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2011年12月 1日 (木)

新少林寺/SHAOLIN

新少林寺/SHAOLIN
新少林寺/SHAOLIN
監督:陳木勝
出演(吹替版声優 ※公表されているもののみ):劉徳華(藤真秀)、謝霆鋒(小野大輔)、范冰冰(本名陽子)、成龍〔特別出演〕(石丸博也)、呉京(志村知幸)、熊欣欣、干海(丸山壮史)、行宇(遠藤大智)、余少群(石狩勇気)、嶋田瑠那 他


 《テーマは重いが、娯楽映画として十分楽しめる傑作》


 「少林寺」といえば、カンフー映画の最高傑作である1982年のリー・リンチェイ(現ジェット・リー)主演作を思い浮べる人も多いだろうが、この「新少林寺」はそのリメイクでも続編でもない。全くのオリジナル作である。


 孫文らによる辛亥革命から1年後、中国全土では争いが絶えず、混沌に陥っていた。そんな中、登封市にある少林寺の僧侶たちは、戦火に巻き込まれ負傷した人々を救助していた。


 一方、粗暴で傲慢な将軍・侯杰(こう・けつ)(劉徳華=アンディ・ラウ)は、少林寺の中で敵の将軍を撃ち殺し、少林寺を愚弄して去っていく。ある時、権力拡大の野望を抱き、義兄弟を暗殺しようと目論んだ侯杰だったが、腹心の曹蛮(そう・ばん)(謝霆鋒=ニコラス・ツェー)に裏切られ、愛する一人娘(嶋田瑠那)も失い、自身も懸賞金のかかったお尋ね者となってしまう。全てを失った侯杰は、匿ってもらった少林寺の厨房係、悟道(成龍=ジャッキー・チェン)の家で髪を切り、出家して浄覚(じょうかく)となることを決意。悟りを開いた浄覚は僧侶を率い、難民たちと少林寺を決死の思いで守るのだが…。


 まずリー・リンチェイ主演版と今作とでは同じ少林寺でも時代設定が全く違う。リー・リンチェイ主演版は隋朝末期、今作はそれから約1300年後の話。今年の中国映画によく見られる辛亥革命の後日談のようなストーリーとなっている。


 また、リーのような武道系アクション俳優ではないアンディ・ラウを主役に配すことによって、人間ドラマの色濃い映画となった。もちろん、武術アクションも見応え十分だが、我欲VS慈愛という骨太なテーマが描かれているということもあり、今までのカンフーアクション映画とは一味も二味も違うものとなった。


 「1911」ではかなりお堅い役どころだったジャッキー・チェンが、本作では特別出演ながら彼本来の明るいキャラクターで出演しており、コミカルなアクションも見せている。アンディ・ラウとニコラス・ツェーの演技合戦も魅力的だ。出番は少ないが、ファン・ビンビン(范冰冰)も侯杰の心の変化を感じ取る妻という重要な役を好演している。そして、オリジナル版「少林寺」にオマージュを捧げたのか、1982年版「少林寺」のオリジナルキャストでジェット・リーの師匠でもあるユエン・ハイ(干海)が、少林寺のトップである方丈を演じている。


 クライマックス、2億4千万円の巨費を投じて本物と同じ大きさに建てられた少林寺のオープンセットが砲撃により大炎上するシーンは圧巻だ。中国の動乱の時代、翻弄されながらも生きた「漢(おとこ)」たちの熱いドラマに酔いしれた。


私の評価…☆☆☆☆

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コメント

マティくんの評価が☆☆☆☆だし、
観に行ってみようかなぁ~!?

投稿: シン吉 | 2011年12月 1日 (木) 18時07分

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