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2012年12月22日 (土)

ホビット 思いがけない冒険

ホビット 思いがけない冒険
ホビット 思いがけない冒険
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン「ホビットの冒険」
音楽:ハワード・ショア
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):マーティン・フリーマン(森川智之)、イアン・マッケラン(羽佐間道夫)、リチャード・アーミティッジ(東地宏樹)、ケン・ストット(稲垣隆史)、グレアム・マクタビッシュ(玄田哲章)、ディーン・オゴーマン(落合弘治)、エイダン・ターナー(土田大)、ジョン・カレン(小島敏彦)、ピーター・ハンプルトン(稲葉実)、マーク・ハドロウ(茶風林、飯塚昭三 ※二役)、ジェド・ブロフィー(佐藤せつじ)、アダム・ブラウン(宮田幸季)、スティーブン・ハンター、ジェイムズ・ネスビット(平田広明)、イアン・ホルム(山野史人)、イライジャ・ウッド(浪川大輔)、ビリー・コノリー、ヒューゴ・ウィーヴィング(菅生隆之)、ブレット・マッケンジー(保村真)、リー・ペイス、オーランド・ブルーム、エヴァンジェリン・リリー、ケイト・ブランシェット(塩田朋子)、ルーク・エヴァンス、スティーヴン・フライ、クリストファー・リー(家弓家正)、シルベスター・マッコイ(野島昭生)、バリー・ハンフリーズ(
土師孝也)、TBA(船木真人)、アンディ・サーキス(チョー)、ピーター・ハンプルトン(斎藤志郎)、ウィリアム・キルシャー(多田野曜平)、ベネディクト・カンバーバッチ 他


 《冒険の始まりは、ここからだった…》


 「ロード・オブ・ザ・リング(以下「LOTR」)」の前日譚。当初はギレルモ・デル・トロが監督をする予定であったが、配給権を持っていたMGMの経営難やピーター・ジャクソンと製作会社ニュー・ライン・シネマ間の訴訟問題等、度重なるトラブルで製作が遅れ降板。結局「LOTR」と同じピーター・ジャクソンが監督を務めることになった。尚、日本語吹き替え版では、基本的に「LOTR」から引き続き出演しているキャラクターは、同じ声優が担当しているが、ガンダルフ役のイアン・マッケランの声は「LOTR」で声を当てていた有川博さんが亡くなられたため、羽佐間道夫さんに交代した。


 ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われ、13人のドワーフたちと共に、恐るべきドラゴン「スマウグ」に奪われたドワーフの王国を取り戻すという危険な冒険に加わる。彼らは狂暴なアクマイヌ、そして謎の魔術師たちが蠢く危険な荒野や、ゴブリンが潜むトンネルを抜けていかねばならない。ビルボはそこで、彼の人生を変えてしまう生き物ゴラム(アンディ・サーキス)と出会い、彼には知る由もない中つ国の運命を握る“指輪”を手に入れる…。


 「LOTR」の約60年前(原作では80年前)を描くもので、原作は大長編の「LOTR」と比べて半分もないくらいの情報量なのだが、当初2部作の予定だったのを3部作に変更したことで、オリジナルの部分が多くなっている。


 よく短編小説などを映画化、あるいは連続ドラマ化する場合は、オリジナルの話を作って増幅させ、その増幅させた部分の善し悪しで、作品全体の評価が決まってくる。最近の映画でいえば、フィリップ・K・ディックの短編小説が原作の「トータル・リコール」なんかはシュワちゃん版もリメイク版もオリジナル部分が秀逸で、それなりに面白かったし、TVアニメでは、少々古いが「母をたずねて三千里」はその好例(話数の半分以上を占めるベッピーノ一座のエピソードは原作にはない)だ。


 この映画では、わざわざ「LOTR」の前日譚を印象づけるためか、映画の冒頭部分に「LOTR」の主人公フロドと「LOTR」にも出ていた60年後のビルボを登場させ、ビルボがフロドに自分の体験を喋るという“回想形式”がとられている。この形は、原作を知らない人でもすんなり作品の世界に入っていけるのでいいのだが、後々の展開まで「LOTR」の1作目とそっくりに仕上げてしまった。


 このためある程度の面白さはあり、169分の長尺もさほど気にならずアッという間に過ぎるのだが、逆に新鮮味は失われ、「LOTR」と比べ、少々ダルさもあった。「LOTR」の原作をトールキンが書いたのは、トールキンがベテランの域に達してからだが、「ホビットの冒険」はまだ駆け出しの頃の作品であり、この点でも「LOTR」シリーズから見劣りするのは否めない。だからといって作風を同じようにしても、そこには限界というものがあり、3時間近い超大作にしなくとも、140分くらいで丁度よかったのではないか。自分の座席の近くに座っていた人が上映終了後、

 「何や、続くんかい!」

と、半ば怒ったような口調で喋っていた。あんまり長い映画も、ここまでくるとちょっと考えものだ。


私の評価…☆☆☆★

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