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2012年1月 5日 (木)

〈午前十時の映画祭〉ストリート・オブ・ファイヤー

〈午前十時の映画祭〉ストリート
〈午前十時の映画祭〉ストリート
監督:ウォルター・ヒル
音楽:ライ・クーダー
出演:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー、リック・モラニス、エイミー・マディガン、デボラ・ヴァン・バルケンバーグ、ビル・パクストン 他


 《とにかくヒーロー&ヒロインがカッコよすぎる》


 新年1本目の映画鑑賞。僕この映画はDVDで持っているんだが、まさか「午前十時の映画祭」のスクリーンで観られるとは、思っていなかった。名作であるかどうかはともかく面白い映画なので、これは嬉しい。


 人気ロック歌手のエレン・エイム(ダイアン・レイン)が地元で凱旋ライブ中にストリートギャング“ボンバーズ”に拉致される。 ダイナーを営む彼女のファンのリーヴァ(デボラ・ヴァン・バルケンバーグ)は、かつて地元で鳴らしたワルで、今は流れ者の弟トム(マイケル・パレ)に助けを求める。トムは陸軍あがりの女兵士マッコイ(エイミー・マディガン)を相棒にボンバーズのアジトを急襲、エレンを救い出す。


 2人はかつて恋仲だったが、エレンが歌手を目指すために心ならずも別れていた。だがこの救出をきっかけに2人の間に再び愛の炎が燃え上がる。一方、エレンを連れ去られたボンバーズのボス、レイヴェン(ウィレム・デフォー)は仲間を率いて街を襲撃しようとしていた。そしてトムに一騎打ちを申し出て、トムも受けて立つ。1対1の壮絶な戦いの末、トムは勝つ。結果、街には平和が訪れたが、エレンとの恋の結末や如何に…。


 西部劇の形式を現代劇に持ち込んで、ロック音楽映画風に仕立てたアクション映画だが、そのわりには登場人物から1人の死者もでないという、ちょっと珍しい映画でもある。因みに、いろいろ調べてみるとこの映画は当初、主人公トムの冒険物語として3部作が企画されていたようだが、本作の評価に対して本国アメリカでの興収成績が芳しくなく、続編製作が断念されたようである。


 この映画、主役のマイケル・パレは勿論、ダイアン・レインやエイミー・マディガンといった女優たちが“強い女性”を演じていて実にカッコいい。バックに流れるどこか田舎臭いライ・クーダーの音楽も凄く合っている。


 劇中でエレンが歌う曲(といってもダイアン・レインは歌っておらず覆面バンド“ファイヤー・インク”=実体は「フェイス・トゥ・フェイス」による吹き替え)もノリがよく、特にクライマックスで歌われる「今夜は青春(Tonight Is What It Means to Be Young)」は、日本でも大ヒット、椎名恵が「今夜はANGEL」のタイトルでカバーし、当時の人気ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌に起用されているので、この曲を聴くと、僕のような30代より上の世代は、凄く懐かしく感じるのである。


 この映画が公開された年の前後は音楽ビジネスが結び付いた映画が数多く公開されており、この映画の他にも「フラッシュダンス」や「セント・エルモス・ファイアー」、「フットルース」などがある。「フラッシュダンス」の「What a Feeling」(アイリーン・キャラ)や「フットルース」の同名タイトル主題歌(ケニー・ロギンス)は今だにCM等に使われるなど、スタンダード・ナンバーとなっている。


 そういえばアメリカでは昨年あたりから1980年代以降のヒット映画がリメイクされはじめた。日本では今月7日から公開のコリン・ファレル主演「フライトナイト 〜恐怖の夜〜」(オリジナル版は1985年製作)を皮切りに、同じくコリン・ファレル主演「トータル・リコール」(オリジナル版は1990年製作)、クレイグ・ブリュワー主演「フットルース 夢に向かって」(オリジナル版は1984年製作 ※こちらのみ日本では劇場未公開のままDVDスルー決定 3月発売予定)が今年公開されるが、これだけリメイクされるのは、その時代に、今にも通じる面白い映画がたくさん公開されていた証でもあり、この「ストリート・オブ・ファイヤー」も、そうしたその内の1本なのである。できれば、続編やリメイクでなくてもいいのでこういう映画をまた作ってほしいものだ。


私の評価…☆☆☆★

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