« 怪作「何がジェーンに起こったか?」リメイクへ | トップページ | メリダとおそろしの森 3D »

2012年7月29日 (日)

おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪
劇場:TOHOシネマズ二条
原作・監督:細田守
主題歌:アン・サリー「おかあさんの歌」
声の出演:花…宮崎あおい、おおかみおとこ…大沢たかお、雪…黒木華 大野百花(幼少期)、雨…西井幸人 加部亜門(幼少期)、草平…平岡拓真、草平の母…林原めぐみ、細川…中村正、山岡…大木民夫、韮崎のおばさん…片岡富枝、田辺先生…染谷将太、土肥の奥さん…谷村美月、堀田の奥さん…麻生久美子、韮崎…菅原文太 他


 《素晴らしき“家族愛”》


 アニメ版「時をかける少女」、「サマーウォーズ」の細田守監督が、自らアニメスタジオを立ち上げて製作した最新作。


 人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。やがて妊娠し、雪の日に女の子の、雨の日に男の子の“おおかみこども”を産む。姉弟は雪、雨と名付けられる。ところが、ある日突然“おおかみおとこ”は帰らぬ人に。遺された花は子供たちを人間として育てるか、狼として育てるか悩み、山奥の古民家に移り住む。日々成長する快活な雪と内気な雨。小学生になった2人にそれぞれ転機が訪れる。


 公開が始まって暫らく経っているので、もういろんな所で書かれているかもしれないが、宮崎駿監督とよく比較される細田監督が、細田監督なりの「トトロ」を描きたかったのではないかと思った。


 「トトロ」よりもファンタジー色は強いが、どちらも描いているのは家族愛だし、舞台となっている場所もどこか懐かしい雰囲気が漂う村(モデルは細田監督の故郷である富山県の某所)である。主人公の花が都会で偶然、人狼に出会い恋をして、やがて結婚し子供が生まれる。その子供も人狼となり、性格が対照的な姉弟は元気に成長していくが、やがて人として生きていくか、狼として山の主となり生きていくかの選択を迫られる。同級生に恋をした一方は人間として生きる決意をするが、同級生とソリが合わなかったもう一方は、狼として生きていく事を選ぶ。この2人(匹?)の生き方をそれぞれ肯定し見守っていこうとする花の姿、そして降り積もった雪の斜面を滑り落ちていく場面や、雪の上で子供を抱き抱える場面はとても躍動感があり感動的だ。


 そしてこの映画のもう1つのテーマは“外見は醜くてもいいから内面を磨け”ということ。これは逆に言えば見た目だけで差別したりするのはいけないよという事でもあるのだが、実はちょうど同じ時期に、洋画のアニメ映画で同じテーマを描いたものがあり現在公開中なので、見比べても面白いと思う。子供のいじめ問題などが再燃している昨今、子供だけでなく大人も、こういう映画は見ておいて損は無い。


私の評価…☆☆☆☆★

|

« 怪作「何がジェーンに起こったか?」リメイクへ | トップページ | メリダとおそろしの森 3D »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おおかみこどもの雨と雪:

« 怪作「何がジェーンに起こったか?」リメイクへ | トップページ | メリダとおそろしの森 3D »