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2012年10月

2012年10月30日 (火)

エクスペンダブルズ2

エクスペンダブルズ2
エクスペンダブルズ2
劇場:MOVIX京都
監督:サイモン・ウェスト
音楽:ブライアン・タイラー
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):シルヴェスター・スタローン(ささきいさお)、ジェイソン・ステイサム(山路和弘)、ジェット・リー(池田秀一)、ドルフ・ラングレン(大塚明夫)、チャック・ノリス(堀勝之祐)、テリー・クルーズ(高橋耕次郎)、ランディ・クートゥア(乃村健次)、リアム・ヘムズワース(森川智之)、ジャン=クロード・バンタム(山寺宏一)、ブルース・ウィリス(綿引勝彦)、アーノルド・シュワルツェネッガー(玄田哲章)、スコット・アドキンス(藤真秀)、ユー・ナン(栗山千明)、カリスマ・カーペンター(田中敦子)、アマンダ・オームス(真壁かずみ) 他


 《久しぶりに、1作目より面白い続編を観た》


 新&旧肉体派俳優大挙出演の“お祭り映画”第2弾。


 バーニー(シルヴェスター・スタローン)率いる最強無敵の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。彼らの今回の仕事は、東欧バルカン山脈に墜落した輸送機に積まれていたデータボックスの回収だったが、ヴィラン(ジャン=クロード・バンタム)率いる謎の武装組織の罠にはまり、データは奪われ、仲間の1人が命を失ってしまう。


 奪われた機密データには旧ソ連軍が埋蔵した大量のプルトニウムの隠し場所が記されていた。軍団のもとに最強の仲間たちが再結集、彼らは悪の陰謀を撃ち抜き、世界を救うため、敵の足跡を追う。それは単なる仕事ではなく、殺された大切な仲間のリベンジだった…。


 前作は、ストーリーそっちのけのアクション重視映画だったが、続編はさらにアクションだらけの映画になった。もう、のっけから何発の弾や火薬を使ってるんだか分からないくらい、爆撃や肉片(笑)が飛び交う、一歩間違えりゃ完全なおバカ映画である。


 一応、プルトニウムによる世界破滅を防ぐためと、仲間を殺された復讐という形で、この“使い捨て”オッサン軍団は、敵のアジトに乗り込んでいくわけだが、そんな設定なんか途中からどうでもよくなってくる。


 キャストのバランスを考えたのか、契約の都合上なのか、ジェット・リーが途中で姿を消すのは残念なのだが、その分前作ではカメオ出演扱いだったシュワちゃんとブルース・ウィリスが、しっかり活躍している。「I'll be back!」や「I'm back!」を連発するシュワちゃんに対しブルース・ウィリスが、

 「お前、戻ってばかりだな。少しは俺にも戻らせろ!」

と返す。するとシュワちゃんがすかさず、

 「Yippee ki yay! (「ダイ・ハード」シリーズでマクレーン刑事が必ず言うセリフ)」

と言うあたりは、映画ファンなら笑える場面だ。その他にも、「ランボー」のパロディなど、出演者の過去作にオマージュを捧げたような場面があちこちに見られる。極め付けはチャック・ノリス! 「地獄のヒーロー」シリーズが懐かしいのだが、ここでは伝説のヒーロー的存在として出演している。もう70歳を超えていると思うのだが、カッコいい爺さんであった。


 数少ない女性キャラがいまいち魅力的ではないが、この映画は“男のアクション映画”。女性キャラはこれくらいがちょうどいい。続編製作もすでに決定しているので、次はどんなアクション俳優が仲間入りするのか、一部の劇場で本編前に示唆されるアカデミー賞俳優N氏の参戦はあるのか、楽しみにしたい。


私の評価…☆☆☆★

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2012年10月27日 (土)

千葉真一が女体盛り&ヴァイオレンス映画「SUSHI GIRL」に出演!

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 70年代ホラー映画風の狂気とヴァイオレンス!「レザボア・ドッグス」×「キル・ビル」!? ジャンル映画の祭典であるファンタジア映画祭にて初お披露目された「SUSHI GIRL」。タランティーノを彷彿させるとして話題騒然となり、情報が解禁されて以来、ネット上では日本でもかなり注目されていた作品が、12月22日(土)より、銀座シネパトス他にて公開が決定した。


 監督は、ジョージ・A・ロメロ監督主催の短編ゾンビ映画コンテストにて、応募作300本以上の中から見事優秀賞に選ばれその名を知らしめた、今後注目の監督カーン・サクストン。また、キャストには千葉真一を始めとする個性派俳優が顔を揃えている。


 「スター・ウォーズ」旧3部作の主人公、ジェダイの騎士でもあるルーク・スカイウォーカー役で有名なマーク・ハミルのほか、「キャンディマン」のトニー・トッド、「ネバー・エンディング・ストーリー」のノア・ハサウェイ、「ターミネーター2」のマイケル・ビーン、「マチェーテ」のダニー・トレホなど、たまらないキャストが大集結。


 特別な訓練を受け、危険な事態になっても部屋のあらゆる事を無視するように「器」としての役目をこなす本作の重要な役割である“スシ・ガール”には、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」(07)や「アリス・イン・ワンダーランド」(10)などに出演するコートニー・パームが大抜擢された。


 フィッシュは、6年間刑務所で過ごした後、出所祝いとして、4人の男たちにとある部屋に案内された。そこには、美しい裸の女性が横たわり寿司が盛られていた。しかし、それはもちろんただの祝いの場であるわけもなく…。


 「SUSHI GIRL」は12月22日(土)より、銀座シネパトス他全国順次公開


 サニー千葉も最近はまともな仕事が無いのかね(笑)。でも何か面白そうだから観たいなぁ。

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「マダガスカル3」と「パラノーマル・アクティビティ4」を間違えて上映! イギリスの映画館で

 イギリスの映画館で、子供たちを恐怖のどん底に突き落とす、とんでもないハプニングが発生した。


 Cinemablendによると事件が起きたのは、親子連れで賑わう「マダガスカル3」(12)の上映劇場。しかし、胸躍らせる大勢の子供たちを前に、スクリーンに映し出されたのは血まみれの女性!会場は阿鼻叫喚、逃げ惑う子供たちでパニックに。


 実はこの映像、「パラノーマル・アクティビティ4」(11月1日公開)の冒頭シーン。なんと劇場側の手違いで、「マダガスカル3」の劇場に流してしまったのだ。子供を連れて行った観客の1人は上映直前に何か変だと感じたものの、考える間もなく突如血まみれの女性がカメラに向かってくるシーンが映し出されたのだという。その瞬間は「大の大人が飛び上がるくらい驚いた」のだとか。「その場は子供たちの泣き声やら叫び声でいっぱい。もう、みんな出口に詰めかけてたわ。すごく動揺してた。たった2分くらいだったけど、子供たちを死ぬほど怯えさせるには十分だった」。


 劇場側は観客に謝罪し、チケット代の返金にも応じたそう。その後、劇場に残っていた観客は無事に「マダカスカル3」を鑑賞できたという。


 日本では、ある映写技師さんのブログで以前、今のようなデジタル上映システムになる前に、同じ映画の字幕版と吹き替え版の音声トラックを間違えてセットし上映したというミスが書かれていたことを、ふと思い出したが、こんな上映ミスもあるんですな(笑)。

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シュワルツェネッガー、出世作「コナン・ザ・グレート」リブート版に主演

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 米ユニバーサル・ピクチャーズが、アーノルド・シュワルツェネッガー主演「The Legend Of Conan(原題)」を製作することが分かった。シュワルツェネッガーの出世作として知られる1982年のアクション・ファンタジー「コナン・ザ・グレート」をリブートするもので、シュワルツェネッガーが再びコナン役を演じる。

 ロバート・E・ハワードの小説「英雄コナン」シリーズをジョン・ミリアス監督が映画化した「コナン・ザ・グレート」は、両親を殺されたコナンがたくましい剣闘士に成長し、宿敵タルサを倒すため仲間たちと復讐の旅に出る姿を描いた。シュワルツェネッガーがアクションスターとしてブレイクするきっかけとなった作品であり、84年には続編「キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2」が製作されている。

 Deadlineによれば、リブート版は「英雄コナン」の権利をもつパラドックス・エンタテインメントのフレドリック・モームバーグCEOと、「ウォンテッド」「ワイルド・スピード」シリーズ、「47RONIN」の脚本家クリス・モーガンがプロデュースを務める。モーガンはリブート版の原案を手がけていることから、脚本も執筆する可能性があるようだ。スタジオは、14年夏の全米公開を目指しているという。


 「コナン・ザ・グレート」のリブート版といえば、ついこの前「コナン・ザ・バーバリアン」(マーカス・ニスペル監督)が公開されたばかりだが、批評家や観客のレビューが最悪で大コケに終わっている。元祖シュワちゃんでもさすがに昔ほどの勢いは無いし、肉体美でもないだろうから、果たしてやっていいものなのか疑問符が付くが、企画がどう転がっていくのか注目したい。

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2012年10月24日 (水)

ツナグ

ツナグ
ツナグ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:平川雄一郎
原作:辻村深月「ツナグ」より
音楽:佐藤直紀
主題歌:JUJU「ありがとう」
出演:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、別所哲也、本上まなみ、八千草薫、仲代達矢 他


 《やはり橋本愛は今年一番の注目株!》


 直木賞作家・辻村深月の、吉川英治文学新人賞作品である連作短編小説を映画化。原作は、5編の独立したストーリーで構成されているが、その中から3編がセレクトされ、1つの話にまとめて描かれている。


 たった1人と一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい…。


 半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現われる使者は、ごく普通の男子高校生・渋谷歩美(松坂桃李)だった。横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田靖彦(遠藤憲一)。

喧嘩別れをしたまま自転車事故で亡くなった親友・御園奈津(大野いと)に聞きたいことがある女子高生・嵐美砂(橋本愛)。

プロポーズ直後に突然失踪した恋人・日向キラリ(桐谷美玲)のことを信じて待ち続けているサラリーマン・土谷功一(佐藤隆太)。


 歩美は、実は「ツナグ」を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いで、その過程で様々な疑問を抱く。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのか。人生は変わるのだろうか。そして死者は…。


 その疑問は、自身の両親(別所哲也・本上まなみ)の不可解な死の真相へも向けられていく…。


 人間、いや人間だけでなくこの世に生を受けた全ての者にとって、重要なテーマの1つである“死”というものに、人はどう立ち向かっていけるのかという事を、特殊な能力を持つ家系に生まれた主人公の目を通して描かれる、ファンタジーの観点から捉えた秀作だ。


 何といっても、それぞれのエピソードを飾る依頼者と会いたい人を演じる役者たちの演技が素晴らしい。その中でも八千草薫は別格として捉えると、中盤のエピソードで嵐美砂を演じる橋本愛に目がいく。


 彼女は新人女優の中でも今年、最も映画に出演しているのではなかろうか。僕も「劇場版 BLOOD-C」(アニメ 声優として参加)、「貞子3D」、実写版「Another」と、本作を含む出演作4本を見ているが、その他にも「HOME 愛しの座敷童子」、「桐島、部活やめるってよ」にも出演しているので、映画ファンの人ならこの内の1つくらいは見ている人も多いだろう。彼女はこれまであまり表情を変えないクールな美少女という役どころが多かったが、今回の役はそれとは正反対のもので、新境地を開いている。ツナグの前で結果的に親友を2度欺いた事を知り、絶叫し泣き崩れる場面は特に良く、実際あの場面で泣いている客も多かったように思う。


 ただ、この原作は前述のように1つ1つの話が独立した短編の集合体である。それを1本のものにする場合、それぞれのエピソードに何かを関連付けて繋げるか、あるいは時間軸などでオリジナルな部分を作って繋げるかといった事をしないと、オムニバスじゃないのにオムニバスみたいなものになってしまい、1本の作品として完成したとはいえない。そういった観点から見れば、この映画はそれぞれのエピソード間の繋がりが全くといっていいほど無く、このため1本の映画というよりは、複数のミニドラマを連続で見させられたという感じになってしまった。せっかくそれぞれのエピソードが凄くいい話になっていたのに、ちょっとその点が惜しい。


私の評価…☆☆☆☆

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2012年10月22日 (月)

女性版「エクスペンダブルズ」が2本競作へ

 新旧の男性アクションスターが集結した大ヒットシリーズ「エクスペンダブルズ」の女性版が、2本同時に製作される可能性が出てきた。

 女性版「新旧の男性アクションスターが集結した大ヒットシリーズ「新旧の男性アクションスターが集結した大ヒットシリーズ「新旧の男性アクションスターが集結した大ヒットシリーズ「エクスペンダブルズ」の女性版が、2本同時に製作される可能性が出てきた。

 女性版「エクスペンダブルズ」については、すでに本家とは無関係のプロデューサー、アディ・シャンカールが企画中の新作があるが、このほど「エクスペンダブルズ」を製作するミレニアム・フィルムズも、新たに女性版スピンオフとなる「エクスペンダベルズ(ExpendaBelles)」を始動させたという。

 米Deadlineによれば、ミレニアムは脚本に「キューティ・ブロンド」シリーズのカレン・マックラー・ラッツとキルステン・スミスという女性脚本家コンビを起用。本家同様、女性アクションスターの共演によるシリーズ展開を企画しているという。監督、キャストは現時点で未定。

 なお、先行しているシャンカールによるタイトル未定の女性版には、「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノが出演すると報じられている。

 「エクスペンダブルズ」は、命知らずの傭兵軍団の活躍を描くアクション映画で、シルベスター・スタローンやジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーらの豪華共演で話題を集めている。続編「エクスペンダブルズ2」も全米で大ヒットを記録した。


 本家はオッサン軍団だが、女性版はやはり男性よりは若い設定になりそう。ただ、女性版のほうも先行している企画のほうではシガニー・ウィーバーらが候補に上がっているので、最終的には平均年齢がぐっと上がるかもしれない。一種の“お祭り騒ぎ”的な映画になれば、男性版よりも華やかになって楽しいかも。

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2012年10月16日 (火)

ヴァンパイア

ヴァンパイア
劇場:京都シネマ
監督&脚本&原作&製作&音楽&撮影&編集:岩井俊二
出演:ケヴィン・ゼガーズ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、蒼井優、アデレイド・クレメンス、トレヴァー・モーガン、アマンダ・プラマー、クリスティン・クルック、レイチェル・リー・クック 他


 《この人が作ると“変態映画”もきれいに見える》


 岩井俊二が「花とアリス」以来、8年ぶりにメガホンをとった映画。タイトルからホラー映画を想定して見に行くと、肩透かしを食らわされる羽目になるので要注意だ。


 アルツハイマーを患う母親ヘルガ(アマンダ・プラマー)と2人で暮らしているサイモン・ウィリアムズ(ケヴィン・ゼガーズ)。高校で生物学を教えており、生徒の1人ミナ(蒼井優)が自殺を考えていると知ると、死んではいけないと諭す真面目な教師だ。しかし一度職を離れると、自殺サイトで血を抜き取る協力者を探し、自殺志願者の間では“ブラッドスティーラー”や“ヴァンパイア”と呼ばれていた。集めた血を飲もうとするが吐いてしまったり、他の殺人犯が女性を殺すところを見て大慌てしたりと、気の弱い面もある。ある日、血を抜き取ることを目的に“ラピスラズリ”という女性に近づくが、集団自殺に巻き込まれそうになる。“レディバード”(アデレイド・クレメンス)という女性と辛うじて迷いの森を脱出したサイモンは、道すがら、自分がヴァンパイアだと話す。それから暫らく経って後、再度自殺を願うレディバードから血の提供の申し出を受けるサイモン。同じ頃、教え子のミナも自殺を企てていた。それは、サイモンにとって最も長い1日の始まりだった…。


 本作にはクリストファー・リーなどに代表される、所謂格好良い吸血鬼など1人も出てこない。出てくるのは自殺志願者の女性の血を好む変態男である。しかも、その血を飲もうとしても不味くて吐き出したり、集団自殺に巻き込まれかけたりと、ちょっとアホな面もある、ヘンてこりんなオッサンだ。


 要するにこの映画はそんな倒錯した世界を岩井ワールドで描いたら、こんなのになっちゃいました、というものである。あれっ、岩井俊二って、こんな映画撮る監督だったっけ? とも思ったのだが、それにプラスしてあまりの地味な展開に、こっちは途中で睡魔と戦う羽目になった(笑)。


 大体、テレンス・マリックじゃあるまいし、監督としてのブランクが8年というのは、どうみても空きすぎだ。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスにしてもそうだが、やり続けなければ腕が鈍るというものである。それに、確かに画や音楽は綺麗だが、裏方1人7役というのはこの場合、監督個人の主義主張を観客がストレートに見せられているだけのような気がする。それが、たまたま僕に合わなかっただけなのかもしれないが、この映画はそんなに面白いだとか、いい映画とは思えなかった。


私の評価…☆

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2012年10月15日 (月)

「ガッチャマン」実写映画化決定!主演は松坂桃李

 タツノコプロが制作した伝説的アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」が、日活製作、東宝配給により「ガッチャマン」として実写映画化されることが明らかになった。同プロ史上最大のヒット作といっても過言ではない名作が、佐藤東弥監督のメガホンのもと、総力を結集して10月15日のクランクインに臨もうとしている。主人公の“大鷲の健”を演じるのは、映画、ドラマと引っ張りだこの松坂桃李。さらに、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平といった若手実力派が顔をそろえ、世界征服を企む悪の組織“ギャラクター”との激闘に身を捧げる。

 1972年10月に放送がスタートしたアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」は、平均視聴率21%という驚異的な数字を記録。2クール(半年間)の放送予定が延長され、最終的には8クール(2年間)で全105話が放送された。その後、熱狂的なファンの再放送嘆願書がきっかけとなり、映画化やテレビシリーズの続編が実現。シリーズ最高視聴率27.1%を樹立するなど、漫画原作のないオリジナル作品でありながら、旧作と合わせて4年もの長期シリーズとなったことでも知られている。

 日活100周年、タツノコプロ50周年記念作品という位置づけで製作されるだけに、若手実力派キャストのみならず、豊富な実績を誇るスタッフもずらり勢ぞろい。脚本を「GANTZ」シリーズの渡辺雄介が執筆し、アクション指導をハリウッドでも実績のある小池達朗、キャラクターデザインをフルCGアニメ「APPLESEED」で知られる荒牧伸志が担当する。また、今作一番の見どころといえるVFXは、山崎貴監督作などで定評のある「白組」が手がける。

 オリジナルでは、松坂扮する“大鷲の健”の称号がガッチャマンだったが、今作では幼いころから過酷な特殊訓練を受けてきたISO(国際科学技術庁)のエージェントである5人の総称となる。主演の松坂は、「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです。僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を生かすとともに、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたいと思っています」と並々ならぬ意欲。健のライバルで、クールで破天荒な“コンドルのジョー”を演じる綾野も「正義とは何なのか。悪とは何なのか。自身の真に潜む獣と闘い続け、牙なる精神で、チーム・ガッチャマン、漢、コンドルのジョーを生きさせていただきます。ガッチャマン世代の皆さま、そしてまだガッチャマンに触れていない世代の皆さまにも共感共鳴していただけるよう、真に迫り邁進させていただきます」と負けていない。

 ガッチャマンのヒロインで、健に恋心を抱く“白鳥(しらとり)のジュン”に息吹を与える剛力は「誰もが知っているアニメなので、期待を裏切らないように格好よく、ガッチャマンらしく、新しいジュンを魅せることができたらなと思います! アクション初挑戦なので、とにかくとにかく楽しみです!!」と意気込む。オリジナルを知らない濱田は、役どころがマイナーチェンジされジュンと姉妹という設定になった“燕(つばくろ)の甚平”役。鈴木は、メンバーのムードメーカー役で、優しい心根を持ちながらも圧倒的なパワーを誇る“みみずくの竜”を務める。

 映画の舞台は、近未来の東京。人類のテクノロジーを圧倒する力をもつ謎の組織「ギャラクター」が、全世界へ宣戦布告し、地球の半分を占領してしまう。ISOの南部博士は、人類最後の望みをかけ、5人の若者を招集する。本編では、最新のVFX技術を駆使したスピーディで力強いアクションシーンをふんだんに盛り込み、ガッチャマンとギャラクターの死闘、仲間との絆を描く。CGのカット数は、「ヤッターマン」(1300カット)、「GANTZ」(前後編で1000カット)を超えることになるという。

 ハリウッドのアメコミ実写映画を凌駕する超大作を目指す佐藤監督は、「原作のアニメの世界にリスペクトを捧げながら、若くて才能ある俳優陣、スタッフたちと、原作を知らない方々にも楽しんでいただけるような、そして今の時代だからこそ希望をもてるような、日本ならではのヒーロー映画を作り上げていきたいと思っております」と覚悟をにじませる。また、南部博士やアンダーソン長官、ギャラクター側のベルク・カッツェや総裁Xといった主要な登場人物を誰が演じるのかにも注目が集まる。さらに、オリジナルでジュンが経営するメンバーの溜まり場「ゴーゴー喫茶・スナックJ」や、メンバーが腕に装着するブレスレット、大型偵察・攻撃機ゴッドフェニックスなどがどのように描写されるのかなど、今後も細部にいたるまで目が離せない。撮了は、12月下旬予定だ。

 「ガッチャマン」は、2013年夏に全国で公開。


 数年前に某CMでSMAPがガッチャマンに扮した時から、こういうことはやるだろうなと思っていたのだが、遂にやるのか、という感じだ。役者に関しては男性キャラはほぼ、こんな感じなのかなぁと思うのだが、ヒロインの剛力彩芽はこのままの写真のイメージだけではちょっと違和感があるなぁ。まぁ、メイクアップでどう変わるかは見ものだが、アニメ版のほうがもうちょっと大人っぽかったような…。僕のような30~40代の人は、夕方の再放送で何度も観ているから、イメージだけはある程度壊さないように作ってもらいたいところだ。とりあえず楽しみにしておこう。

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【速報】ビヨンセが映画主役を降板

 米歌手ビヨンセ(31)がクリント・イーストウッド監督(82)の新作映画「スター誕生」の主演を降板した。BBCなど各メディアが報じている。昨年8月に妊娠判明後、撮影スケジュールが大幅に変更されていたが、今年1月に長女出産後、仕事復帰していた。「スター誕生」について「何カ月間もスケジュール調整してきましたが、不可能でした」とコメントを発表。イーストウッド監督とは「将来一緒に仕事をする機会に恵まれることを祈っています」としている。76年公開の名作のリメーク版。相手役にはレオナルド・ディカプリオ(37)ジョニー・デップ(49)らの名前が取りざたされているが、今回の降板で配役は白紙になった。


 う~ん、これは非常に残念なニュースだ。“配役”が白紙になったということは、まだ企画自体は頓挫していないのかもしれないので、なんとか代役を探して作ってもらいたいところだが、誰かいないのかなぁ。

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2012年10月10日 (水)

ボーン・レガシー

ボーン・レガシー
ボーン・レガシー
劇場:MOVIX京都
監督:トニー・ギルロイ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ジェレミー・レナー(中井和哉)、レイチェル・ワイズ(松雪泰子)、エドワード・ノートン(森田順平)、ジョアン・アレン(小山茉美)、デヴィッド・ストラザーン(小川真司)、アルバート・フィニー(大塚周夫)、スコット・グレン(伊藤和晃)、ドナ・マーフィ(野沢由香里)、ステイシー・キーチ(飯塚昭三)、ジェリコ・イヴァネク、コリー・ストーク(宮内敦士)、オスカー・アイザック(板倉光隆)、ルイ・オザワ 他


 《このシリーズが目指すのは、21世紀の“007”?》


 当初は、前3部作同様マット・デーモン主演による“ジェイソン・ボーン=シリーズ”第4弾として企画されており、小説版「ボーン・レガシー」も、ジェイソン・ボーンを主役として描かれていたのだが、前3部作のポール・グリーングラスが監督を降板した事で、マット・デーモンも降板し、結局映画版は原作からタイトルを借りただけのオリジナルストーリーとなった。


 アメリカCIA本部では、ジェイソン・ボーンとCIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発によって「トレッドストーン計画」及び更なる計画が明るみにでることを恐れていた。「トレッドストーン計画」もそのアップグレード版である「ブラックブライアー計画」も、国家の巨大な陰謀の氷山の一角に過ぎず、更なる極秘プログラム「アウトカム計画」が遂行されていたからだ。


 事を重んじた国家調査研究所のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)は、このジェイソン・ボーンの機密漏洩によって生じた危機的状態が、CIA長官の身に及ぶ事態を回避するため、プログラムの存在そのものを「抹消」する事を決定。生み出された最高の暗殺者たちと、関わった全ての人物を恐るべき手段で次々と抹殺していく。


 高度な遺伝子操作と人格改造で、ジェイソン・ボーンを遥かに凌ぐ能力を身に付けた暗殺者「アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)」は、執拗に命を狙う追跡者と対峙しながら、同じ境遇となった医師・マルタ(レイチェル・ワイズ)の情報を頼りに打開策を模索していく。しかしその戦いは、自らの身体に仕組まれた秘密と、驚愕の過去の真実を明らかにするものでもあった…。


 果たして、ジェイソン・ボーンの死闘の裏側で一体何が繰り広げられていたのか…? CIA最高機密となっていた巨大な陰謀の全てが遂に明白となる…。


 これはちょっと無理矢理作ってしまった感がある映画。確かに、前3部作の脚本を担当したトニー・ギルロイが監督を継ぐ事によって、世界観は繋がっているが、アクションの見せ方などが若干変わってしまい、いまひとつ気分が乗らない。ポール・グリーングラス監督はアクションの見せ方が上手く、カーチェイスの場面なんかも迫力があったが、それに比べると、これは少々雑で、見ていて目が疲れる。


 また、CIAの極秘プログラムによって作られた最強の暗殺者はボーン以外にもいる、という設定にしてしまった事は、映画の方は役者を変えても、ナンボでも作れるという可能性を持たせてしまったと同時に、完全な別物となってしまった原作シリーズから離れて、映画は独自な展開で続けられるという事を示した形となる。これは何かに似ているなと思ったら、あの“007”シリーズがそうであった。007は原作シリーズが16作。だが、ほぼ原作どおりの事が描かれているのは初代ショーン・コネリーとその次のジョージ・レイゼンビーの時代までで、ロジャー・ムーアに変わってからはタイトルだけ原作と同じで、中身は同じ原作者イアン・フレミングの別作品を部分的に流用したものが多くなり、原作が底を突いた「消されたライセンス」からは完全オリジナル作となる(権利関係が戻って製作されたダニエル・クレイグ主演「カジノ・ロワイヤル」以外)。はて、このボーン・シリーズも目指すところはそこなのか? もっともこの映画の場合、元々の原作者は既に他界しており「ボーン・レガシー」からはその後継者が執筆しているのだが、小説版の続編「ボーン・ビトレイヤル」は映画ではどう描かれるのか、気になるところだ。


私の評価…☆☆★

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2012年10月 8日 (月)

ハンガーゲーム

ハンガーゲーム
ハンガーゲーム
劇場:MOVIX京都
監督:ゲイリー・ロス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
主題歌:テイラー・スウィフト「Safe&Sound」
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ジェニファー・ローレンス(水樹奈々)、ジョシュ・ハッチャーソン(神谷浩史)、リアム・ヘムズワース(中村悠一)、ウディ・ハレルソン(山寺宏一)、ウィロー・シールズ(釘宮理恵)、ジャック・クエイド(水野貴雄)、リーヴェン・ランビン(丸山雪野)、アレクサンダー・ルドウィグ(遠藤純平)、イザベル・ファーマン(山根舞)、アマンドラ・ステンバーグ(生田絵梨花(乃木坂46))、タラ・マッケン、イーサン・ジェイミー、ジャクリーン・エマーソン、ダヨ・オケニー(杉村憲司)、ドナルド・サザーランド(稲垣隆史)、エリザベス・バンクス(坪井木の実)、レニー・クラヴィッツ(三宅健太)、スタンリー・トゥッチ(岩崎ひろし)、トビー・ジョーンズ(小室正幸)、ウェス・ベントリー(バカリズム)、ポーラ・マルコムソン(金野恵子) 他


 《次回に持ち越されるものは多いが、アメリカの現在を痛烈に風刺した秀作》


 全米で「アバター」以来となる、4週連続興行収入1位を記録したサバイバル&アクション。


 巨大独裁国家「パネム」に、今年も「ハンガー・ゲーム」のシーズンが到来した。最先端都市キャピトルと12の隷属地区で構成されるこの国には、政府によって国民を完全服従させるための見せしめ的なイベントとして「ハンガー・ゲーム」が創設されていた。


 年に1度開催されるそのゲームは、パネムの全12地区それぞれの12〜18歳の若者の中から男女ひとりずつの合計24人をプレイヤーとして選出し、最後のひとりになるまで戦わせるサバイバル・コンテスト。ゲームの一部始終は全国に生中継され、パネムの全国民に課せられた義務であり、キャピトルの裕福なエリート層にとっては極上の娯楽コンテンツだった…。


 第74回「ハンガー・ゲーム」のプレイヤー抽選会が行われる日、第12地区で異例の波乱が起こった。12歳のプリムローズ(ウィロー・シールズ)が不運にもプレイヤーに選ばれ、姉のカットニス・エバディーン(ジェニファー・ローレンス)が身代わりとしてゲーム参加を志願したのだ。男子のプレイヤーに選ばれたのは、同級生であるピータ・メラーク(ジョシュ・ハッチャーソン)だった…。


 キャピトルに到着すると専属スタイリストのシナ(レニー・クラヴィッツ)と対面する。「ハンガー・ゲーム」の闘いを有利に進めるには、積極的に魅力をアピールし、スポンサーを獲得する必要があった。続いてカットニスらは教育係のヘイミッチ・アバナシー(ウディ・ハレルソン)の指導のもと、猛トレーニングに励んだ。そこでサバイバル術や武器の使い方を学びつつ、お互いの力量を探り合う24人のプレイヤーたち。最強の優勝候補は第2地区代表のケイトー(アレクサンダー・ルドウィグ)。この冷酷非常な性格の少年は、幼い頃から「ハンガー・ゲーム」に勝つための特殊訓練を受けてきたプロフェッショナルだったのだ…。


 3部構成からなる原作小説の第1部を映画化したもので、これから2015年迄に完全映画化、最終作が前・後編の編成になるため全4作となる。現在、フランシス・ローレンス監督(「アイ・アム・レジェンド」)による第2作が既に撮影中だ。


 主人公を演じるのは「ウィンターズ・ボーン」で一躍脚光を浴び、また「X-MEN ファーストジェネレーション」で若き日のミスティークを演じていた演技派のジェニファー・ローレンス。ドナルド・サザーランドやスタンリー・トゥッチといったベテランが脇を固める。


 ちなみに本作の原作第1部は、その内容から日本で映画化もされ大ヒットした、高見広春の「バトル・ロワイアル」との類似性が指摘されているが、この影響からか、この原作の映画化が決定された後、以前から企画されていた「バトル・ロワイアル」のハリウッド・リメイクが頓挫した。


 とりあえず、このパクリ疑惑は、原作者が「バトル・ロワイアル」の英訳版原作を読んでいなかったことと、たまたま同じギリシャ神話を題材に、別々の視点から話を構築した結果、似ているようで実は少し違う話ができたという見解が出されたことで、一応鎮静化はしているようだが、出来上がった映画を見比べてみると、やはり細かいところで「バトル・ロワイアル」とは明らかに違っている。


 確かに架空の独裁国家が舞台であったり、無作為に選ばれた少年少女に、生き残りが1人になるまで殺し合いをさせる事や、それが国家のための一大イベントになっている事など、共通項は多い。


 だが単純な殺し合いだけでなく、こちらの場合はテレビの視聴者に自分をアピールし、スポンサーを獲得しないと、ゲームの上で重要なアイテムとなる“スポンサーからの差し入れ”が貰えなくなり、結果的にプレイヤーにとって不利になったりする。選手入場で凝った衣裳を着たり、トークショーでゲームに参加する心境を語ったりする場面は、さながらオーディション番組のようだ。


 また、殺し合いというわりには流血シーンは少なめで、このあたりも血なまぐさい描写を得意とする、深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」とはかなり違っている。まぁ、この小説自体がティーン向けに書かれたものであり、映画を観る世代も10〜20代が多いだろうということを考慮して、レーティングで興行上不利になることを避けたのかもしれないが、結果としてそれがいい方向に出た。


 この映画は一見トンでもない映画のようにも見えるが、そのブッ飛んだ設定でもって現在を風刺する(映画の中の独裁国家「パネム」はアメリカそのもの)という、先日鑑賞した「アイアン・スカイ」ともよく似た性格を持つ秀作である。ただ、3部作の1作目という都合上、まだ謎に包まれている部分があったり、少々消化不良気味に終わるのが惜しい。一応最後まで観ると2作目の告知(予告編ではない)が出るが、さて主人公がラストに起こした小さな“火種”は今後の展開にどのような影響を与えていくのか、気になるところである。


私の評価…☆☆☆☆★

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2012年10月 5日 (金)

アイアン・スカイ

アイアン・スカイ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ティモ・ブオレンソラ
出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービィー、ウド・キア、ティロ・プリュックナー、ペーター・サージェント、ステファニー・ポール 他


 《風刺の効いたコメディであり、今年最高のトンデモ映画》


 「ナチスが月から攻めてくる」という、斬新かつ衝撃的なプロットで関心を集めたものの、監督の構想が大きくなり過ぎて、軽く予算オーバー。仕方がないから一般からカンパを募り、集めた総額約1億円(!)で、何とか完成にこぎつけた話題作。ナチス相手のこんな映画、ハリウッドが作れるワケもなく、製作国は何とフィンランド(ドイツ・オーストラリア合作)だ。


 2018年、超タカ派で非常に傲慢なアメリカ合衆国初の女性大統領(ステファニー・ポール)は、再選を目指す選挙PRのために黒人宇宙飛行士を月に飛ばした。月に送り込まれた黒人モデルのジェームズ・ワシントン(クリストファー・カービィー)は無事に月面に着陸する。しかし、すぐに鉤十字身にまとう月面ナチス親衛隊クラウス・アドラー(ゲッツ・オットー)に拉致されてしまう。なんと彼らは、第二次世界大戦後地球を後にしたナチスだった! 彼らは月へと逃亡し、地球へ復讐を果たすべく月の裏側に第四帝国を築き、軍備を増強していたのであった。


 機は熟した。拉致したワシントンをガイドに、月面総統閣下(ウド・キア)はいよいよ地球への侵略を開始する。一方、地球ではアメリカを中心に急遽地球防衛軍を結成。前人未到の宇宙規模の戦いが今、始まる…。


 だいたい年間100本ほど映画を観ていれば、そのうち1本か2本くらいの確率で、トンデモな映画に巡り合うことになる。一昨年の「キック・アス」なんかがその好い例なのだが、今年はそんな映画は無いのかなと思っていたら、ありましたよコレが(笑)。


 何せこの映画、野心家の親衛隊長(ゲッツ・オットー)や、そのフィアンセでチャップリンの「独裁者」(超有名シーンだけを継ぎ接ぎしたもの)をナチス賛美の短編映画と信じて疑わない地球研究家(ユリア・ディーツェ)、お調子者の黒人飛行士(クリストファー・カービィー)など、出てくる者がみんなキャラ立ちしすぎていて面白い。また、冒頭でナチス賛美と思わせておいて、最後まで観ればしっかり反ナチス映画になっているところも秀逸で、その反ナチスをちらつかせる事で、そこからアメリカの政治を批判することに繋げる展開も秀逸だ。


 そして、注意深く観ていると分かるのだが、某SF映画や戦争映画のパロディがふんだんに盛り込まれている。こう思うのは僕だけかもしれないが、映画のなかで別の映画のパロディを演出する場合、あからさまに入れるよりもさり気なくやる方が難しい分、それがキマると映画としてはすごく面白くなるのだが、この映画はまさにそれが当てはまっており、おバカ映画と分かっていつつも結構真面目に観て楽しめる。


 既に日本公開よりも2か月ほど前にはアメリカで公開されているが、話題になっていればハリウッドも放っておかないだろう。役者でいえばゲッツ・オットー(「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」)やウド・キア(「アルマゲドン」など、またラース・フォン・トリアー監督作品の常連でもある)は、メジャー作品にも出演しているが、ヒロイン役で、ナオミ・ワッツをちょっと若くした感じの美女、ユリア・ディーツェも、ハリウッド進出の可能性もあるかもしれない。また、この作品自体に前日譚や続編の企画があるようで、スカッとした気分にさせてくれるなら、絶対に観たい!


私の評価…☆☆☆☆

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2012年10月 3日 (水)

ロック・オブ・エイジズ

ロック・オブ・エイジズ
劇場:MOVIX京都
監督:アダム・シャンクマン
出演:ディエゴ・ボネータ、ジュリアン・ハフ、トム・クルーズ、ラッセル・ブランド、ポール・ジアマッティ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、マリン・アッカーマン、メアリー・J・ブライジ、アレック・ボールドウィン 他


 《トム・クルーズはやっぱり脇役の方がいい味出してる》


 ブロードウェイでヒットしたロック・ミュージカルを、同じくブロードウェイでヒットし映画化された「ヘアスプレー」のアダム・シャンクマン監督で映画化。1980年代、洋楽(特にロック)に耽っていた人には、ちょっぴり懐かしい雰囲気に浸れる映画だ。


 1987年、ハリウッドの名所サンセット通り。熱気に溢れるロックンロールのライブハウス「バーボンルーム」に、今夜もロックを愛する者たちがつめかけ、音楽に合わせて雄叫びを上げ、激しく頭を上下に振っている。キャッチーなメロディーとエレキギターのビート。流れてくるのは80年代を代表する名曲の数々…。


 時代は1980年代、とてつもないサクセスストーリーとスキャンダルが溢れ返る黄金時代のハリウッド。そこに待ち受けているものは“輝かしい成功”か、それとも“華々しい転落”か。一度は夢を叶え、人気の絶頂を極めたロックスター、ステイシー・ジャックス(トム・クルーズ)も、そんな崖っぷちに立つひとり。夢を見失い落ちぶれかけた彼は、目の前の現実に挫けそうになりながらも諦めない若者たちの姿に、もう一度自分の夢を取り戻そうとするのだが…。


 一応この映画の主役は、ディエゴ・ボネータ扮するドリューと、ジュリアン・ハフ扮するシェリーである。だが、この2人は歌は上手いが演技がイマイチ。それもそのはず、ディエゴはこれがデビュー作で、ジュリアンもオーディション番組で選ばれて映画やドラマに数作出てはいるものの、大役が初めてという、いわば劇中のサクセスストーリーと実生活がリンクするような形となっているが、そんな2人の周りにベテラン俳優を、それも絶妙なキャスティングで配しカバーしている。


 中でも特にトム・クルーズとキャサリン・ゼタ=ジョーンズは見ものとなっており、トム・クルーズが呑んだくれの落ちぶれたロッカー役というのも意外だが、ボイス・トレーニングによって4オクターブの音域を出せるようになったという、歌唱シーンでのうたの上手さには、正直驚いた。やはりこの人は、「レインマン」や「ハスラー2」の時のように、脇役の方がいい味出している。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも、「シカゴ」で見せた、あのパンチの効いた歌声を、ここでも聴かせてくれる。


 ただ、この映画、他のロック・ミュージカルと比べると、メッセージ性が薄い。若者のサクセスストーリーというのは、ほぼありきたりなものなので、できればもう1つ重要なテーマみたいなものがあれば、さらに完成度が高まったはずだ。ラストのライブシーンも、この手のミュージカルとしてはド定番の展開で、僕はあまりノレなかった。


私の評価…☆☆☆★

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