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2012年4月23日 (月)

ヘルプ 心がつなぐストーリー

ヘルプ 心がつなぐストーリー
ヘルプ 心がつなぐストーリー
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:テイト・テイラー
原作:キャスリン・ストケット「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
出演:エマ・ストーン、ライラ・ロジャース、ヴィオラ・デイヴィス、ブライス・ダラス・ハワード、オクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャスティン、アーナ・オライリー、アリソン・ジャニー、アンナ・キャンプ、クリス・ローウェル、シシリー・タイソン、マイク・ヴォーゲル、シシー・スペイセク、ブライアン・カーウィン、レスリー・ジョーダン、メアリー・スティーンバージェン、ネルサン・エリス、デヴィッド・オイェロウォ、ダナ・アイヴィ 他


 《重いテーマなのに明るく爽やか》


 しばらくの間、諸事情でブログの更新ができなかったのだけど、それもメドがついたので、ゆっくりと再開していこうと思います。


 この映画は1960年代の公民権運動を背景に、アメリカのある南部の町に住む若い白人女性と2人の黒人メイドの関係を描く傑作。


 作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は南部の上流階級に生まれ、黒人メイドの存在が当たり前の地域社会で育ってきた。だが、大学から戻った彼女は、白人社会でメイドたちが置かれた立場が、もはや当たり前では思えなくなってくる。そして、身近なメイドたちにインタビューをし、それを1冊の本にまとめようと試みるが、彼女たちにとってその真実を語ることは、この南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味していた。


 そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する、スキーターの女友達の家で働いていた黒人メイド、ミニー(オクタヴィア・スペンサー)がトイレを使用したため解雇されてしまう。誰もが口をつぐむ中、ミニーの親友エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)が勇気を出して、インタビューに応じた。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼女らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。


 人種差別がテーマと聞くと、一見重苦しい映画と思われがちだが、この映画は非常にユーモアが溢れた明るい映画で、いい意味で安心して観ていられるものになっている。


 実は監督と脚本を担当したテイト・テイラーと、小説の原作者キャスリン・ストケットは同郷の幼なじみ。やがて映画に興味を持ったテイラーは「評決のとき」で製作アシスタントの仕事にありつくのだが、その時偶然にも同じアシスタントをしていたのが、本作でアカデミー助演女優賞を受賞したオクタヴィア・スペンサー。この時からテイラーとスペンサーは一緒にロサンゼルスに引っ越すほど仲良しになったという。そしてニューヨークへ引っ越した作家志望のストケットは、5年がかりで仕上げて本の出版がなかなか決まらずにいた。それでその本を読んだテイラーが、映画にしてみせると宣言。その本がまさにこの「ザ・ヘルプ」だったのだ。


 映画では本の原稿の完成から出版までの流れが省略されているが、せっかく完成しても、出版するためにはエージェント(仲介業者)を探さなければならず、その過程で60件も断られているのだ。映画になる前の段階で相当難産なものだったのである。


 この映画で唯一アカデミー賞を受賞したオクタヴィア・スペンサーも素晴らしいが、映画の中でキャラがたっているのは、悪役といっていいヒリー役のブライス・ダラス・ハワード。この人、最近出る映画で“嫌な女”役を演じる事が多く、板に付いてきている感があるのだが、こういう役どころをちゃんと演じているから、物語が生きてくるし、重たいテーマなのにどこか笑えて、ホッと和む後味の爽やかな映画になった。


私の評価…☆☆☆☆

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