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2011年10月 9日 (日)

ゴーストライター

ゴーストライター
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、オリヴィア・ウィリアムズ、キム・キャトラル、ティモシー・ハットン、トム・ウィルキンソン、ジェームズ・ベルーシ、ロバート・パフ、ジョン・バーンサル、ティム・プリース、イーライ・ウォラック 他


 《フィクションではあるが、あってもおかしくない社会派スリラー》


 この映画は政治評論家で作家でもあるロバート・ハリスの同名小説を原作とする映画で、元英国首相の自伝小説の執筆を依頼されたゴーストライターが、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていくという話である。ちなみに関東地区では8月末に公開されたが、関西地区では約1か月遅れの公開となった。


 ゴーストライターとは本来の著者に成り代わって文章を書く書き手の事であり、出版物や脚本の業界ではよくある事でもある。また、大抵そのライターの名前は公表されない。まさに“幽霊”なのだ。この映画でもユアン・マクレガーが扮するゴーストライターである主人公の名前はない。


 主人公はこの元首相の自叙伝の代筆を、破格の報酬でもって引き受けさせられるのだが、最初から乗り気ではない。それはこの元首相の身辺の事で、あまりにも胡散臭いニオイがプンプンするからで、そのイヤな予感は当たってしまうのだ。


 この元首相のモデルは実在の元首相でもあるトニー・ブレアだともいわれているが、実際原作が発表された当時、原作者とブレア元首相は友人関係だったらしく、何となく雰囲気が似ているブロスナンがキャスティングされたのも、それを意識したものなのかもしれない。


 ちりばめられた伏線が、最後一気に見事に結ばれる。名も無き者が、政治的な“闇”に深く首を突っ込みすぎると、どうなるか。ラストの一瞬でそれを端的に表してみせる、ポランスキーの手腕は見事。まさにサスペンスの王道である。


私の評価…☆☆☆☆★

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