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2012年2月22日 (水)

メランコリア

メランコリア
メランコリア
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレクサンダー・スカルスガルド、ブラディ・コーベット、キャメロン・スパー、シャーロット・ランプリング、ジョン・ハート、ステラン・スカルスガルド、ウド・キア、キーファー・サザーランド 他


 《鬱病の人が考える、この世の終焉》


 まず断っておくが、この映画は駄作ではない。ただ、観ていて爽快な気分になる映画では絶対にない。


その日は、人生最高の日になるはずだった。姉クレアと、その夫ジョンの豪華な邸宅で盛大なパーティーを行う新婦のジャスティン、夫となるマイケルと共に皆に祝福されながらも、何故か激しい虚しさと気怠さに囚われる。そして、巨大な惑星「メランコリア」が地球に向けて近づいていることを知り、焦燥や絶望ではなく、心が軽くなっていく感覚を覚える。だがそれは同時に、メランコリアが世界の終わりをもたらすことを意味していた…。


 この映画は簡単に言えば鬱病の人から見た終末論。映画のアイデア自体が、鬱病に苦しんでいた頃の監督が出席したセラピー・セッションから来ている。タイトルの「メランコリア」とは映画の中では惑星の名前だが、直訳すれば“憂欝”という意味になる。ちなみに主演のキルスティン・ダンストも、鬱病の一歩手前である“鬱状態”と呼ばれる症状からくるアルコール依存症の治療を受けた事があるようだ。キルスティンはあの「インタビュー・ウィズ・バンパイア」でトム・クルーズ扮する主人公の娘を演じていた元・子役である。ジョディ・フォスターやドリュー・バリモアなどの、他の元・子役俳優と同じように、ある種の“壁”にぶち当たっているのである。


 そんな彼女は本作で、この前このブログに書いた日本での劇場未公開映画「幸せの行方…」に続き、ヌードを披露している。「幸せの〜」の時は、服の上からシャワーがかかりスケスケ状態になったセミ・ヌードだったが、今回は一糸纏わぬスッポンポンである。子役のイメージが強い女優のこんな姿は、あまり観たくはないのだが、彼女の表情を観ていると、どこか吹っ切れた感があった。


 惑星大接近による地球滅亡を描いたアルマゲドン映画。だが、他の同種の映画と違い、本作は終始物静かに話が進む。アート感覚いっぱいの映像は、照明の当て方からして大変美しく、デジタル映像の利点を最大限に活かしているが、娯楽作を期待して観に行く人には不向き。芸術として楽しむ映画である。


私の評価…☆☆☆☆

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