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2012年7月10日 (火)

アメイジング・スパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン
アメイジング・スパイダーマン
劇場:TOHOシネマズ二条
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
監督:マーク・ウェブ
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演(吹替版声優):アンドリュー・ガーフィールド(前野智昭)、エマ・ストーン(本名陽子)、リス・エヴァンス(内田直哉)、デニス・リアリー(菅生隆之)、マーティン・シーン(佐々木敏)、サリー・フィールド(一龍斎春水[麻上洋子])、イルファーン・カーン(広瀬彰勇)、キャンベル・スコット(てらそままさき)、エンベス・デイヴィッツ(吉田美保)、クリス・ジルカ(石上裕一)、マックス・チャーリーズ(関根航)、C・トーマス・ハウエル、ジェイク・キーファー(阿久津秀寿)、ハンナ・マークス(羽飼まり)、ジル・フリント(冨永愛)、マイケル・マッシー(小島敏彦)スタン・リー〔カメオ出演〕 他


 《蝙男並みに格好よくリブートされた蜘蛛男》


 本来なら、サム・ライミ監督によるシリーズ第4弾が製作されるはずだったが、監督が降板したことでキャストも全員交代しリブート企画として生まれ変わった。


 ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、ちょっとサエない高校生。両親は彼が幼いときに謎の失踪を遂げ、以来伯父夫婦(マーティン・シーン&サリー・フィールド)に育てられてきた。ある日、ピーターは父(キャンベル・スコット)の消息を探るため、オズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士(リス・エヴァンス)を訪ね、実験中の蜘蛛に咬まれてしまう。翌日、ピーターの人生は激変する。蜘蛛のように自由自在に動き回れるパワーとスピード、超感覚で危険を察知する「スパイダーセンス」を身に付けたのだ。ピーターはその能力で悪と戦い、「スパイダーマン」と呼ばれるスーパーヒーローとなる。


 弁論部のグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)に密かに想いを寄せるピーター。彼女だけがピーターの秘密を理解してくれていた。だが、グウェンの父親でニューヨーク市の警部補ジョージ・ステイシー(デニス・リアリー)が、スパイダーマンを敵とみなし逮捕状を出す。突然現われた怪物「リザード」の誕生には、ピーターが深く関わっていた。果たして、蜘蛛に咬まれたのは偶然なのか、それともリザードを生むための必然か? ピーターは両親の秘密と向き合い、自らの運命を選択するのだが…。


 監督が変わると当然作風が変わってしまうため、評価がガタ落ちしてしまうシリーズも多い(例えばティム・バートンからジョエル・シューマッカーに変わった時の「バットマン」など)が、本作は多少作風は変わっているものの、基本的な設定やストーリーは、原作にほぼ忠実で、当然リブートだからサム・ライミ監督版との繋がりは無く、前3部作を観ていない人でも楽しめる。


 監督は「(500)日のサマー」で注目されたばかりのマーク・ウェブ。超有名監督が作ったシリーズの後釜を任された形だが、見事にその重圧をはねのけた。本作はシリーズ初の3D映画として作られているが、それを意識した空間演出は見事である。特に、スパイダーマンが糸を操りながら、ターザンのように街を駆け巡るシーンは、可能な限りCGを使っておらず(背景のみ合成)、生身の俳優の演技で素晴らしい映像が作られており、この場面を観るだけでも、追加料金を払って3Dで観る価値はある。


 主人公とヒロインの組み合わせもいい。前シリーズのトビー・マグワイアとキルスティン・ダンストも悪くはなかったが、少々陰気な感があった。それに比べれば今回の2人は幾分明るい。主人公の正体バラしを散々引っ張った前シリーズとは違い、あっさり明かしてしまうが、そのことによって、好きになったピーターの身を案じるグウェンという構図がはっきりと出来上がり、案じるほどに恋が深まるという、一種の青春映画といっても過言ではないものになっている。役を演じたアンドリューとエマは、現在実生活でも熱愛が報じられていて、映画同様、成り行きが注目されている。


 この映画ラストも特徴的で、最近のアメコミものにはあまり見かけない結末を迎える。それは、本来の意味での“悪者”が、この1作には出てこない事に起因するのだが…。世界最速で公開された、日本での公開直後に発表されたが、このシリーズも最初から3部作の予定で作られているとのこと。エンド・ロールの途中で意味深な映像が流れるので、最後まで席を立たないように。余談だが日本公開版だけ、エンディング・テーマが、何故か日本人アーティストのオリジナル曲に変更されている。本来ならコールドプレイの新曲が流れるはずなのに…。DVDとBlu-rayには収録されていてほしいな。


私の評価…☆☆☆☆★

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