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2012年8月 8日 (水)

ダークナイト・ライジング

ダークナイト・ライジング
ダークナイト・ライジング
ダークナイト・ライジング
劇場:MOVIX京都
監督:クリストファー・ノーラン
原作:ボブ・ケイン
音楽:ハンス・ジマー
出演(吹替版声優):クリスチャン・ベール(壇臣幸)、トム・ハーディ(山路和弘)、アン・ハサウェイ(園崎未恵)、マイケル・ケイン(小川真司)、ゲイリー・オールドマン(納谷六朗)、モーガン・フリーマン(池田勝)、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(土田大)、マリオン・コティヤール(五十嵐麗)、マシュー・モディーン(根本泰彦)、アーロン・アバウトボール(ふくまつ進紗)、ベン・メンデルソーン(清水明彦)、バーン・ゴーマン(青山穣)、ネスター・カーボネル(土田燿司)、クリス・エリス(堀部隆一)、ジュノー・テンプル(田村睦心)、ジョン・ノーラン(牛山茂)、リーアム・ニーソン(佐々木勝彦)、キリアン・マーフィ(遊佐浩二) 他


 《伝説は、壮絶に終わり、そして継承される》


 クリストファー・ノーラン監督による「バットマン・ビギンズ」シリーズ3部作完結編。


 ゴッサム・シティを恐怖に陥れたジョーカーとの戦いから8年経った。身を潜めながら人々を見守る「ダークナイト〔バットマン(クリスチャン・ベール)〕」。しかし、新たな強敵・ベイン(トム・ハーディ)が現れ、スタジアムや巨大ブリッジと街を次々と破壊する。ベインは高い知性と強靱な肉体を持ち、人々に恐怖を植え付けていく。特徴的なマスクは、過去に負った怪我を隠すためのものなのか。果たしてダークナイトはベインを制することが出来るのか…?


 犯罪者にとっては恐怖の象徴として君臨する事で、街を救おうとしたバットマンが、自分とは対極にあるような邪悪の化身・ジョーカーと対決してから8年。デント(=トゥーフェイス)の死の真相を隠し、英雄へと祭り上げる事で生まれたデント法は、街の治安を取り戻し、罪を被るかたちとなったバットマンは、追われる身となり姿を消す。だが、それは真実を隠蔽し、人々を裏切って作り出した偽りの平和だった。そしてそれはベインという最強の敵の出現により、崩壊していく事になる…。


 アメコミのヒーローなんてのは、アイアンマンにしろスパイダーマンにしろ、今のアメリカそのものを、最も体現させやすい物なんだよねという事を思って観ているのだが、この「バットマン・ビギンズ」シリーズの場合は、特にそれが色濃く出ていると思う。


 前作に見られた、自らの強き力が、それと同程度の悪を生み出す矛盾、今作に見られる、嘘で固めた偽りの平和が音を立てて崩れ去っていくさまは、今の日本の政治家も見ておいた方がいいんではないかと思ってしまう(まあ、アイツらは今それどころではないだろうが)。


 この監督クリストファー・ノーランは、CGを殆ど使わない監督なのだが、この映画でも冒頭の飛行機による空中での“飛行機吊り下げ”シーンや、ベインによるスタジアム爆破シーンはCGを一切使っていない。「インセプション」の時に見せた、空間を活用した映像効果を今回も活かし、2時間40分という長尺を飽きさせない映像作りをしている。


 俳優も、これまでの「バットマン・ビギンズ」シリーズ組に「インセプション」組が加わり超豪華。その中でも「インセプション」組のジョゼフ・ゴードン=レヴィット扮するジョンと、マリオン・コティヤール扮するミランダは、物語の後半に大変重要な役割を果たす事になるのだが、特にクライマックスで、ジョンの本当の名前が明かされ、伝説の継承者となる事が示唆されるカットは、実に鮮やかにキマっていて、震えた。これはもうファンにはたまらないサプライズになると共に、過去のティム・バートン版やジョエル・シューマッカー版なんかどうでもよくなってしまうほど、完成度の高いものとなった。


 ラストでマイケル・ケイン扮する執事が見た光景が、現実か幻かは“オートパイロットのパッチ”の解釈で、意見が分かれると思うが、ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演は恐らくこれが最後。いつの日か、また違う人が「バットマン」を作るだろうし、その時はまた、この「〜ビギンズ」シリーズと比較して観る事になるんだろうな。


私の評価…☆☆☆☆★

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