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2012年12月30日 (日)

映画 妖怪人間ベム

映画 妖怪人間ベム
映画 妖怪人間ベム
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:狩山俊輔
原作:アサツー ディ・ケイ
音楽:サキタハヂメ
主題歌:ベム・ベラ・ベロ(亀梨和也・杏・鈴木福)「妖怪人間ベム」
出演:亀梨和也(KAT-TUN)、杏、鈴木福、柄本明(特別出演)、石橋杏奈、永岡佑、杉咲花、堀ちえみ、広田レオナ、あがた森魚、北村一輝、中村橋之助、筒井道隆、観月ありさ、畠山彩奈、小林清志(オープニング・ナレーション) 他


 《これで、最後…なの?》


 1968年に初放映され、本放送時は最終的に打ち切りの憂き目にあったものの、再放送権料がほぼタダ同然だったことから繰り返し再放送されるうちに評価されていった、伝説のホラーアニメを実写ドラマ化。アニメにはないオリジナルを多分に含みながらも、役者の演技が高評価となり視聴率も良かったため映画化となった。


 あてのない旅を続けるベム(亀梨和也)達が新たに辿り着いた街で、謎の怪事件が連続して発生した。


 被害者は全て大手製薬会社「MPL製薬」の社員。そして事件現場には「巨大な爪痕」が残されていた。開発中の新薬の発表を目前に控えて、混乱する製薬会社の経営陣。社長の加賀美正輝(中村橋之助)は事件との関係を否定するが…。


 犯人の正体は? その目的とは? そして、事件の謎を追うベムの前に、倒したはずの「名前の無い男」(柄本明)が姿を現した…。


 一方、ベロ(鈴木福)は街で出会った少女・みちる(畠山彩奈)に初めて恋をする。人間になってみちるとの恋を叶えたいと願うベロ。ところが、みちるは「MPL製薬」の新薬開発研究者・上野達彦(筒井道隆)の娘であることが判明。しかも母親の小百合(観月ありさ)は自動車事故で行方不明になっていた。ベラ(杏)は、上野家には一連の事件に関わる重大な秘密があるのではと疑念を抱く。そんな時、未知なる生物が出現した…。


 植物を媒介に妖怪化した「サユリ」… その正体は、行方不明のみちるの母・小百合の変わり果てた姿であった。人間でありながら妖怪の能力を身に宿す、「人間妖怪」になった小百合は、家族を脅かす「MPL製薬」への怒りと憎しみにまかせて、その圧倒的な力を復讐のために使うことを決意したのだ。しかし力を使えば使うほど、妖怪と植物の2つのパワーは小百合の体を蝕み、やがてコントロール不可能なまでに増幅されていくのだった…。


 これが自分の今年最後の映画鑑賞になってしまいそうだ。今年観た映画は洋邦合わせて103本。去年よりも20本ほど減ってしまった。忙しかったということもあるが、試写会や興味のあるイベント上映に殆ど行けなかったのが、本数が減った原因の1つだと思うので、来年はできる限り、そういう映画も観に行きたいと思う。


 さて、この「映画 妖怪人間ベム」は、自分が子供の頃に何度も観ていたアニメ(さすがに本放送が開始された1968年に自分はまだ影も形もないから再放送で)の実写版である。TVドラマの映画版はあまり観ないのだが、今回はTV版を全て観ていたので、映画版も観ることにした。


 実は、アニメ版は1年間続くはずだったところを3クール(9か月)ほどで打ち切られている。人間になりたいと思う妖怪たちの願いが叶えられず、人災に巻き込まれて行方不明になるオチだったと記憶しているが、今回の実写版でその辺のところがどう描かれるか、注目していた。


 結果的に、ドラマ版と同じ1つの方向性が再度示されるが、それは良き心だけを持つ妖怪にしてみれば、矛盾するものであり、絶望的なものである。結局、善と悪は表裏一体のものであり、その両方を持つのが人間なのである。そのバランスによって善にもなり、悪にもなり得るのだ。今回は人間同士の善悪関係にもこれが当てはめられ、人間の飽くなき欲望が企業倫理を歪め、悲劇を生むということが描かれる。その中で、どれほど人間に嫌われようと、人間を守りぬく妖怪たちの姿は、異形の姿を持つアメコミヒーローの姿とも重なり清々しい。


 役者の方は、“人間妖怪”役の観月ありさが、クライマックスで“食人植物”化していて面白い(笑)のだが、やっぱりアニメ版と同じドSキャラ=ベラ役・杏のハマりっぷりがいい。本人へのインタビュー記事を見ると、やはりアニメ版を見て役作りしたそうで、はっきり言ってこの役のイメージが崩れなかった事で、この実写版はそこそこ観られるものになった。来年は朝ドラなどで“普通の人”の役をやる傍ら、CLAMP原作でTVアニメにもなった作品の実写ドラマ化となる「XXXHOLIC(ホリック)」(2013年 WOWOWで放送予定)でまた、主人公である魔女を演じるそうだ。今度はどんなタイプのものになるのか、楽しみにしたい。


私の評価…☆☆☆★

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