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2012年12月 9日 (日)

007 スカイフォール

007 スカイフォール
007 スカイフォール
007 スカイフォール
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:サム・メンデス
原作:イアン・フレミング
音楽:トーマス・ニューマン
主題歌:アデル「SKYFALL」
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ダニエル・クレイグ(藤真秀)、ジュディ・デンチ(谷育子)、ハビエル・バルデム(内田直哉)、レイフ・ファインズ(原康義)、ナオミ・ハリス(杉本ゆう)、ベレニス・マーロウ(岡寛恵)、アルバート・フィニー(稲垣隆史)、ベン・ウィショー(川本克彦)、ロリー・キニア(白熊寛嗣)、オーラ・ラパス、ヘレン・マックロリー(寺内よりえ)、イェンス・ハルテン、ベン・ロイド=ホームズ、トニア・ティロポロス 他


 《シリーズ“原点回帰”&サム・メンデス流「ダークナイト・ライジング」》


 人気スパイ・アクションシリーズ第23作。第1作「ドクター・ノオ」から製作50周年にあたる記念作である。尚、当初は昨年中に製作される予定で、ストーリーも前作「慰めの報酬」の続編となる予定だったが、配給会社MGMの経営難の影響で1年延期され、内容そのものも変更、キャストやスタッフも当初のものからは洗い直された。「トゥモロー・ネバー・ダイ」から音楽を担ってきたデヴィッド・アーノルドも、この影響でロンドン五輪の音楽担当の仕事と重なったため実質降板。エンドロールに流れる「ジェームズ・ボンドのテーマ」のアレンジのみ担当している。


 世界各地に潜伏するエージェントのリストファイルが何者かに盗まれた。ファイル奪還のため敵と格闘中、「M」(ジュディ・デンチ)の指令で発砲した味方(ナオミ・ハリス)の誤射により、ボンド(ダニエル・クレイグ)は列車の上から90m下の川に転落。誰もがその死を疑わなかったが、ボンドは「MI-6」がサイバー攻撃を受けていることを知り復帰する。だが、スパイの世界でも、コンピュータがもたらす世代交代の波は避けられない。ボンドは若き武器開発担当「Q」(ベン・ウィショー)に時代遅れと揶揄され、「M」もまた巧妙にセキュリティを擦り抜けた脅迫メールに身を脅かされ、組織から引退を勧告される。首相官邸からは、ITが主力の時代にMI-6エージェントの存在意義を疑う声まで上がっている。


 「伝統」と「革新」が対立する中、ボンドは幾多のエージェントの威信をかけて、姿の見えない敵を追う。彼らに「復活」はあるのか、それとも葬り去られてしまうのか…。


 うーん、困った。書きたくても書けないことが多すぎる(笑)。


 今作の話の流れは、大きく分けて前半と後半の2つに分かれる。ボンドがダニエル・クレイグに代わってからは、それまでのシリーズとは一転してダークでシリアスな展開が続いていて、今回も全体的にはそのような雰囲気にはなるのだが、前半は、まるでショーン・コネリーの代に戻ったかのような、素晴らしいアクションの連べ打ちが展開される。後半はボンドの幼少時が語られるなど、シリアス展開となるが、クライマックスに、ファンなら誰もが「アッ!」と驚く仕掛けが用意されているのである。勿論、それがどういうことなのかは書けないが、僕はこれを観た瞬間、この監督はもしかしたらクリストファー・ノーラン監督が「ダークナイト」3部作でやっていた事や、「ジェイソン・ボーン」シリーズで描かれていた事を、この「007」でやりたかったのではないか、と感じた。この2シリーズは相当意識しているなと思わせる場面が、いくつも出てくる。そして、それを見事にやりとげた結果、シリーズのマンネリズムを微塵にも感じさせずに、次回作への相当な期待感を膨らませるのに成功しているのだ。


 ちなみに、今回大きなキーポイントとなる人物は「M」である。たぶんこの人がいないと今回は話が成り立たないと言っても過言ではない。今回の敵・シルヴァは、昔「M」に育て上げられた諜報員であり、「M」を“Mommy(母)”と慕いながらも見捨てられた過去を持ち、その「M」に復讐する目的でサイバーテロを企てる。ボンドも「M」に育て上げられた諜報員という点では同じであるボンドはたとえ「M」に見捨てられようとも「M」に忠誠を誓い「M」を守ろうとするのだが、ボンドも「M」に育て上げられた諜報員という点では同じである。同じ“母”を持った“息子”たちの戦いであり、ほぼ同等の能力を持つ、言い換えれば“ボンド対ボンド”の戦いでもある。


 一応、ダニエル・クレイグは、このシリーズ5本分の契約を済ませており、現時点で契約上はあと2本残しているが、リブート後の“ザ・ビギニング”ともいうべき部分は、もう描ききったと判断すべきだろう。この映画では、いろんな意味である1つの“時代”の終焉が描かれ、そしてその代わりに今までのクレイグ版には足りなかったものが出揃い、恐らく2年後に作られるであろう次回作に、見事な形で引き継がれる事になった。


 また何処かの不祥事で、製作延期になどならないように(笑)、でも今回のようにしっかりと練りに練ったストーリーで、次回も楽しませてほしい。


私の評価…☆☆☆☆☆

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