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2012年2月15日 (水)

ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演(吹替版声優 ※現時点で判明しているもののみ):ダニエル・クレイグ(てらそままさき)、ルーニー・マーラ(東條加那子)、クリストファー・プラマー(稲垣隆史)、ジュリアン・サンズ、ステラン・スカルスガルド(土師孝也)、スティーヴン・バーコフ(浦山迅)、ロビン・ライト(佐々木優子)、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(北川勝博)、ジョエリー・リチャードソン(田中敦子)、ジェラルディン・ジェームズ(宮寺智子)、ゴラン・ヴイシュニック、ドナルド・サムター(小島敏彦)、ウルフ・フリーバーグ、ベント・C・W・カールソン、ペル・マイヤーバーグ、ジョセフィン・スプランド、エヴァ・フリトヨフソン、モア・ガーペンダル、マーティン・ジャーヴィス、インガ・ランドグレー、マッツ・アンデルソン、エロディー・ユン、エンベス・デイヴィッツ 他


 《オリジナル版よりカッコいいリメイク》


 日本でも2年前に公開されてヒットした、スウェーデン映画の傑作「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」をハリウッド・リメイク。


 スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は意気消沈の日々を送っていた。そんなある日、彼のもとにスウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長でヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)という老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの本当の目的は、40年前に起きた親族の娘・ハリエット失踪事件の真相究明だった。ヘンリックは、ハリエット(モア・ガーペンダル)が一族の誰かに殺害されたと信じていたのだ…。


 40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。成功の影に隠された一族の血塗られた過去に気付くものの手掛かりの掴めないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主として、ある人物を紹介される。リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)という名の、色白で痩せた女。無口で小柄な彼女の肩口から背中にかけて、「龍の刺青(ドラゴン・タトゥー)」が異彩を放っていた。意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示す。そしてハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった…。


 2年前のスウェーデン映画版は3部作全て映画館で観ていて、このブログにも書いているが、ハリウッド映画には無い独特な感覚の映画で、リスベットが受ける性的暴力やリンチなど暴力描写の凄まじいさまが印象に残っていた。聖書に絡む謎など、キリスト教を知っていないと分からない部分があり少々難解なため、1作目だけ平凡な評価にしているが、2作3作と面白みは増していった。


 そんな作品がハリウッドリメイクされる事になり、観たいとは思ったものの、気になっていたのは、規制の厳しいアメリカ映画で、暴力描写がどこまで描けるのか、オリジナルの雰囲気を壊したりしないかという事だったが、オープニングを観てすぐにそれは杞憂に終わった。


 まず予告編でも流れていたレッド・ツェッペリンの「移民の歌」カバーバージョンがオープニングで流れるのだが、デヴィッド・フィンチャーは元々音楽PV出身の監督である。もうここからフィンチャー“節”が炸裂しており、一瞬で作品の世界に引き込まれた。もっとも、僕はMGM映画でダニエル・クレイグ主演という事もあり、あの人気スパイ映画シリーズを意識しているのかとも思ったが。


 気になっていた暴力描写も、オリジナル版よりは相当マイルドになっていたものの、恐らくあれがアメリカのR指定で描ける限界ギリギリかというところまで描いており、十分満足のいくものであった。オリジナル版と見比べると、ミカエルとリスベットの関係がより親密になっており、オリジナル版の印象が強いとその辺違和感があるが(確か2人が“交わる”場面はオリジナル版には無かったと思う)、実はこちらの方が原作に近いということで、オリジナル版とは少し変化をつける描き方をすることによって、単なるリメイクに終わらせないようにしようとしているのが伺える。


 この映画で個性的なキャラクター=リスベットを演じたルーニー・マーラが今回、アカデミー賞にノミネートされているが、それも納得。オリジナル版のこの役で、強烈なインパクトを残したノオミ・ラパスと比べると印象は薄いが、この女優は今まで「エルム街の悪夢(2010年版)」や「ソーシャル・ネットワーク」での清純なイメージでしか無かったので、今回は意外な一面を見せてくれた。“あの場面”での大きく荒いデジタルモザイクははっきりいって邪魔だった(笑)。


 既に公開済みのスウェーデンやアメリカでは大ヒットとなっているが、それならばやはりオリジナル版と同じように続作「火と戯れる女」、そして「眠れる女と狂卓の騎士」は同じキャストで作ってほしい。既にダニエル・クレイグは、日本では12月1日公開予定の「007/スカイフォール(仮)」以降5作分のシリーズ出演という大型契約をしたのに続いて、本シリーズ3作分の契約も既に済ませたということで、期待が大いに高まるところである。ストーリーはほぼ同じながら、オリジナル版とはラストが違う場面で終わっているので、そのあたりどういう変化を付けるのかも非常に楽しみだ。


私の評価…☆☆☆☆

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コメント

このあいだも言ってたけど!?
相当良かったようで!!

オリジナルを知らないオラには、
宣伝が情報源でしかないけど。

このブログなどからすると
相当お勧めな感じ!!

できるならば、観にいきたいトコだネ!?

投稿: シン吉 | 2012年2月15日 (水) 16時51分

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受信: 2012年3月 3日 (土) 21時17分

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