。


 キャスティングが地味ながらも結構いい役者を揃えているだけに、これは惜しいところである。グリーン・ランタンの仲間であるクリーチャーたちが、「スターウォーズ」のように、バラエティーに富んだデザインなのも面白いし、ヒロイン役で今、レオナルド・ディカプリオともホットな関係が噂されているブレイク・ライヴリーも魅力的だ。


 数々の伏線が残されたままなので、続編は作ってほしいところだが、全米の興収成績が製作費を大幅に下回っている事を考えると、製作されない可能性もある。日本でも知名度の低さが災いしたのか、週末の興収ランキングは初登場10位の低空飛行。スーパーマンやバットマンのように空高く舞い上がる事はできなかった。


私の評価…☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月15日 (木)

ピラニア 3D

ピラニア 3D
監督:アレクサンドル・アジャ
出演(吹替版声優):エリザベス・シュー(三石琴乃)、アダム・スコット(小山力也)、ジェリー・オコンネル(東地宏樹)、ヴィング・レイムス(出川哲朗)、ジェシカ・ゾア(坂本真綾)、スティーブン・R・マックイーン(櫻井孝宏)、ケリー・ブルック(白石涼子)、ブルックリン・ブルー(釘宮理恵)、セイジ・ライアン(田村ゆかり)、イーライ・ロス(勝杏里)、クリストファー・ロイド(穂積隆信)、リチャード・ドレイファス(柴田秀勝) 他


 《エロ、グロ、低俗、でもこんな映画はそれでイイ!》


 このタイトル聞いて最初は、同名映画シリーズの3作目と3Dを引っ掛けているのかな? と思ったんだが、実はオリジナル版旧シリーズ(なぜこう書くかは後述)1作目の3Dリメイクである。


 オリジナル版の1作目はスピルバーグ監督の「JAWS」が製作されヒットした後、粗製乱造された二番煎じ映画の1つで、唯一スピルバーグに褒められた映画。それなりにヒットしたのか、ピラニアの設定を軍が極秘に開発した殺人ロボットに変えた続編(日本公開時の邦題は「殺人魚フライングキラー」)が作られた。実はその続編を監督したのが、今やヒットメーカーとなったジェームズ・キャメロンなのだが、彼はこの時自分が編集したフィルムに、後から勝手にエロ場面を挿入された事を不快に思っているようで(当たり前だろうが)、今回の3Dリメイク版にも批判的なコメントを出している。


 さて肝心の映画の中身はというと、ホラー映画なのにおバカ度が高く、怖さよりも笑える要素いっぱいの、結構面白い映画になっている。オリジナル版が製作されたのは1970年代の末期なのだが、このリメイク版もオープニングから何となくではあるが'70年代っぽい雰囲気が漂ってくるのだ。


 メインキャストの中で大人の役は'80年代に作られたSF映画の俳優で固めたのも、昔からの映画ファンの心を擽る演出である。例えばオープニングで見事にピラニアの餌食となるお爺さんは「JAWS」のリチャード・ドレイファスが、何と「JAWS」の時に着ていた衣裳をそのまま着用して出ているし、主演のエリザベス・シューは「バック・トゥ・ザ・フューチャー2&3」で主人公マーティの恋人を演じていた(「1」の時の女優が妊娠し降板したための代役出演)。そしてクリストファー・ロイドは言わずと知れた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのドク役だし、ジェリー・オコンネルといえば「スタンド・バイ・ミー」の子役俳優だった。そして、スティーブン・R・マックイーンは名前からご察しの通りスティーブ・マックィーンの孫である。


 この映画の監督はグロ映画を得意としているようで、この映画もエログロのオンパレード。普通この手の映画はエロはつきもので、大体そういうヤリまくりの浮かれた連中はすぐに殺されるのだが、今回要となる集団は船の中でAV撮影に夢中な連中なので、最後まで男性ファンにとってはムフフな場面が拝める仕組み。おねーさま達がスッポンポン(なぜか大事な部分はCG処理)で泳ぐシーンがあったりサービス満点。だが、そんな奴らが一斉にピラニアの餌食になるクライマックスが、残酷を通り越して爽快(笑)。切れたヨットのワイヤーで美女は真っ二つに裂かれるわ、せっかく助かったに思えた女はピラニアに噛られた胴が弱くなってて男2人に引っ張り上げられた瞬間、真っ二つに引き裂かれるわ、暴走モーターボートは溺れかけている人を次々と撥ねていき、モーターに女性の髪の毛が引っ掛かると、頭皮ごと無理矢理引っ剥がして難を逃れるという、グロ画像の連続は、ここまでやってくれるとあり得なさ過ぎて笑えてしまう。そんな事だから、海面にはぶつ切りにされたオッ
パイや男性のシンボルがいっぱいで、なおかつ3D映像で迫ってくる(笑)。もはや悪趣味としか言いようがない映画であった。


 なお、この映画ラストで博士が意味深なセリフを言うので、どうなるのかなと思っていたら最後にこんな告知が。


 「ピラニア3DD 2012年1月公開」


 おお! 続編作ってたのか! ウィキペディア(英語版)によると監督など一部スタッフおよびキャストは変わっているが、クリストファー・ロイドは引き続き出演、他に「ナイトライダー」のデビット・ハッセルホフなんかが出演するらしい。よし、観に行くの決定(笑)!


 ちなみにこの映画、殆どの映画館で上映が今日か明日までなので、観られない方はDVD or Blu-rayでどうぞ。


私の評価…☆☆☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月13日 (火)

〈午前十時の映画祭〉フレンチ・コネクション

〈午前十時の映画祭〉フレンチ・
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー、フェルナンド・レイ、マルセル・ボズッフィ、トニー・ロー・ビアンコ 他


 《映画史を変えたカーチェイス・シーン》


 先週上映された「ダーティハリー」と同じ年に製作された、刑事もの映画の傑作。実際にあった麻薬密輸事件を元に書き上げられたノンフィクション小説を映画化し、ドキュメンタリータッチで描いている。第44回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、作品・監督・主演男優賞など5部門で最優秀賞に選ばれた。尚、事件をはっきり解決させないかたちで終わらせているが、この映画公開から3年後にジョン・フランケンハイマー監督で続編が製作され、そこでこの後日談が語られることになる。


 ドキュメンタリー調だと、終始地味な展開というイメージもあるが、フリードキン監督自身がドキュメンタリー出身ということもあり、登場人物描写にドキュメンタリー手法を取り入れ、それが映画の中で見事に活かされている。


 特に印象に残るのは、後々語り種となる、高架橋下でのカーチェイスの場面。電車をジャックして逃げる殺し屋を、ジーン・ハックマン扮するドイル刑事(通称“ポパイ”)が自動車で執拗に追いかけるシーン。当時としては斬新な、車が逆走するという設定は、その後多くの映画で模倣されることになるのだが、殆どの部分はジーン・ハックマンが自ら運転し、何と一般車両が走るなかで撮影されている。ジェリー・グリーンバーグによるこの場面の見事な編集は、アカデミー賞に輝いているのだが、この映画のプロデューサーはフィリップ・ダントニ。そう、映画ファンならもうお分りかと思うが、第1回午前十時の映画祭ですでに上映されているスティーブ・マックィーン主演の傑作映画「ブリット」をプロデュースした人である。あの映画も映画史を変えたといわれる、サンフランシスコの坂道を利用した凄絶なカーチェイスシーンがあるのだが、やはりそういうアイデアが活かされているからこそ、こういった名場面や名作が誕生するのである。


 最近は、近々シリーズ最新作が公開される「ワイルド・スピード」シリーズや、共に来年最新作が公開される予定の「ジェイソン・ボーン」と「ジェームズ・ボンド」の両シリーズなどで超絶的なカーアクションが見られるようになったが、部分的にでもCGが入っていると思うと、少々シラケてしまう。生身のアクションをもう一度見てみたいものだ。


私の評価…☆☆☆☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 9日 (金)

『海猿4』制作決定!

 「海猿」シリーズの映画版第4弾『BRAVE HEARTS 海猿』の制作が発表された。もちろん伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、三浦翔平、時任三郎ら主要キャストは続投。伊藤演じる仙崎大輔の活躍の場を、海上保安官1万3,000人の中でわずか36人しか選ばれないスペシャリスト集団“特殊救難隊”にステージアップし、原作の中で最大の海難事故である“ジャンボジェット機の緊急海上着水”に挑むという。新たに平山浩行、伊原剛志のほか、佐藤演じる吉岡哲也の彼女役で、仲里依紗が出演することも発表された。


 2004年の映画『海猿 ウミザル』からスタートした同シリーズだが、2005年に放送されたテレビドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」、2006年の映画『LIMIT OF LOVE 海猿』を経て、前作の『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010年公開)は、集大成とするべく、完結編として制作されていた。今回、前作の“完結”を覆す映画版第4弾の制作決定となったが、それには、シリーズを通して共に作品を作り上げてきた羽住英一郎監督、臼井裕詞プロデューサー、主演の伊藤の間に、海上保安官・仙崎大輔としての最終目標であり、究極のステージである特殊救難隊に挑みたいとの思いがあった。『LIMIT OF LOVE 海猿』(興行収入71億円)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(興行収入80億4,000万円)のその年の実写邦画ランキング1位という記録、続編を望む声に後押しされ、“海猿”は、シリーズ開始時は潜水士候補生だった仙崎大輔のいち海上保安官としての物語を完結し、新たに特殊救難隊としての物語をスタートさせることになったのだ。


 東日本大震災が発生したのは、脚本作りのさなか。伊藤は「日本が、震災というとても困難な状況に直面している今の時期に、“人命救助”を扱うエンターテインメントである『海猿』を作っていいのか、という思いもありました」と吐露したが、震災を通して、「誰かのために闘っている人たちがいる」と強く感じ、被災した方々を含むファンからの「また仙崎が観たい」という声に、「今だからこそ、海猿をやるべきなんだ」と決意したことを明かしている。


 タイトルの「BRAVE HEARTS」に込められたのは、「どんな困難な壁も、多くの人が集まって勇気ある一歩を踏み出せば、きっと乗り越えられる」という思い。「僕はこれまで、いつも“前作を超えたい”という気持ちで『海猿』に臨んできましたが、今回は、“一人でも多くの人を勇気付けたい”という思いが一番大きいです。皆さんが、仙崎の姿を見て、勇気を持ってもらえたらと思います。多くの方に愛されている作品なので、期待を裏切らないよう、全員で一つになって、最高の『海猿』を作り上げたいと思います」と伊藤の思いも熱い。


 『BRAVE HEARTS 海猿』では、大輔の妻(加藤)が2人目を身ごもり、佐藤演じる哲也には、仲演じるキャビンアテンダントの恋人・美香が。しかし、美香の搭乗するジャンボ旅客機が羽田空港を目指し飛行中にエンジンが炎上。乗客乗員346名全員を助け出すため、仙崎たちが海難救助に向かう姿を描く。17日にはクランクインし、12月中旬にクランクアップ、シリーズ初の夏休み映画として、来年7月に公開される。


 映画『BRAVE HEARTS 海猿』は2012年7月全国公開


 これはシリーズのファンにとっては嬉しい話。個人的には3作目がダメダメだったので、とりあえず『THE LAST MESSAGE 〜』くらいは超える展開にしてほしいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アン・ハサウェイ版キャットウーマン、猫コスチュームは卒業!?

アン・ハサウェイ版キャット
 クリストファー・ノーラン監督のバットマン・シリーズ最新作「ダークナイト・ライジング」に登場するキャットウーマンの最新ビジュアルが、このほど公開された。


 「バットマン・ビギンズ」(2005)、「ダークナイト」(2008)に続く、ノーラン監督による「バットマン」シリーズ最終章。前作で闇に消えたバットマンの復活を描く。


 最新ビジュアルは、アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンが、従来のイメージを払拭した新コスチュームを披露。「バットマン・リターンズ」(1992)で、ミシェル・ファイファーが着用したものとは異なり、特殊なゴーグルとシンプルなスーツに一新。剛健なデザインのバット・ポットに、女性らしい鮮やかな赤い口紅がスタイリッシュに際立つ。


 ちなみにこの「ダークナイト・ライジング」は、今回は味方となる(らしい)キャットウーマン役のアン・ハサウェイをはじめ、主演のクリスチャン・ベールはもちろん、ゲイリー・オールドマンやモーガン・フリーマンら、お馴染みの面々が出演。バットマンの最強の敵ベイン役のトム・ハーディ、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レビットら、「インセプション」のキャストが再結集することでも話題を集めている。


 「ダークナイト・ライジング」は来年夏、全国公開予定

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 8日 (木)

ハウスメイド

ハウスメイド
監督:イム・サンス
出演:チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ、ソウ、ユン・ヨジョン 他


 《コリアン・エロス+サスペンス》


 これはたぶん評価が真っ二つに分かれると思うのだが、僕はいまひとつ気分的にものれなかった。


 裕福な上流階級の邸宅で住み込みのメイドとして働くことになったウニ。同じ家に長年勤めるベテランメイドのビョンシクから指導を受けながら家事をこなし、妊娠している若奥様ヘラとその娘ナミの世話をする毎日。だがある日、ウニの寝室に主人のフンが忍び込み、ウニと関係を持ってしまう。


 この映画は今から50年も前に作られた、韓国国内では伝説的なヒット作「下女」のリメイク。オリジナル版がどうだったのかは、当然分からないが、そういえばこの映画は、冒頭から不穏な空気が漂う若い女性の飛び降り自殺シーン以外、どこか古臭い。


 ヌードも厭わないチョン・ドヨンの演技は拍手ものだが、それよりも傍観者であるはずの、ユン・ヨジョン扮するベテランメイドのキャラクターが強烈。ウニの妊娠が判ったあとに、徐々に存在感を現していく部分は、こちらも思わず見入ってしまった。


 結局、ウニはこの金満一家に対して翻弄された分、壮絶な復讐をして果てるのだが、正直映像表現としてアレでは生ぬるいと思った。アレでは自然発火したみたいで説得力が足りない。せめてもう一つ輪をかけたような、一家にダメージを与えるようなものにならなかったのだろうか? もちろんそこが一番描きたかったところではなく、実はその直後に観る者を心理的に恐怖のどん底に叩き落とすラストがあるのだが、インパクトを与えるためにも、もう一捻りほしかった。


私の評価…☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 6日 (火)

〈午前十時の映画祭〉ダーティハリー

〈午前十時の映画祭〉ダーティハ
監督:ドン・シーゲル
音楽:ラロ・シフリン
出演:クリント・イーストウッド、ハリー・ガルディノ、アンディ・ロビンソン、レニ・サントーニ、ジョン・ミッチャム、ジョン・ラーチ、ジョン・ヴァーノン 他


 《アウトローな刑事映画の決定版》


 1970年代を代表する刑事ドラマの名作1つであり、目的を達するためには手段を選ばない、アウトロー的だが信念を貫く主人公をクリント・イーストウッドが好演し、同じ年に公開された(午前十時の映画祭では次週上映となる)「フレンチ・コネクション」とともに、後々のアクション映画に大きな影響を残した映画だ。


 勿論、この映画は娯楽映画なので、通常は刑事が持つはずがない狩猟用の銃弾(44マグナム)をハリーが扱ったり、シリーズ化された上で定番となるセリフ(「Go ahead make my day!」など)があったりするのだが、単に娯楽に撤するだけでなく、当時の世相も的確に捉えているのが特色。


 例えば、劇中で犯人が起こす愉快犯的無差別殺人や、マスコミを利用した劇場型犯罪は、当時からアメリカで問題となっていたものだし、何より異常な犯人“スコルピオ”のモデルは、この映画が製作されるたった3年前に起こった、アメリカ未解決事件史上に名高い“ゾディアック事件”の犯人ゾディアックである。ゾディアック事件自体も1970年以降、3度映画化されており、最近では事件を追う側から描いた2007年公開の「ゾディアック」(デヴィッド・フィンチャー監督 ジェイク・ギレンホール主演)が有名だ。


 また、現在の刑事ドラマではお馴染みのミランダ警告(逮捕時または取り調べ前に刑事が容疑者に言う弁護人立ち会いの権利とか黙秘権云々… というアレである)を行わなかったために、法に基づく適正手続きが行われなかったとして、容疑者が釈放されるという警察側のミスも、ミランダ警告が定められてまだそれほど年月が経っていないこの時代の話というのを表している。


 ちなみにこの映画、イーストウッドの主演で結果的には成功したが、彼は当時俳優としてのキャリアは停滞していた時で、当初主演にオファーされたのは何とフランク・シナトラだった。彼は結局断ったのだが、シナトラといえばミュージカル映画のイメージが強いので(「オーシャンと11人の仲間たち」ってのもあるが)、こんな骨太な映画にはならなかっただろう。その後もスティーブ・マックィーンやジョン・ウェイン(!)らがオファーされるもうまく行かず、イーストウッドに回ってくるのである。他のキャストなら絶対にイメージが違うものになっていただろうから、世の中わからないものだ。


 当初続編を作る気は全く無かったようで、映画は警察組織に嫌気がさしたハリーがバッヂを投げ捨てる場面で終わる。しかしシリーズは5作作られ、興行的には4作目がシリーズ最大のヒットとなっている。ストーリー的には次第に現実感からかけ離れていき、この1作目と、警察の腐敗を描いた2作目くらいまでが、良作といえるのではないかと思うが、皆さんはどう思われますか?


私の評価…☆☆☆☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 4日 (日)

「フラットライナーズ」リメイクへ

「フラットライナーズ」リメイク
 人気スターが共演した1990年のサスペンス映画「フラットライナーズ」(監督:ジョエル・シュマッカー)が、リメイクされることがわかった。


 米コロンビア・ピクチャーズはこのほど、「ミッション:8ミニッツ」(監督:ダンカン・ジョーンズ)の脚本家をこのリメイクの脚本に起用。「ドリームガールズ」のプロデューサーと、オリジナル版の製作会社がプロデュースを手がける。監督やキャストは未定。


 「フラットライナーズ」は、5人の医学生が自ら実験台となって臨死体験をするが、その後奇妙な幻覚に悩まされるようになるというサスペンスドラマ。キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィン、オリバー・プラットら当時の若手スターの豪華共演が話題になった。


 この映画って確か、死後の世界というよりは、死ぬ恐怖と心の闇を描いたものだったと思うが、今回はどんなキャストが集結するのか、新たなテーマが加えられるのか。続報に期待したいところだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 3日 (土)

「ダイ・ハード5」監督決定

「ダイ・ハード5」監督決定
 ブルース・ウィリス主演のアクションシリーズ最新作「ダイ・ハード5(仮)」の監督に「マックス・ペイン」のジョン・ムーアが決定した。


 「ダイ・ハード5」の舞台はロシア。「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のスキップ・ウッズが脚本を手がけた。ウィリスはアクションコメディ「RED レッド」の続編も控えているため、今年中に「ダイ・ハード5」の撮影を終えたい意向のようだ。


 …まだ作るのか(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

元スーパーモデルのジェマ・ワードが「グレート・ギャツビー」に出演へ

元スーパーモデルのジェマ・ワー
 「ロミオ&ジュリエット」のバズ・ラーマン監督と、レオナルド・ディカプリオ主演で3D映画化される「グレート・ギャツビー」に、オーストラリア出身の元スーパーモデル、ジェマ・ワードが出演することがわかった。


 原作は、米作家スコット・フィッツジェラルドの代表作で、1920年代のニューヨーク、ロングアイランドを舞台に、東部の令嬢デイジーに恋をした成り上がり者ギャツビーの破滅へと向かう人生を描く。今までに4度映画化されており、その中でも1974年のロバート・レッドフォード、ミア・ファロー共演による「華麗なるギャツビー」は特に有名。また、舞台化喪もされ日本では宝塚歌劇団で上演された。


 今回の3D映画版では、主人公ギャツビー役をディカプリオ、デイジー役を「十七歳の肖像」のキャリー・マリガン、ギャツビーの隣人で物語の語り手となるニックを「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイアが演じる。また、デイジーの夫で富豪のトム役にジョエル・エドガートン、その愛人マートル役にアイラ・フィッシャーが決定している。


 尚、ジェマ・ワードの役どころは不明。現在女優転向を目指してモデルを休業中で「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(セリフのある人魚役のうちの1人)などに出演している。


 「グレート・ギャツビー」はワーナー・ブラザースの製作で、シドニーのフォックス・スタジオで現在撮影中。ということは来年公開になるのかな? ジェマ・ワードは可愛いルックスからドール顔と呼ばれる人気モデルで、数年前に日本でも某乳製品のCMに出ていて、僕はその時から知っていたし、この映画も出演者が豪華なので楽しみ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イーストウッド監督「スタア誕生」製作延期か

イーストウッド監督「スタア誕生
 先日、過去にジュディ・ガーランド等がヒロインを演じた「スタア誕生」がクリント・イーストウッド監督でリメイクされると、このブログでも紹介したが、製作延期の可能性が出てきた。


 これは当初来年2月のクランクインが予定されていたところに、主演のビヨンセが妊娠を発表したためで、スタジオはビヨンセの出産と仕事復帰を待つ間、主演男優のキャスティングに時間を費やしたいと考えているようだ。


 監督は当初相手役としてレオナルド・ディカプリオに白羽の矢を立てていたが、これはどうも断られたようである。ウィル・スミスやクリスチャン・ベールなど多数の主役級俳優の名が浮かんでは消え、まだ決定には至っていない。


 「スタア誕生」は、映画スターに憧れてハリウッドにやってきた女性が、大スターとの出会いをきっかけに女優としての成功の道を歩んでいく、悲恋映画の名作で、映画はジャネット・ゲイナー主演の1937年版、ジュディ・ガーランド主演の1954年版、バーブラ・ストライザンド主演の1976年版に加え、1954年版のルーツ的作品で1932年の「栄光のハリウッド」を含めると4本製作されている。


 これは仕方ないこととはいえ、期待していた人たちにはちょっと残念なニュース。ビヨンセにはピッタリの映画だし、僕も期待していたんだが。でも、やるからには相手役には相性のいい男優が選ばれてほしいし、正直ディカプリオではイメージがちょっと違うかなとは思っていたので、どういうキャスティングになるのか、要注目だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 2日 (金)

ハンナ

ハンナ
監督:ジョー・ライト
音楽:ケミカル・ブラザース
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ホランダー、ジェイソン・フレミング、ミシェル・ドッカリー、ジェシカ・バーデン 他


 《メインキャストは良、映画はイマイチ》


 何だろうな、このモヤモヤ感は。


 シアーシャ・ローナンといえば、この映画と同じジョー・ライト監督が、3年前にキーラ・ナイトレイ主演で作った映画「つぐない」で、嫉妬から主人公である姉の恋路を徹底的に邪魔する妹を演じ、当時最年少でアカデミー助演女優賞にノミネートされた、若手の実力派女優である。


 そのシアーシャが再びこの監督と組んだ映画なのだが、今度はアクション・サスペンス。本来この監督は「プライドと偏見」等、文芸ものが得意なので、こういうアクションものには不慣れな筈なのだ。それでもいいやと思って観たら、やはり映画としては今一つ納得のいかない出来だった。


 まぁ、随所にグリム童話のテイストを持ち込んで、ストーリーが構成されているので、この監督が撮るというのも、わからなくもないが、まぁ不慣れな人がやるとアラが目立つものだ。


 出生の秘密が明かされないまま、リーサル・ウェポンとして育てられる主人公の設定は、広い意味でのファンタジーとして捉えれば、まだ納得のいくものではあるが、それを育てる父親の役割が、少女の運命を見守るのか戦わせるのかはっきりせず、観ているこちらには不満が残る。対照的に芸達者なケイト・ブランシェットは、トンデモな悪役を嬉々として演じているのが面白い。電動歯ブラシで、口の中が血だらけになるまで磨いたあと、ニンマリと笑う場面は、思わずこっちもニンマリしてしまった。


 それにしても最近のアメリカ映画は、子役、それも女優が結構過激な役を演じる映画が多くなっている気がする。例をあげれば「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリンや「キック・アス」「モールス」のクロエ・グレース=モレッツ等だが、アクションをキメるだけでなく、銃も扱ったりして、果たしてこれでいいのかとも思っているのだが。


 ちなみに、この引き込まれそうになるくらい凄くきれいなブルー・アイズと的確な演技力を身につけたシアーシャは、またこの監督と組む事になった。この監督が次に挑むのは文豪トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」の再映画化で、主演は監督とは「プライドと偏見」「つぐない」に次いで3度目のタッグとなるキーラ・ナイトレイ。ジュード・ロウの参加も決定しているこの作品で、シアーシャはヒロインの相手役(現在配役未定)の妹を演じる事が決定している。早ければこの秋にもクランク・インという事なので、またどのようなアプローチを見せるのか、楽しみになってきた!


私の評価…☆☆★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »