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2011年9月 2日 (金)

ハンナ

ハンナ
監督:ジョー・ライト
音楽:ケミカル・ブラザース
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ホランダー、ジェイソン・フレミング、ミシェル・ドッカリー、ジェシカ・バーデン 他


 《メインキャストは良、映画はイマイチ》


 何だろうな、このモヤモヤ感は。


 シアーシャ・ローナンといえば、この映画と同じジョー・ライト監督が、3年前にキーラ・ナイトレイ主演で作った映画「つぐない」で、嫉妬から主人公である姉の恋路を徹底的に邪魔する妹を演じ、当時最年少でアカデミー助演女優賞にノミネートされた、若手の実力派女優である。


 そのシアーシャが再びこの監督と組んだ映画なのだが、今度はアクション・サスペンス。本来この監督は「プライドと偏見」等、文芸ものが得意なので、こういうアクションものには不慣れな筈なのだ。それでもいいやと思って観たら、やはり映画としては今一つ納得のいかない出来だった。


 まぁ、随所にグリム童話のテイストを持ち込んで、ストーリーが構成されているので、この監督が撮るというのも、わからなくもないが、まぁ不慣れな人がやるとアラが目立つものだ。


 出生の秘密が明かされないまま、リーサル・ウェポンとして育てられる主人公の設定は、広い意味でのファンタジーとして捉えれば、まだ納得のいくものではあるが、それを育てる父親の役割が、少女の運命を見守るのか戦わせるのかはっきりせず、観ているこちらには不満が残る。対照的に芸達者なケイト・ブランシェットは、トンデモな悪役を嬉々として演じているのが面白い。電動歯ブラシで、口の中が血だらけになるまで磨いたあと、ニンマリと笑う場面は、思わずこっちもニンマリしてしまった。


 それにしても最近のアメリカ映画は、子役、それも女優が結構過激な役を演じる映画が多くなっている気がする。例をあげれば「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリンや「キック・アス」「モールス」のクロエ・グレース=モレッツ等だが、アクションをキメるだけでなく、銃も扱ったりして、果たしてこれでいいのかとも思っているのだが。


 ちなみに、この引き込まれそうになるくらい凄くきれいなブルー・アイズと的確な演技力を身につけたシアーシャは、またこの監督と組む事になった。この監督が次に挑むのは文豪トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」の再映画化で、主演は監督とは「プライドと偏見」「つぐない」に次いで3度目のタッグとなるキーラ・ナイトレイ。ジュード・ロウの参加も決定しているこの作品で、シアーシャはヒロインの相手役(現在配役未定)の妹を演じる事が決定している。早ければこの秋にもクランク・インという事なので、またどのようなアプローチを見せるのか、楽しみになってきた!


私の評価…☆☆★

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