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2013年4月23日 (火)

花咲くいろは HOME SWEET HOME

花咲くいろは  HOME SWEET HOME
劇場:T・ジョイ京都
原作・アニメーション制作:P.A.WORKS
監督:安藤真裕
音楽:浜口史郎
主題歌:nano.RIPE「影踏み」

声の出演:松前緒花…伊藤かな恵、鶴来民子…小見川千明、押水菜子…豊崎愛生、和倉結名…戸松遥、輪島巴…能登麻美子、種村孝一…梶裕貴、松前皐月…本田貴子、四十万スイ…久保田民絵、四十万縁…浜田賢二、宮岸徹…間島淳司、富樫蓮二…山口太郎、川尻崇子…恒松あゆみ、次郎丸太郎…諏訪部順一、助川電六…チョー 他


 《美しい北陸の自然を背景に描かれる、女子高生たちの青春群像劇》


 おととしの4月から2クールにわたって放送され、大反響を巻き起こしたTVアニメの劇場版。作品の舞台となった石川県金沢市はこのアニメファンの“聖地”と化し、町興しに一役買った格好となっている。尚、当初この新作はTV放送用として製作される予定だったが、製作途中で劇場用へ格上げされたようである(上映時間が長編映画に比べ66分と短いのは恐らくこのため)。


 ある日突然、母・皐月(声・本田貴子)から借金を作った恋人と夜逃げすると告げられた女子高生、松前緒花(声・伊藤かな恵)。そのまま母と別れた彼女は、祖母・スイ(声・久保田民絵)の経営する北陸の温泉旅館「喜翆荘(きっすいそう)」で働くハメに。最初は右も左も分からず失敗ばかりだった仲居の仕事もようやく慣れ始めた緒花。次第に変化していく自分に気付き始めていた。そんなある日、クラスメイトでライバル旅館「福屋」の一人娘・和倉結名(声・戸松遥)が、喜翆荘に女将修行にやってくる。その結名の面倒を押しつけられ、奔放な彼女に翻弄されっぱなしの緒花だったが、物置の中である物を見つけて…。


 富山に拠点を置くアニメ制作スタジオ「P.A.WORKS」が設立10周年を記念して、原作と制作を手がけたオリジナルアニメで、美しい北陸の四季を舞台に、突然祖母の経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みで働くことになってしまう東京生まれの女子高生が、様々なカルチャーギャップに戸惑いながらも、旅館で働く同世代の友人や先輩たちと共に成長していく姿を描いた青春群像劇である。何だか今放送中の某朝ドラとテーマだけは似通っているような気もするのだが、今回はTV版では出てこなかった緒花の父・綾人が登場し、母との出会いのエピソードが語られる。


 この母と父が、何がきっかけで出会ったのかを、娘がある物を見たことで知り、考え方の違いから離れていた母との距離感を縮めていくのだが、母の青春時代と今の娘の生活を対比して話を構成する事で、より分かりやすく描かれている。


 実は、僕はこのアニメ、TV版は見ていない。だから、話についていけるかどうかは不安だったが、TV版の粗筋が主人公のセリフ等で端的に説明されていたり、キャラクターの位置付けや性格等がはっきりと描かれているので、わりとすんなり世界観に入っていけた。絵もきれいで、旅館の周囲の野山といった情景も素晴らしい出来なのだが、長引く停電を乗り切るためにたくさんの蝋燭で旅館の中と外を照らしだす場面は、特に幻想的で印象に残る。冒頭で触れたがTVスペシャルではもったいない。スクリーンで見た方が感動的だ。パンフレットが高すぎる(約30ページほどのボリュームで1,200円)のはどうにかしてほしかったけど…。


私の評価…☆☆☆☆

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