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2012年10月16日 (火)

ヴァンパイア

ヴァンパイア
劇場:京都シネマ
監督&脚本&原作&製作&音楽&撮影&編集:岩井俊二
出演:ケヴィン・ゼガーズ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、蒼井優、アデレイド・クレメンス、トレヴァー・モーガン、アマンダ・プラマー、クリスティン・クルック、レイチェル・リー・クック 他


 《この人が作ると“変態映画”もきれいに見える》


 岩井俊二が「花とアリス」以来、8年ぶりにメガホンをとった映画。タイトルからホラー映画を想定して見に行くと、肩透かしを食らわされる羽目になるので要注意だ。


 アルツハイマーを患う母親ヘルガ(アマンダ・プラマー)と2人で暮らしているサイモン・ウィリアムズ(ケヴィン・ゼガーズ)。高校で生物学を教えており、生徒の1人ミナ(蒼井優)が自殺を考えていると知ると、死んではいけないと諭す真面目な教師だ。しかし一度職を離れると、自殺サイトで血を抜き取る協力者を探し、自殺志願者の間では“ブラッドスティーラー”や“ヴァンパイア”と呼ばれていた。集めた血を飲もうとするが吐いてしまったり、他の殺人犯が女性を殺すところを見て大慌てしたりと、気の弱い面もある。ある日、血を抜き取ることを目的に“ラピスラズリ”という女性に近づくが、集団自殺に巻き込まれそうになる。“レディバード”(アデレイド・クレメンス)という女性と辛うじて迷いの森を脱出したサイモンは、道すがら、自分がヴァンパイアだと話す。それから暫らく経って後、再度自殺を願うレディバードから血の提供の申し出を受けるサイモン。同じ頃、教え子のミナも自殺を企てていた。それは、サイモンにとって最も長い1日の始まりだった…。


 本作にはクリストファー・リーなどに代表される、所謂格好良い吸血鬼など1人も出てこない。出てくるのは自殺志願者の女性の血を好む変態男である。しかも、その血を飲もうとしても不味くて吐き出したり、集団自殺に巻き込まれかけたりと、ちょっとアホな面もある、ヘンてこりんなオッサンだ。


 要するにこの映画はそんな倒錯した世界を岩井ワールドで描いたら、こんなのになっちゃいました、というものである。あれっ、岩井俊二って、こんな映画撮る監督だったっけ? とも思ったのだが、それにプラスしてあまりの地味な展開に、こっちは途中で睡魔と戦う羽目になった(笑)。


 大体、テレンス・マリックじゃあるまいし、監督としてのブランクが8年というのは、どうみても空きすぎだ。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスにしてもそうだが、やり続けなければ腕が鈍るというものである。それに、確かに画や音楽は綺麗だが、裏方1人7役というのはこの場合、監督個人の主義主張を観客がストレートに見せられているだけのような気がする。それが、たまたま僕に合わなかっただけなのかもしれないが、この映画はそんなに面白いだとか、いい映画とは思えなかった。


私の評価…☆

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受信: 2012年10月21日 (日) 12時09分

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