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2011年9月27日 (火)

ラビット・ホラー 3D

ラビット・ホラー 3D
ラビット・ホラー 3D
監督:清水崇
音楽:川井憲次
撮影監督:クリストファー・ドイル
出演:満島ひかり、澁谷武尊、香川照之、大森南朋、緒川たまき 他


 《監督自身の過去作との見事な融合》


 この映画はファンタジー・ホラーということだが、ホラー映画としてはそれほど怖くはない。むしろ、ダーク・ファンタジーとして捉えるべきのものだと思う。


 よく見ればこれ、清水監督の過去の代表作をうまく活用(流用?)した映画だ。主人公が住む家の空間は、どことなく「呪怨」だし、澁谷武尊クンの登場の仕方はほぼまるっきり「呪怨」の佐伯俊雄だ。加えて主人公らが行く映画館で上映している映画が「戦慄迷宮3D」だし、そこに出てきた白いうさぎが、今度は重要なキーパーソンとなる“うさぎ人間”となって襲いかかるのである。


 全てはある人物が、過去に犯してしまった過ちがトラウマとなり、そこから発生する誤った妄想が、やがて現実と混同していくという、やや難解な展開へとなっていくのだが、「吸血姫美夕」の川井憲次による幻想的な音楽と、ウォン・カーウァイ監督の映画撮影で知られるクリストファー・ドイルによる流麗なカメラワークに見入ってしまった。


 役者に目を向ければ、やはり満島ひかりの巧さが光る。失語症の女性という、それだけでもかなりの難役なのだが、香川照之や大森南朋といった曲者俳優を相手に、抑えた演技で堂々と渡り合っているし、“叫びたくても叫べない”のがかえって不気味さを増している。


 今回パナソニックが開発した新しい3Dカメラを使って撮影されているので、立体感と奥行を感じる映像は十分過ぎるほど楽しめた。あとはホラーかファンタジーなのかというバランスの問題。きれいに見せるだけで恐怖感があまりないなら、ホラー映画としては物足りないのだ。


私の評価…☆☆☆

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