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2012年2月25日 (土)

TIME/タイム

TIME/タイム
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:アンドリュー・ニコル
出演(吹替版声優 ※現時点で判明しているもののみ):ジャスティン・ティンバーレイク(浪川大輔)、アマンダ・セイフライド(篠田麻里子[AKB48])、キリアン・マーフィー(内田夕夜)、オリヴィア・ワイルド(魏涼子)、マット・ボマー(小松史法)、アレックス・ペティファー(杉山大)、ジョニー・ガレッキ(明平鉄平)、ヴィンセント・カーシーザー(緑川光)、シャイロ・オーストワルド(羽飼まり)、クリスティアン・カステジャーノス(杉森多恵子)、レイチェル・ロバーツ(庄司宇芽香)、イーサン・ペック(金光宣明)、ヤヤ・ダクスタ(平田絵里子)、ベラ・ヒースコート、トビー・ヘミングウェイ(森田成一)、オーガスト・エマーソン(金野潤)、サーシャ・ピヴォヴァロヴァ、ジェシカ・パーカー・ケネディ(中司ゆう花)、コリンズ・ペニー(勝杏里)、クリストフ・サンダース 他


 《アイデアは、面白い》


 歌手のジャスティン・ティンバーレイクと、今注目株の女優アマンダ・セイフライド共演のSFスリラー。


 現代社会にどこかよく似た近未来。科学技術の進化により老化は完全に無くなり、全ての人間の成長は25歳でストップする社会となっていた。この社会の大きな特徴、それは唯一の通貨が「時間」であること。25歳になった瞬間から、体内時計が刻む「余命の時間」。「スラムゾーン」の人々の余命は23時間、「富裕ゾーン」の住人は永遠の命を享受する。2つの世界には「タイムゾーン」という境界線があり、互いの世界の行き来は禁じられていた。


 ある日、スラムゾーンに住む青年ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、富裕ゾーンからやってきた、人生に絶望した男ハミルトン(マット・ボマー)より、116年という時間を譲り受ける。その直後、ウィルの目の前で母親・レイチェル(オリヴィア・ワイルド)が、僅か1秒という時間のために息絶えてしまう。残酷な運命に怒りを覚え、この世界のシステムの謎の解明に挑む決意をしたウィルは、タイムゾーンを超えて富裕ゾーンに入り込む。そこで、代わり映えのない保守的な日常生活に飽き飽きしていた大富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)と出会う。


 そんなウィルを、時間を監視する「タイムキーパー」のレオン(キリアン・マーフィー)が、ハミルトン殺害の容疑で追跡する。富裕ゾーンの住人になりすましていたウィルはレオンに追い詰められ、そばにいたシルビアを人質にとって逃走するのだ…。


 ウィルの一方的な行動で始まった逃走劇だったが、絶対絶命の危機を潜り抜ける中で、シルビアはウィルの本当の目的に気付き始める。一体誰が何のためにこのシステムを作ったのか? ウィルとシルビアの間には、いつしか格差を超えた恋が芽生え、時間の秩序を守る者たちによる執拗な追跡をかわしながら逃避行を続けていく。だが、ウィルとシルビアの体内時計は、残り僅かな余命を告げていた…。


 老化現象が無くなり、通貨が時間(=余命)となった事で、貧富の差が拡大し、究極の“格差社会”が生まれる、というのは多分今までに無いアイデアだし、これによって人間の“不老不死”という、いわば永遠のテーマが皮肉たっぷりに描かれるという点では、非常に面白い映画だ。ギャングやタイムキーパーと主人公ら2人との追いつ追われつの展開も非常にスリリングで楽しい。


 ただ、この時間に支配された世界の隠された謎には、シルビアの父が関わるシステムのからくりがあるのだが、そのあたりの展開がやや中途半端になってしまった。25歳で成長がストップするという設定の割にはどう見ても25歳以上に見えるキャストもいるし、ツッコミどころも満載である。主人公が「俺たちに明日はない」みたいにアウトローな“犯罪者”になるオチも、どこかご都合主義である。


 主演2人もバランスが取れているかはかなり微妙。歌手が本業のジャスティンと、着実に女優としてのキャリアを積んでいるアマンダでは、演技にかなりの差があるように見え、主人公がヒロインに引っ張られているような部分が所々見受けられた。


 せっかくアイデアは面白いのだから、ツメが甘くなったのは痛い。ストーリーが最後まで破綻しなかったのがせめてもの救いか。


私の評価…☆☆☆

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