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2012年1月17日 (火)

〈午前十時の映画祭〉シザーハンズ

〈午前十時の映画祭〉シザーハン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・原案:ティム・バートン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、アンソニー・マイケル・ホール、アラン・アーキン、キャシー・ベイカー、ロバート・オリヴェリ、オーラン・ジョーンズ、ヴィンセント・プライス 他


 《切ないラブ・ファンタジー。僕はこの映画でウィノナ・ライダーに恋をした。》


 2年間にわたり、週替わりで計100本の名作映画をフィルム上映してきた「午前十時の映画祭」も、第1回から上映している映画館では、震災で被災して現在リカバリー上映している映画館を除き今週で最終回となる(第3回はリカバリー上映終了後、第2回から参入している劇場のみで上映)。この映画祭全体の感想は次で書くとして、僕の地元の映画館、TOHOシネマズ二条での最終回は、この「シザーハンズ」だ。


 ある孤独な発明家(ヴィンセント・プライス)の手によって生み出された人造人間エドワード(ジョニー・デップ)。だがその発明家はエドワードを完成させることなく死んでしまった。両手がハサミのまま、一人残されたエドワード。ある日、エドワードが住む城に来た化粧品の訪問販売員のペグ(ダイアン・ウィースト)は、彼を家に連れて帰ることにする。エドワードは植木を整えたり、ペットの毛を刈ったりして人気者になっていく。そしてそんな中出会ったペグの娘キム(ウィノナ・ライダー)に仄かな恋心を抱く。だがやがて、人間社会の辛く悲しい現実が彼を待ち受けていた…。


 ディズニーのアニメーターだったティム・バートン監督が、その後彼の作品の常連となるジョニー・デップを主演に迎えて作った、摩訶不思議なファンタジー。派手な画面の色使いもファンタジーとしてとらえれば違和感なく見える。ジョニー扮するエドワードとウィノナ・ライダー扮するキムとのロマンスは、そのまま実生活でも映画を地でいくものとなり、最終的には破局となるも、話題を集めたものだった。


 この映画が製作されてから20年が過ぎ去っている。この映画が公開された時、僕は専門学校の1回生。アルバイトで少々稼ぎもあったので、この年くらいから年間100本とか観始めるので、この映画も当時スクリーンで観ているのだが、とにかくウィノナ・ライダーが可愛くてたまらなかった。自分の好きな女優は昔からジェニファー・コネリーで、たぶんこれは死ぬまで変わらないと思うのだが、この映画を観てからはウィノナ・ライダーも好きな女優になった。この映画以降主演の2人はキャリアを重ね、ジョニー・デップは大スターになった。ウィノナ・ライダーも、「若草物語」などで2度アカデミー賞候補になるなど大躍進。一時精神を病んだり万引き事件で女優生命に危機が訪れるものの、現在は一応克服し脇役で評価を高めている。ちょうど1年前公開された「僕が結婚を決めたワケ」という映画でジェニファー・コネリーとウィノナ・ライダーがメインキャストとして共演していて、ボクは嬉しくなっていち早く観に行ったっけ(確かこのブログに書いたような…)。


 監督とは盟友のダニー・エルフマンによる、どこかもの悲しいメロディーも印象的。僕はテレビなどで何度も観ているから、オープニングテーマを聴いただけで、グッとくる。往年の怪奇映画俳優ヴィンセント・プライスについては、僕はよく知らないのだが、監督にとってはアイコンだったようで、エドワードの創造主の役としてはまさにうってつけだったのではないか。残念ながら彼はこの数年後に肺癌でこの世を去り、これが遺作となってしまった。


 ちなみに、主演のジョニー・デップは今でもこの続編の話があれば、ぜひやりたいのだそうだ。もちろん僕なら大反対! あのラストはファンタジー映画だからこそ許せる結末なのであって、あれ以上に最高のエンディングなど無い。無理矢理繋げる続編を作るなどもってのほかだ。エドワードがいつまでもキムの心の中に生き続けるように、この映画自体、客として観た僕の心の中に、そっとしまっておきたいのである。


私の評価…☆☆☆☆☆

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