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2012年4月 7日 (土)

マリリン 7日間の恋

マリリン7日間の恋
劇場:MOVIX京都
監督:サイモン・カーティス
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ドミニク・クーパー、ジュリア・オーモンド、ゾーイ・ワナメイカー、エマ・ワトソン、ジュディ・デンチ 他


 《敢えて似せずに作った事が、かえって良かった》


 マリリン・モンローとローレンス・オリヴィエが共演した1957年の映画「王子と踊り子」。この映画で助監督を務めていたコリン・クラークによる、この映画の舞台裏を描いた2冊の本を基にした映画。今年はマリリン・モンローが36歳で衝撃の死を遂げてからちょうど50年を迎える年であり、花を手向ける形で作られた映画である。


 1956年、ハリウッドスターにして、世界のセックス・シンボルと讃えられるマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)が、イギリスに降り立った。名優ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)が監督兼共演となる新作「王子と踊り子」の撮影のためだ。初のプロデュース作品に意気込むマリリンの傍らには結婚したばかりの高名な劇作家、アーサー・ミラーがいた。


 だが、マリリンの期待は、あっけなく打ち砕かれる。オリヴィエはマリリンの演技法を受け入れず、彼女の演技コーチを敵対視する。プレッシャーからマリリンは何時間も撮影に遅刻するようになり、オリヴィエの怒りを買う。さらに不安定な精神状態のマリリンに創作活動を乱された夫ミラーは、先に帰国してしまうのだ…。


 マリリン・モンローを描いた作品といえば、アメリカのTVドラマで日本では劇場公開された「ノーマ・ジーンとマリリン」という作品があって、それはマリリン・モンローの生涯を整形前と整形後で2人の女優(整形前=ミラ・ソルヴィノ、整形後=アシュレイ・ジャッド)が演じ分けるものだったが、整形後のマリリンを演じたアシュレイ・ジャッドの激似っぷりが印象に残っている。一方でこちらの映画のマリリン=ミシェル・ウィリアムズは、容姿まで似せろというのは酷だとしても、顔もマリリンにあまり似ていない。これは、完璧に似させる事はまず不可能だからあえて似させないようにしたという事らしいのだが、これが逆にいい。なぜならこのドラマの本質はマリリンにどれだけ似ているかとかそんなものではなく、「王子と踊り子」の舞台裏でも、マリリンと映画のサードADとの恋でもなく、繊細な心を持った1人の女性=ノーマ・ジーンが如何にマリリン・モンローという自らの“虚像”に対峙していったかである。その辺の表現、ミシェル・ウィリアムズが実に上手い。オープニングのミシェル自身の生歌によるミュージカル場面には鳥肌が立った。ダンスや仕草はやはりマリリン・モンローの映画を観て研究したそうで、その結果が本年度の賞レースの結果に結び付いているのである。ハッキリ言ってメリル・ストリープという強敵がいなければ、アカデミー賞も最優秀賞を受賞していたに違いない。


 原作はマリリンの没後30年以上経ってから出版されたものであり、実際映画ではかなりのフィクションが混じっているようなので、どこまでが本当なのかは分からないが、マリリンの容姿や立ち振る舞いそのものが、当時の男どもを虜にしたのは確かなようだ。


私の評価…☆☆☆☆★

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