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2011年12月15日 (木)

リアル・スティール

リアル・スティール
リアル・スティール
監督:ショーン・レヴィ
出演(吹替版声優):ヒュー・ジャックマン(山路和弘)、ダコタ・ゴヨ(吉永拓斗)、エヴァンジェリン・リリー(天海祐希)、アンソニー・マッキー(堀内賢雄)、ケヴィン・デュランド(森田順平)、カール・ユーン(声優名不明)、オルガ・フォンダ(木下紗華)、ホープ・デイヴィス(八十川真由野)、ジェームズ・レブホーン(糸博) 他


 《ロボット版「ロッキー」&「チャンプ」》


 「ナイト・ミュージアム」シリーズ等、コメディを得意とするショーン・レヴィ監督の最新作。だがこの映画は随所に笑える場面はあるものの最後まで目が離せない、そして感動的な人間ドラマに仕上がった。


 2020年、人間同士が拳を交える時代は終わりを告げ、代わって人が操る高性能なロボットたちが死闘を繰り広げるロボット格闘技がはやっていた。そんな時代の到来によって、生きる場所を失った元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は、失職しプライドまで失った。今では古くからの女友達ベイリー(エヴァンジェリン・リリー)に支えられ、辛うじてロボット格闘技のトレーナーとして生計を立て、自暴自棄に暮らす日々。


 そんなある日、チャーリーの前に11年ぶりに現れたのは、彼の一人息子である少年マックス(ダコタ・ゴヨ)だった。マックスがまだ赤ん坊の頃に別れて以来の再会だ。最愛の母を亡くした彼は、深く傷ついていた。そのためマックスはチャーリーに心を開くはずもなく、父子関係は最悪のまま二人は暮らすことになるのだ。そんな二人を結び付けたのは、ゴミ置き場に捨てられた、一台のオンボロ・ロボットだった。「ATOM」と名付けられた彼の身体は小さくロボット格闘技用には不向きに見えたが、他のロボットとは違う、ある「特別な機能」を備えていた。それは、相手の動きを真似ることで闘いを学んでいく「シャドー機能」というもの。この出会いが、彼らの人生に奇跡を起こす“運命の出会い”になるとは、この時まだ誰も気付いていなかった…。


 ボクシングを題材に父子愛などの人間ドラマを描くものは、有名な「ロッキー」や「チャンプ」など昔からハリウッドが得意としてきた分野で、決して目新しいものではないが、やはりそれでもついつい興奮して観てしまう。本作でも妻の死をきっかけに身も心も離れていた父子が再会し、「ATOM」というロボットを通して絆を取り戻していく。少々、格闘技の場面が多くて人間ドラマがもう少し掘り下げられていたら、もっと良いものができていたかもしれないが、その格闘技のリングも、ロデオ会場や廃墟、また自動車だけで四角いリングが作られていたりとバリエーションが多く、観客の目を楽しませる。対戦するロボットたちも個性的で、「ATOM」に出会う前にチャーリーが持っているロボットが戦うのはロボットではなく“牛”だし、日本製ロボット「超悪男子」は笑える。ロボットの動きも、現在のVFXには欠かせないアニマトロニクスとモーション・ピクチャーの合わせ技なので、凄くリアルで躍動感がある。


 クライマックスの“ゼウス”との戦いはまさに「ロッキー」そのもの。女性オーナー付きの相手陣営の攻撃に何度倒されながらも起き上がる「ATOM」の姿は「ロッキー4」の対ドラコ戦を思い起こさせ、心の傷を負った父子が再生していく姿とオーバーラップするし、それを客席で見守るベイリーの姿はまるでエイドリアンである。


 事前に買ったポップコーンが、殆ど手付かずのまま、観終わった後大量に残るくらい集中して楽しめる1本。もしかしたら、今回のお正月映画第1弾の公開作品の中では一番の出来なのかもしれない。


私の評価…☆☆☆☆★

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コメント

これも観に行きたい映画のひとつであ~る。
正月に行けるかな?!

投稿: シン吉 | 2011年12月19日 (月) 11時44分

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