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2012年9月26日 (水)

白雪姫と鏡の女王

白雪姫と鏡の女王
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ターセム・シン
音楽:アラン・メンケン
衣裳:石岡瑛子
出演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン、メア・ウィニンガム、ジョーダン・プレンティス、マーク・ポヴィネッリ、ジョー・ノッフォ、ダニー・ウッドバーン、セバスチャン・サラセーノ、マーティン・クレバ、ロナルド・リー・クラーク、マイケル・ラーナー、ショーン・ビーン 他


 《意外に可愛い“太眉”白雪姫》


 最近は古典的な童話を現代的な解釈を交えて映画化する事が多いが、これもその1つ。同じネタ元で先に公開された「スノー・ホワイト」はアクション映画にアレンジされていたが、こちらはコメディになった。そして、この映画は日本が誇る映画衣裳デザイナーである石岡瑛子さんの遺作だ。


 白雪姫(リリー・コリンズ)は18歳。幼い頃に父である国王(ショーン・ビーン)が亡くなって以来、継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に幽閉されていた。宝石やドレスが大好きなワガママ女王のせいで、今や王国は破産寸前。女王は隣国のリッチでハンサムな王子(アーミー・ハマー)と結婚することで、富も愛も手に入れようと企む。だが、王子は白雪姫と恋に落ち、怒った女王は姫の殺害を命じるのだった…。


 一方、森に逃げ込んだ白雪姫は、7人の小人(ジョーダン・プレンティス、マーク・ポヴィネッリ、ジョー・ノッフォ、ダニー・ウッドバーン、セバスチャン・サラセーノ、マーティン・クレバ、ロナルド・リー・クラーク)のギャング団に仲間入りし、様々な戦術や知恵を教えられる。果たして白雪姫は、お姫様から「ヒーロー」へと成長し、王国を取り戻して、王子の愛を勝ち取ることができるのか…?


 前述のように今年は2つの、それぞれ異なったタイプの“白雪姫”ものが公開されたのであるが、今作は女王目線で描いた映画。「スノー・ホワイト」のような大胆なアレンジこそ無いが、強くて前向きなお姫さまを描いているのが共通しているところ(故に両方の映画とも白雪姫は毒リンゴを食べない)で、古典的な童話に於けるヒロイン像が、現代では全く受けなくなっているのを感じさせられる。


 悪役となる継母役のジュリア・ロバーツは、シャーリーズ・セロンと比べると、些か迫力不足だが、作品がコメディということを考えると、ちょうどこれくらいが適役なのかもしれない。美貌を保つために魔法を使わず奮闘する姿は、魔女ではなく普通の人間ぽくって新鮮である。姫役のリリー・コリンズは、“太眉”をワザと誇張させているが(彼女の眉は確かに濃いが、普段は色が髪と共に“黒”ではないため目立ちすぎる事はない)、キュートな上に凛々しいお姫さまにピッタリだ。とはいっても幽閉されていたうえ、脱走してからも最初から強いわけではないので、7人の小人(なぜかギャング団)に剣の特訓を受ける場面は、「ロッキー」や「ベスト・キッド」を観ているようで微笑ましい。


 一方、男優たちは、最後に威厳を取り戻す国王役のショーン・ビーン以外は揃って情けない役どころばかり。女王に体をゴキブリ化させられるネイサン・レインは、コメディ役者だからまだいいが、王子が露出狂になったり、犬になったりと、殆ど変態扱いされているのはどうなんだろうか? こんなヤツに国を任せていいのかよとも思ってしまうのだが。


 ちなみにリリー・コリンズはイギリスの人気歌手フィル・コリンズの娘。だが決して親の七光りではなく、ちゃんと学校で演劇を学んでチャンスを掴んだ人である。この映画、エンディングがインドのマサラ・ムービー風になっているのだが歌も上手く、ミュージカルのセンスもあるんじゃないかと正直思った。これからの活躍が期待される女優さんである。


私の評価…☆☆☆★

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