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2011年9月13日 (火)

〈午前十時の映画祭〉フレンチ・コネクション

〈午前十時の映画祭〉フレンチ・
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー、フェルナンド・レイ、マルセル・ボズッフィ、トニー・ロー・ビアンコ 他


 《映画史を変えたカーチェイス・シーン》


 先週上映された「ダーティハリー」と同じ年に製作された、刑事もの映画の傑作。実際にあった麻薬密輸事件を元に書き上げられたノンフィクション小説を映画化し、ドキュメンタリータッチで描いている。第44回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、作品・監督・主演男優賞など5部門で最優秀賞に選ばれた。尚、事件をはっきり解決させないかたちで終わらせているが、この映画公開から3年後にジョン・フランケンハイマー監督で続編が製作され、そこでこの後日談が語られることになる。


 ドキュメンタリー調だと、終始地味な展開というイメージもあるが、フリードキン監督自身がドキュメンタリー出身ということもあり、登場人物描写にドキュメンタリー手法を取り入れ、それが映画の中で見事に活かされている。


 特に印象に残るのは、後々語り種となる、高架橋下でのカーチェイスの場面。電車をジャックして逃げる殺し屋を、ジーン・ハックマン扮するドイル刑事(通称“ポパイ”)が自動車で執拗に追いかけるシーン。当時としては斬新な、車が逆走するという設定は、その後多くの映画で模倣されることになるのだが、殆どの部分はジーン・ハックマンが自ら運転し、何と一般車両が走るなかで撮影されている。ジェリー・グリーンバーグによるこの場面の見事な編集は、アカデミー賞に輝いているのだが、この映画のプロデューサーはフィリップ・ダントニ。そう、映画ファンならもうお分りかと思うが、第1回午前十時の映画祭ですでに上映されているスティーブ・マックィーン主演の傑作映画「ブリット」をプロデュースした人である。あの映画も映画史を変えたといわれる、サンフランシスコの坂道を利用した凄絶なカーチェイスシーンがあるのだが、やはりそういうアイデアが活かされているからこそ、こういった名場面や名作が誕生するのである。


 最近は、近々シリーズ最新作が公開される「ワイルド・スピード」シリーズや、共に来年最新作が公開される予定の「ジェイソン・ボーン」と「ジェームズ・ボンド」の両シリーズなどで超絶的なカーアクションが見られるようになったが、部分的にでもCGが入っていると思うと、少々シラケてしまう。生身のアクションをもう一度見てみたいものだ。


私の評価…☆☆☆☆

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