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2012年8月29日 (水)

プロメテウス

プロメテウス
プロメテウス
プロメテウス
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:リドリー・スコット
音楽:マルク・ストライテンフェルト
出演(吹替版声優):ノオミ・ラパス(剛力彩芽)、シャーリーズ・セロン(深見梨加)、イドリス・エルバ(楠大典)、マイケル・ファスベンダー(宮本充)、ガイ・ピアース(納谷六朗)、ローガン・マーシャル=グリーン(てらそままさき)、ケイト・ディッキー(森結花)、ショーン・ハリス(藤原啓治)、エミュ・エリオット(森田成一)、ベネディクト・ウォン(内田聡明)、レイフ・スポール(落合弘治) 他


 《“人類”ではなく“エイリアン”の起源?》


 元々この映画は、リドリー・スコット監督の名作「エイリアン」の5作目として、1作目の前日譚をジェームズ・キャメロン監督で作るはずのものだった。だがキャメロン監督が降板し、シリーズの全権利を持つスコット監督に回ってきたところで、突如別企画として再起動することになる。


 女性科学者エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)が、地球上の時代も場所も異なる複数の古代遺跡から共通のサインを発見した。それを知的生命体からの「招待状」と分析した彼女は、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船「プロメテウス号」で地球を旅立つ。


 2年以上の航海を経て未知の惑星に辿り着いたエリザベスや冷徹な女性監督官メレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)、精巧なアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)らは、砂漠の大地にそびえ立つ遺跡のような建造物の調査を開始する。やがて遺跡の奥深くに足を踏み入れたエリザベスは、地球上の科学の常識では計り知れない驚愕の事実を目の当たりにする…。


 製作途中で企画が変更された映画は、過去にもあるが、大抵は失敗作に終わる。この映画も、残念ながらその1つ。宣伝では“人類の起源”とあるが、それは映画の冒頭で、知的生命体“エンジニア”が、自身のDNAとみられるものを、巨大な瀑布の中に投げ入れるほんの10分間くらいの場面で、殆ど全てを物語っている。後は「エイリアン」1作目をリブートしているような展開になっているだけなのだ。「エイリアン」のノストロモ号を本作のプロメテウス号に、リプリーをエリザベスに、アッシュをデイヴィッドにというふうに各キャラクターを置き換えていけば、人物関係の相関図は、ほぼ似通っているのである。


 これで脚本がしっかりしていれば、ストーリーがちゃんと作り込まれていれば、まだなんとか観られるものになったのだが、残念なことにかなり荒っぽく、謎解きも殆ど解決しないままラストを迎えてしまう。登場人物もやや多めで、そのへんを整理すれば、もっとスッキリした内容で、謎解きもすんなり解決させるシナリオになったのではないかとも思える。特にシャーリーズ・セロンが演じるメレディスは、予告編にもある冒頭の腕立て伏せのアップショット以外、特に目立った活躍はせず、一番不要なキャラクターであり、これならアンドロイドのデヴィッドに役割を統一すればよかったのではないか。


 主人公のエリザベスも、小柄なノオミ・ラパスでは、シガニー・ウィーバーが演じたリプリーと比べると線が細く、インパクトも薄い。ノオミ・ラパスは、スウェーデンのオリジナル版「ミレニアム」シリーズで、リズベット役を演じてこの時はかなりのインパクトがあったのだが、どう考えてもこのキャスティングでは目立たない。むしろ、こちらをシャーリーズ・セロンが演じた方が映画としても盛り上がったと思う。


 アメリカではヒットしているようで、この映画も続編のアナウンスはあったようだが、まさか「エイリアン」シリーズとリンクすることは、恐らくないだろう。ラストシーンで最後のエンジニアから生まれた“アレ”は、最初の予定通り「エイリアン」の前日譚として描かれたなら、行く行くは「2」のエイリアン・クイーンに進化していくのだろうが、さてどんなふうになっていくのだろうか、気になるところだ。


私の評価…☆☆

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