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2012年1月17日 (火)

午前十時の映画祭、事実上の終了へ

 2回目を迎えた名作映画上映会「午前十時の映画祭」が、震災で一時休館していた映画館を除き今週で終了となる。第3回は3月から開催されるが、第1回から参加している映画館は今回で上映終了し、第2回から参入し〈赤の50本〉を上映した映画館で〈青の50本〉を上映する形をとるため、これ以上他の名作はこの上映会では観ることができない。


 今回の映画祭は一応形の上では成功しているが、細かい部分まで見るとどうか。実はこの映画祭の本来の目的は、今の10〜20代の若い世代に、古き良き映画をDVDではなく大画面スクリーンで観て楽しんでもらう事だったのだが、タイトルのように午前十時とほぼ限定してしまったおかげで、土日祝日はまだいいとしても平日のそんな時間に映画館に行く学生など殆どおらず、500円で観られる学生や子供の客入りがイマイチ良くなかった。第2回の興行収入は当然まだ集計が出ていないが、第1回の時から指摘されていた事であり、少しくらい改善はされていても、目的を達するまでには至ってないのではないかと思う。


 そしてこの企画は第1回の前にインターネットを通じて、上映してほしい映画のリクエストを募っていて、第1回はその結果を元に映画が選定されているのだが、せっかくリクエスト人気上位にランクされたにも関わらず、権利関係などの問題で1・2回とも上映できなかった映画が2本ある。


 それが「タワーリング・インフェルノ」(1974年)と「小さな恋のメロディ」(1971年)である。2本ともおそらく権利関係の問題なのだろう。「タワーリング〜」は、当時としては珍しかったメジャー映画配給会社2社による合作であり、アメリカでは20世紀FOXが、それ以外の地域ではワーナー・ブラザーズが権利を持っている。日本とアメリカで権利関係の所在が違うのだ。「小さな〜」は日本ではヘラルド(現・角川映画)が、権利を持っているが、イギリスの方は調べてみても出てこないところをみると、権利関係の所在が不明なのかもしれない。昨年末にBS-TBSで吹き替え版(恐らくトレーシー・ハイドの声を杉田かおるが担当したもの)が放送され、関連番組で現在のトレーシー・ハイドの姿が放送されてもいたのだが…。


 この映画祭がもたらした効果としては、古い映画でもアカデミー賞受賞作などの名作なら、お客さんも集まるし、まだまだ需要はあるということだ。事実、このイベントに触発されたかのように、全国的な旧作の上映会が増えつつある。昨年関東で上映された「いちご白書」と「ひまわり」がもうすぐ京都でも上映されるし、大阪・十三のシアター7では月イチで名作映画の上映がある。邦画でも去年東映が一部のT・ジョイで「時代劇映画特集」を組んだ。


 今回上映できなかった「タワーリング・インフェルノ」と「小さな恋のメロディ」に加え、自分自身がスクリーンで観たかった「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版」(1984年)は、また何かの機会に上映してほしい。もちろんこれから京阪神地区では梅田や浜大津などで開催される「第3回午前十時の映画祭」にも、第2回で観たくても観られなかった映画があるので、できるだけ観に行きたいと思う。

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