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2013年2月15日 (金)

【ぶんぱく青春映画祭】太陽を盗んだ男(1979年)

【ぶんぱく青春映画祭】太陽を盗
劇場:京都文化博物館フィルムシアター
監督:長谷川和彦
原作:レナード・シュナイダー
音楽:井上堯之
出演:沢田研二、菅原文太、池上季実子、北村和夫、佐藤慶、伊藤雄之助(友情出演)、風間杜夫、汐路章、石山雄大、江角英明、水谷豊、小松方正、西田敏行、草薙幸二郎、戸川京子、山添三千代、鹿股裕司、香山リカ、林美雄 他


 《反天皇制に核問題と危険極まりない内容なのに、面白い!》


 この数日、自分にとって悲しい出来事があり、なかなか書く気になれなかった。これも先週に観た映画だ。


 東海村の原子力発電所が1人の賊に襲われた。警察庁長官の「盗難の事実は一切ない」という公式発表に山下警部(菅原文太)は疑問を抱いていた。その頃、中学の物理の教師、城戸誠(沢田研二)は自分の部屋で、宇宙服スタイルで原爆を作っていた。城戸は完成した原爆の強大な力で、警察に「テレビのナイターを最後まで放映しろ」と要求、連絡相手を山下警部に指名した。何故なら、東海村襲撃の下見を兼ねて生徒たち(戸川京子、山添三千代、鹿股裕司、香山リカ 他)と原発を見学した帰り、機関銃と手榴弾で武装した老人(伊藤雄之助)にバスジャックされたとき、生徒を救出し、弾を受けながら犯人を逮捕した男が山下で、教師に飽きた自分と比べ、仕事に命を張った山下に魅力を感じたのだ。犯人の第二の要求は麻薬で入国許可の下りないローリングストーンズ日本公演だった。次に城戸は原爆を作るのにサラ金から借りた50万円を返すために5億円を要求した。金の受け渡しに犯人と接触できると、山下は張り切った。金を受け取った時、警察に包囲された城戸は、札束をデパートの屋上からばらまいた。路上はパニックと化し、そのドサクサに城戸は何とか逃げ出す。やがて、城戸は武道館の屋上で山下と再会、二人は取っ組み合ううち、路上に転落、山下は即死するが、城戸は原爆を抱いたまま木の枝に引っ掛かって命拾い。タイムスイッチのセットされた原爆を抱いて街を歩く城戸。そして城戸の腕の中で、強烈な光が…。


 1976年に製作・公開されたもので、よく東宝がこんな映画上映したなぁと、今じゃ絶対作ることはできないであろう怪作だ。何せ反天皇制に核保有問題など、早々迂闊には扱えないものを含みながらも、娯楽映画としての荒唐無稽な展開も描かれるトンデモ作なのである。特に、皇居前でのバスジャックの場面などは、警察による道路使用許可がおりてないにも関わらずゲリラ撮影を敢行し、お濠に向かって手榴弾を投げ着弾させているのである。よく警察ざたにならなかったものだ。俳優たちの表情もリアル感たっぷりである。


 ちなみに、この映画は公開後の1980年代にVHSやLDが発売されていたが、この2つが廃盤となった以降は封印され、一時期視聴困難となっていた。もちろんこの映画で描かれる手法では小型の原爆は作れないようなのだが、そんなこと関係なく内容が危険すぎるからなのであろう。1999年にLDが復刻され、2001年には遂にDVDが発売されたため、置いてあるレンタル店もあるだろうから、興味のある人は是非、観て損は絶対にしない映画である。


私の評価…☆☆☆☆

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