« 親愛なるきみへ | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉シェーン »

2011年10月 2日 (日)

〈午前十時の映画祭〉荒野の七人

〈午前十時の映画祭〉荒野の七人
監督:ジョン・スタージェス
原作:黒澤明、橋本忍、小国秀雄
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ホルスト・ブッフホルツ、チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーン、ブラッド・デクスター、ロバート・ヴォーン、イーライ・ウォラック、ロゼンダ・モンテロス、ジョン・アロンゾ、ウラジミール・ソコロフ、ヨルグ・マルティネス・デ・ホヨス、リコ・アラコス、ビング・ラッセル 他


 《黒澤映画の傑作リメイク》


 「第1回午前十時の映画祭」で「大脱走」をやったのなら、この映画をやらないわけにはいかないだろう。「大脱走」は「荒野の七人」の大ヒットを受けて、この映画のスタッフとキャストの一部が再結集して製作されたものだから。


 一応、黒澤明監督の「七人の侍」を西部劇に翻案し、今風に言うとハリウッド・リメイクしたものだが、厳密にいうとオリジナル版の設定には当てはまらないキャラがいたり、オリジナル版の複数のキャラ設定が混ざっている役があったりと、決してオリジナル版をそのままなぞった内容にはなっていない。ただ、きっちりオマージュは捧げてあり、大まかな設定やセリフなどは忠実に再現されている。


 オリジナル版がいいからというのもあるが、この映画も観ていて実に気持ちがよく楽しい。ただ、当初はユル・ブリンナーは主演ではなく監督で、主演はアンソニー・クインの予定だったらしいのだが、スタッフ間で対立があったため変更となったらしい。もしも当初の予定どおりなら、傑作になり得ただろうか? もしも当初の予定どおりなら、「大脱走」も生まれなかったかも、という事を考えると、巡り合わせの妙というものを感じざるを得ない。


 この七人の役者も次々に鬼籍に入り、今や残っているのは、メンバーの中では比較的若い方だったロバート・ヴォーンだけになってしまったのは、時の流れを感じずにはいられない。悪役のイーライ・ウォラックは、ハリウッドの現役最高齢俳優だと思うのだが(御年95歳!)、今年あの「ウォール街」の続編「ウォール・ストリート」に出演し、元気なところを見せていた。ロバート・ヴォーンもあまり映画では見かけなくなったが、日本でもNHK-BSで放送されているイギリスのTVドラマ「華麗なるペテン師たち」(現在イギリスでは第6シーズン、日本では第4シーズンまで放送済み)にレギュラー出演している。2人とも高齢だがまだまだ頑張ってほしいと思う。


私の評価…☆☆☆☆☆

|

« 親愛なるきみへ | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉シェーン »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〈午前十時の映画祭〉荒野の七人:

« 親愛なるきみへ | トップページ | 〈午前十時の映画祭〉シェーン »